冬のハイキング!奈良県と三重県にまたがる「三峰山」へ霧氷を見に行って来ました

霧氷

こんにちは。たびこふれライターのSEIKO.Nです。

先日2月の初旬、寒波のやってきた休日に冬のへハイキング「三峰山」へ霧氷を見に行って来ました。

目次

三峰山とは

奈良県東部・御杖(みつえ)村にある「三峰山(みうねやま)」です。

奈良県と三重県にまたがる標高1,235mのさほど標高の無い山ですが、室生赤目青山(むろうあかめあおやま)国定公園に指定され、日本三百名山の1つです。

みつえ青少年村(キャンプ場)が登山口近くにあるので、駐車場も・水洗トイレ(これ重要ですよね)も利用出来ます。

また、登山ルートも複数あります。

冬季には、御杖村をあげて「霧氷まつり」が開催されています。登頂したらスタンプラリーもあります。

霧氷まつりは、村をあげて、色々なイベントでもてなしていただけます。バザーで地元の名産品が買えたり、ふるまいがあったりします。

私の行った日には餅つきがあったみたいで、ふるまい餅がありました。

>>御杖村の観光情報はこちらから

霧氷って何?

霧氷

まずは、霧氷って何?と言う事についてご説明します。

冬の氷点下の気温の空気中の水分が、山の木々などにぶつかって、氷凍り付く現象の事です。

又の言い方は、過冷却水蒸気が木々などに高速でぶつかる事で発生します。

ハイカーの間では、その形状から「海老の尻尾(えびのしっぽ)」と愛称でもって呼ばれています。

氷なので気温が上がれば溶けて雨の様に振ってきますし、強風であれば霧氷自体が飛ばされて降ってきます。

刺さると痛いです(涙)

温度が上がると見れないので、なるべく早い時間からの登山開始がお勧めです。

関西圏ではその他の山はとしては、高見山(奈良県)・御在所岳(三重県)・金剛山(大阪府)・綿向山(滋賀県)などが、霧氷の見れる山としては有名です。

冬山へ行こう!!(但し低山に限る)

雪山

冬山と言っても、3,000メートル級などの本格的な山のことではありません。

夏は普通に初心者でもちょっと頑張れば登れる様な山でも冬の山は、積雪があると、装備・体力・知識等が必要になります。

なので、夏山であれば初心者でも登れるような、標高の低い山へ登ります。

標高は約一千メートル位迄です。

普段山歩きをされている方でも、厳冬期はお休みされる方も多いかと思いますが、少しの装備の準備をしたら低山なら行けます。

万一、大雪の情報が出れば、私のスキルでは計画自体を延期・中止します。(命を守りましょう)

装備について

装備

私の私物です。使用した物なので、錆びて汚いのですが、参考の為載せましたのでお目汚しご了承下さいませ。

厳冬期ですので、低山とはいえ、いつもの夏山の装備では登れませんので、少し準備をして下さい。

  • ゲーター(写真右
    靴とトレッキング用のズボンの間にレッグウオーマーみたいに着けて雪が入るのを防ぎます。防水の機能のある物がおすすめ
  • 軽アイゼン又はチェーンスパイク(写真左・6爪軽アイゼン)
    靴の裏に装着する金属の滑り止め。4爪からあります。積雪や凍結時に車にタイヤチェーンを装着するイメージです。簡易なタイプを軽アイゼンと言います。本当のアイゼンになれば、前にも尖がっていて、氷に突き刺して進みます。初心者には扱えません。または、チェーンスパイクという、爪は短く靴底全体に着ける簡易型が低山ハイクにおすすめです
  • ストックにスノーバスケットを装着
    ストック(アルペンポール)の下に着けるパーツですが、雪の中のめり込まないような大き目な物を装着します
  • 服装化繊又はウールの速乾性の下着とウェア
    寒くても、歩くので汗はかきます。止まったらものすごく寒いです。汗冷えしない様に重ね着で脱ぎ着で調節します
  • ステンレスの水筒に温かい飲み物を
    朝、お湯を入れる前に、一旦熱湯でもって水筒も温めておきます。入れ替えのひと手間が昼間のお湯の温度が全く違います
  • 耳が隠れる帽子・防水の手袋
  • レインウェア上下
    山の天気は変わりやすい。防寒にもなります

「霧氷バス」に乗って!

バス乗り場

冬の山ですから、下手をしたら登山口迄の道も、積雪しています。マイカーで行くのはなかなか厳しいですよね。

でも、天気予報と相談して寒波がやって来たら、積雪、霧氷日和りです。

公共交通手段は事前予約がいる場合も多いですし、「明日雪山だ!」って訳に簡単にははいきませんよね。

でもね、行けるんです。予約不要で。

その名も「霧氷バス」(奈良交通株式会社)

知る人ぞ知る、バスのボディには鹿がいるあの奈良交通バスです。

なんと予約は要りません。繁忙時なら少し待っていれば、臨時増便も出ます。

交通系ICカードで支払えます。車内で登山届けの提出もできます。

積雪情報なんかも教えてもらえたり、登山マップも頂けます。

近鉄大阪線榛原(はいばら)駅(奈良県宇陀市)からバスが出ます。

みつえ青少年村(夏場はキャンプ場)が、三峰山の登山口になります。

  • 1便:榛原駅 8:15発/みつえ青少年村 9:27着
  • 2便:榛原駅 9:15発/みつえ青少年村 10:27着

大阪からの「榛原」へ行く始発の急行の列車の中は、既に山の装備の方でいっぱいです。
ちなみに、復路は

  • 1便:みつえ青少年村 15:00発/榛原駅 16:12着 
  • 2便:みつえ青少年村 16:00発/榛原駅 17:12着

14:30迄に下山できれば、日帰り温泉(みつえ温泉 姫石のゆ)への送迎もあります。

割引き券ももらえます。いつもゆっくりし過ぎて残念ながら温泉行きのバスに間に合った事がありません。

>「霧氷バス2019」の詳細はこちら(奈良交通株式会社のpdfへ)

いざ登山開始です。

登山

>三峰山登山マップの詳細はこちら(御杖村観光協会公式HPへ)

既に少し積雪があります。

看板

この先、「不動滝ルート」で上がって行くので、滝の廻りの凍結を想定しアイゼンを装着して歩き始めます。

このルートは凍結しやすいので、厳冬期はちょっと難しいコースになります。

登る方が安全なので、登りで行きましょう。

不動の滝

不動の滝

少し登り始めると、「不動の滝」です。

今年は暖冬のせいなのか、滝も水量が非常に多いです。

不動の滝

氷瀑とはなりませんが、ちょっと凍っています。

滝

晴れ間が差し込み、幻想的になってきました。

どんどん登って行きます

登山

山肌を縫う様にしてどんどんと登って行きます。

雪はあってもなかなか霧氷は見えてきません。

廻りのハイカーさん達の情報が耳に入ります。霧氷は見られるのかしら??

今年は暖冬なのでちょっと不安になってきます。

雪だるま

みんなを見守る様に雪だるまがポツンと。

励ましてもらっているかの様です。

雪だるま

雪だるまを作成されている方にお会いしました。

100回以上この山に登山されており、村おこしで雪を型に詰めて小さな雪だるま達を「雪だるま見守り隊」として、たくさんつくっていらっしゃいます。

「御杖村を知って欲しい、三峰山を知ってほしい」それがきっかけで活動を始めた、とのことです。

色々なポイントで、雪だるまがハイカー達を見守ってくれています。

霧氷が見えてきました

霧氷

気が付けば、なんとなく廻りが白くなりはじめてきました。

霧氷が見えてきました。

冬はなかなか晴天に恵まれないことが多いのですが、今日は最高の青空に霧氷が映えます。絶好の霧氷日和りです。

幻想的にすら見えます。

御嶽

遠くに小さく御嶽山(長野県)迄見えます。雪だるまといっしょに。

臨場感もどうぞ。

霧氷

もう霧氷が最高です。まるでここが日本では無いみたいに思えます。

ここはフィンランドでもしかしたら、ムーミンと妖精が住んでいるかの様に思えてきます。

この絶景は、山を歩いた者にしか味わえない最高のご褒美だと思います。

登頂!

山頂

山頂に着きました。みんな順番に記念写真を撮っていらっしゃいます。

山頂

向かいの山が見えます。「倶留尊(くるそ)山」です。秋にすすきで有名な曽爾高原のある山です。

八丁平で昼食

八丁平

山頂を少し下ったところに、八丁平という平原があります。

いつもはもっと積雪があり、そりで滑っている人もいるのですが、今年はちょっと雪が少ないですね。

気温も高く、雪も一部溶けています。

ここで、レジャーシートを広げて昼食です。

ランチ

そのまま食べられる簡単なものを持って行くなら、おにぎりや水分の多い物は不可。水分が凍ります。

パンの方がおすすめ。パンでもクリームパンはクリームがシャーべットになります。保温の弁当箱に入れたり、逆に保冷バッグにカイロ入れたりして凍結を防ぎます。

カップ麺やスープ・味噌汁など温かい物が食べられるとホッとします。水筒のお湯もひと手間かけて持参すればカップの麺でも食べれます。

山頂のランチのカップ麺は最高です。但しカップ麺等の分の水はその分も多い目に持参して下さいね。

(カップ麺分の水を忘れて、騒いでいる方を良く見かけます。山の水は貴重です。)

荷物にはなりますが、小型のガスのバーナーがあればゆっくり温かい物食べることもできます。

今回はバーナーは持参しませんでしたが、あれば鍋や、うどん等、コーヒーまで食べたり飲んだりできます。

今日は、スープとパンです。

八丁平

強風なので、根本から折れていました。

下山へ

昼食が済んだら、「登尾ルート」より下山します。

高見山

遠くにここも霧氷で有名な「高見山」が見えます。

尖がった形状から、「関西のマッターホルン」と呼ばれます。

ちなみにこの山も近鉄榛原駅から、「霧氷バス」で行けるのです。

最後に

無事、下山しました。登山口でアイゼンを外して、バザーでお土産を買います。

おばあちゃん達の手作りのお漬物買って、温かい手作りのゆず茶を飲んで...。とてもおいしいのです。

スタンプラリーのスタンプももらいました。

では、「霧氷バス」に乗って帰ります。

今年は暖冬過ぎて、積雪も霧氷も見納めかもしれませんが、年によっては3月でも山次第では十分に見られる日がありますよ。

既に山歩きをされている方なら、ちょっと準備して頂き、ぜひ冬の低山ハイキングにチャレンジして下さい。

運が良ければ、霧氷や氷瀑など特別な景色に出逢えるかもしれません。山頂までケーブルやロープウェイなどの乗り物のある山なら乗り物から見えることもあります。

夏の暑さよりは寒い方が好き、私の様な方なら得におすすめです。

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SEIKO.N

大阪と京都のちょうど真ん中あたりに住んでます。なんちゃって山活動と、ファンランナー。夜に公園を徘徊してます。食べる事大好きで、食べる為に動いてます。写真も少しずつ勉強中で、花写真が好きです。目指せカメラ女子。

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