公開日:
最終更新日:
まもなく引退!阪神電車伝統の赤胴車そして新型車両
記事に「阪神電車の"赤胴車"が引退する」と載っていました。
「赤胴車」とは、1958年(昭和33年)から用いられた、上半分が「クリーム」、下半分が「バーミリオン」のツートンカラーの車両のこと。この「赤胴車」は当時流行っていたテレビドラマの「赤胴鈴之助」にちなんで呼ばれるようになったそうです。この「赤胴車」も4編成8両を残すのみで、支線である武庫川線のみの運行となっています。そして2020年5月末に新車両に置き換えられると記事が出ていました。
僕が子供の頃、阪神電車というと、この「赤胴車」と上半分が「クリーム」、下半分が「ウルトラ・マリンブルー」の「青胴車」が活躍していたのを覚えています。ヘッドライトが丸い目玉のようで、顔はのっぺりとした特徴的なスタイル。いつの時代もレトロ感満載のこの「赤胴車」が先に引退を迎えるということなので見に行ってきました。
※「青胴車」はまだ運行を続けますが、2023年までに引退するそうです。
阪神電車
阪神電車の愛称で親しまれている阪神電気鉄道株式会社は、大阪市に本社がある大手私鉄。
阪神タイガースといえば誰でもご存知だと思います。車両は僕が知る限り、バラエティに富んでいて、見ていてとても楽しくなります。走っている路線が庶民の町を結んでいるので、とっても親しみやすい電車だと僕は思います。
阪神電車・武庫川線の「赤胴車」
阪神電車の武庫川線へは本線の武庫川駅で下車。今回は大阪梅田駅から移動してきましたので、神戸三宮方面へ向かう2番のりばに到着しました。乗り換える武庫川線は神戸三宮側へ向かいます。
武庫川駅の西改札口を目指すと武庫川線にたどり着きます。武庫川線のホームへ入る前に、自動改札機による検札があります。
いました!
阪神電車の赤胴車(7966型)。阪神電車というとこの「赤胴車」と「青胴車」というのが僕の子供の頃からの車両イメージです。最近、「赤胴車」を見かけないなと思っていたら、この武庫川線だけの運行になっていたみたいです。昭和のレトロ感満載の電車ですね!
車内は昼間ということもあり、閑散としていました。運転席も昔の電車感満載ですね。
前方の待避線には1編成(2両)7980型が停車していました。朝夕の出発間隔が短い時間帯に2編成で運行されるみたいです。
この7966型は1968年(昭和43年)製造の車体です。51歳になります。ベテラン車両です!
1編成は2両編成になっていて、ワンマン運行です。
あっという間に武庫川団地前駅に到着。武庫川駅⇒東鳴尾駅⇒洲先駅⇒武庫川団地前駅を約5分で結んでいます。
このまま折り返し電車に乗ると不正乗車になりますので、一旦、改札口を通り、駅の外に出ます。
折返し電車は到着後、すぐの発車になりますので、再び改札口を通ります。
武庫川線・武庫川団地前駅の発車時刻表(平日)です。朝夕以外の昼間は1時間に3本(20分おき)の運行になります。出発間隔が短い時間帯にもう1編成が投入されるのだと思います。
土曜日・休日は平日より朝夕の便が少し少ないです。
武庫川団地前駅は行き止まりになっています。
武庫川団地前駅で出発を待つ「赤胴車」。
所要時間5分であっという間に武庫川駅に帰ってきました。
レトロ感満載の「赤胴車」。引退するのは残念です。しかし、1編成2車両は2021年春に武庫川団地内に設置されるそうです。
「赤胴車」の7866型と7890型が対面しています。
良いなぁ。この顔が好きです。阪神電車の顔ですね。
橋梁の上から「赤胴車」の上部を撮影。
阪神電車・武庫川駅
阪神電車の武庫川駅は本線の中間駅であり、武庫川線の始発駅です。兵庫県尼崎市と兵庫県西宮市にまたがって駅が設置されていて、武庫川の橋梁上にホームがある珍しい駅でもあります。
こちらは兵庫県西宮市側の西出口。武庫川線はこちら西側(兵庫県西宮市側)にホームがあります。兵庫県尼崎川は東出口になります。
武庫川駅西口(兵庫県西宮市側)・武庫川線から本線の2番のりばに向かいます。こちらは神戸三宮方面行きのホームです。
こちらは2番のりば(神戸三宮行き)のホームです。向こう側は1番のりば(大阪梅田行き)ホームです。
9300系車両です。車体は「プレストオレンジ」と「シルキーベージュ」のツートンカラーです。
8000系車両です。こちらの車体も「プレストオレンジ」と「シルキーベージュ」のツートンカラーです。
奥に見えるのは武庫川です。武庫川駅は川の上にホームがあるのです。
5700系車両です。ステンレス車体に、「カインドブルー」を配色しているそうです。
それでは1番のりば(大阪梅田行き)に移動しましょう。
2番のりば(神戸三宮行き)の横には歩行者・自転車用の橋がかかっていましたが、1番のりば(大阪梅田行き)の横には通路はありません。
1番のりば(大阪梅田行き)のホームは少し広めになっています。東側はもう少し広くなります。
1番のりば(大阪梅田行き)から見た武庫川の上流方面。
1番のりば(大阪梅田行き)から見た武庫川の下流方面。
5500系車両です。車体は「アレグロブルー」と「シルキー」のツートンカラーです。
1番のりば(大阪梅田行き)の東改札口から撮影。東改札口は1番のりば(大阪梅田行き)と2番のりば(神戸三宮行き)それぞれにあります。
武庫川駅の東改札口側の建物です。
9000系車両です。ステンレス車体を採用していて、車体のラインは「ビバーチェオレンジ」が施されています。
5000系の「青胴車」
「赤胴車」と並び注目されるのが「青胴車」。「青胴車」は5000系車両で、車体は「クリーム」と「ウルトラ・マリンブルー」のツートンカラーになっています。短い駅間を運転するため、高加速・高減速の設計となっていて、加速は日本の鉄道では最高水準を誇り、「ジェット・カー」の愛称を持っているそうです。【阪神電車HPより引用】
場所を変えて、阪神尼崎駅にて。「青胴車」がホームに入ってきました。
どちらかというと、のんびり走りそうな外観で、高加速・高減速を得意とする「ジェット・カー」には見えません。
この5008系は昭和52年だから1977年製造の車体ですね。まだまだ十分走れそうですが、2023年に引退だそうです。
【新情報】新たに武庫川線に投入された新型車両
赤胴車の引退後、2020年6月より新型車両が4編成投入されました。武庫川線は兵庫県西宮市にあり阪神甲子園球場と近接していることから、車両デザインのテーマは「野球」になっています。すべて2両編成です。
阪神電車HP:武庫川線5500系紹介ページ
①阪神タイガースをイメージしたデザインの「タイガース号」
外装は阪神タイガースをイメージさせる黄色と黒色になっています。
内装はユニフォームをイメージした壁面デザインになっていて、阪神タイガースのシンボルマークが随所にあしらわれています。
②阪神甲子園球場をイメージしたデザインの「甲子園号」
外装は、阪神甲子園球場の蔦・芝・白線をイメージさせる緑色と白色になっています。
③女性タイガースファンをイメージしたデザインの「TORACO号」
外装は明るい黄色と緑色になっています。
④阪神タイガースのマスコットキャラクターをイメージしたデザインの「トラッキー号」
外装はピンクと白色になっています。
内装は、壁面がピンクのストライプ模様、床面がマスコットキャラクターの足跡をイメージしたデザインになっています。
※僕は鉄道も好きですが、詳細な知識はありませんので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
※当記事は2020年3月現在のものです。「赤胴車」の引退は2020年5月末と言われていますが、変更があるかもしれません。
※【追記】赤胴車は既に引退しています。新型車両は2020年6月以降に撮影したものです。
Ranking兵庫記事ランキング
-
中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。