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日本では味わえない!レソト王国のオーバーナイトホーストレッキング
南アフリカの小さな国「レソト王国」。そこでのメジャーなアクティビティにホーストレッキングがあります。
>>>レソト王国について詳しくはこちら(レソト王国大使館)
今回は、その中でも長い距離を行くオーバーナイトトレッキングの体験記を紹介します。
目次
村で一泊して帰ってくるというオーバーナイトコースの馬旅を楽しめる!
ホーストレッキングは色々コースがありまして、周辺を馬に乗って歩いてきたり、遠出してもその日に帰ってくるというコースもありますが、一番レソトの風景と乗馬を楽しめるのは、やはり村で一泊して帰ってくるというオーバーナイトコースですね。
山をいくつも越えて村まで行く旅は、日本では味わえない素晴らしい体験でした。
初心者の私もいきなり馬に乗って出発
スタートは宿泊している宿「セモンコンロッジ」から。
ガイドの人が1人ついて、それぞれ馬に乗っていざ出発!!乗馬初心者の私もいきなり馬に乗って出発です。
ところで馬の操作ってどうやるんですか!?ガイドから教えられたのは右、左、止まれ、進め、の4つでした。
それだけですか!っと思いましたが結果的にこれだけでいけました。レソトでは山道を進むことが多い為、馬を走らせるようなことはないようです。
セモンコンロッジを出発し、セモンコンの街を離れると、一面が山と草原の世界です。車も電線もないレソトの大地を馬の背に揺られて進みます。
草原を進み、川を渡り、山道を力強く歩く馬。人間では大変な斜面をグイグイ登る馬。草を毟り、川の水を飲む馬。
背中に乗ってその姿を間近で見るたびに、改めて馬という生き物の凄さを感じました。
急斜面を登ったり降りたりするところは最初は怖いですが、乗っている馬を信用して進むしかありません。しかし、そのような道中を経て馬との信頼関係ができてきたようにも感じました。
地元民とも触れ合える長閑な馬旅
トレッキングコースは地元民の生活の道でもあるので、地元民ともすれ違います。荷物を馬やロバに載せた人や、羊や山羊の群れを連れている人を見ることができます。すれ違うときに挨拶をすると向こうも笑顔で返してくれました。
レソトでの挨拶は「ルメーラ」です。
本当に生活の足として馬が使われている世界を体験することができます。
ケタネ村で羊の大群に囲まれる
幾つもの山を越え川を越えてやってきたのがケタネ村。山間の小さな村です。
今夜はここに宿泊。レソトの伝統家屋に持ってきた寝袋を敷いて寝ます。
夕方、村の人が放牧から帰ってきましたら、羊の大群が自分たちの宿のとこに殺到。たちまち羊の鳴き声と首につけてるベルの音の大合唱に包まれました。
夜は、たまに外から聞こえる羊の鳴き声を聞きながら伝統家屋で就寝。こんな体験ができただけでも、ここまできた甲斐があったと感じました。
羊とも地元民とも触れ合えた馬旅
朝は再び羊の鳴き声とベルの大合唱から始まりました。
ドアを開けたら外は放牧に向かう羊の洪水真っ只中。どんどん山の向こうへ歩いて行きます。
朝食後、隣の家に住んでる村人とお話しすることができました。そうしたら何やら弦楽器みたいなのがあって家の人が演奏するともう一人が踊り出しました。これはもう踊らねば損と思い、自分も即興で踊りました。村人には大ウケでした。
何か村人との距離が縮まったところで出発。行きとは違うルートでセモンコンへ帰りました。
私が利用した「セモンコンロッジ」では、ホーストレッキング以外にもフィッシングや滝下りやマウンテンバイクなど、アクティビティが充実しています。
その中でもレソトの牧歌的な地元の生活風景を、垣間見て触れることができたホーストレッキングは、おすすめしたいアクティビティです。
レジャーとしての乗馬ではなく、生活の一部としての馬との付き合い方を感じることができるこのホーストレッキング。レソトにやってきた際には是非やってみてください。日本では体験できないスケールの乗馬が楽しめます!!
セモンコンロッジ 基本情報
- 施設名:Semonkong Lodge
- 電話: +266 ‒ 2700 6037
- 住所: 1 Riverside Road, Semonkong
- URL:https://www.semonkonglodge.com
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鈴木勝彦
- 猫と歴史好きのフリーカメラマン。自転車で日本を旅した後、18年勤めた広告制作会社を辞めて海外を旅する。歴史・文化・祭事など探求していきます。