【福島】ほんとの空の下「安達太良山」のくろがね小屋の白濁湯

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ほんとの空の下

あちこちの山に行きたい私が、何度も行ってしまう山の1つが安達太良山(あだたらやま)です。その魅力は通年営業している山小屋で源泉かけ流しの温泉に入れること!今回は、何度か訪れた安達太良山と、山腹にあるくろがね小屋の温泉を紹介します。
安達太良山は福島県にある標高1,700mの活火山で、南から北へいくつかの山が連なる安達太良連峰の主峰です。なだらかな山容が美しく、詩人高村光太郎の『智恵子抄』で智恵子が見たいと言った、『ほんとの空』という言葉でも有名です。

ほんとの空.jpg

安達太良山のもうひとつの顔は、荒涼とした活火山

安達太良山頂へは7つの登山口からのルートがありますが、もっともポピュラーな奥岳登山口から、スキー場のゴンドラリフトで山頂まで1時間強の中腹まで行くこともでき、登山初心者でも比較的簡単に登ることができます。
春から夏は様々な高山植物の花を楽しみながら歩くことができ、秋の紅葉も美しい山です。山頂とその周辺は360度のパノラマが素晴らしく、自然の雄大さを感じて癒されます。

安達太良山頂.jpg

山頂から少し歩いたところに、今でも有毒な火山性ガスが発生している噴火口跡の沼ノ平があります。周囲の景色とは異なり、まるで月のクレーターのような荒涼とした眺めは、この山が美しいだけではなく、活火山であることを教えてくれます。

くろがね小屋ってどんな小屋?

くろがね小屋は、奥岳登山口から2時間ほど登ったところ、山頂からは1時間弱下ったところにあります。写真は4月初め、青空の下で真っ白な雪の上を歩いていくと、だんだん硫黄の匂いが強くなってくるとともに、木のぬくもりが感じられる、宿泊定員50名ほどの小屋が見えてきます。小屋の裏手は火山性ガスが噴出していて、立ち入り禁止です。
山小屋なので就寝スペースはオープンですが、定員以上に予約を取らないので、人気の山小屋にありがちな2人で1つのお布団なんてことはなく、リラックスして眠ることができます。2021年3月で1度営業を休止して、建て替えられる予定なので、風情のある今の小屋に泊まることができるのは今のうちです!

小屋.JPG

これぞ源泉!底が見えない白濁の濃さ

小屋に着いたらまずは温泉ですね。ここのお風呂は、小屋の近くから湧出している源泉のかけ流しで、男女1つずつ内湯があります。うっすら青みがかった白濁湯は酸性泉ですが、あたりは柔らかく、ほんのりぬめりのあるお湯でお肌がすべすべになります。
ここから麓の岳温泉まで、日本で最長約8kmも引き湯をしているそうですが、岳温泉はくろがね小屋のお湯と比べると濁りが薄く、硫黄の匂いも控えめです。この白濁は源泉地ならでは。豊富なミネラル成分のせいで引き湯の管が詰まりやすく、湯守の方が毎週のお手入れをして下さっているそうです。

温泉.JPG

お風呂でしっかり温まったあとは、もちろんビール!そして、夕食のメニューは小屋秘伝レシピのカレーライスです。持参した酒肴をつまみながら飲んでいて、夕食前にお腹が膨れてしまいましたが、このやや甘めなカレーはとってもコクがあって美味しかったです。
このカレーは本当に美味しくて、それほどカレー好きではない私も、お腹苦しい!と言いながらおかわりしてしまいました。美味しい山小屋ご飯の特集やランキングやでも、取り上げられることが多いのも納得のお味です。

カレー.JPG

会えたらいいことあるかも!?白いカモシカ

登山口からくろがね小屋までの道で白いカモシカに出会いました。カモシカといえば、茶色がかった灰色、というイメージだったのですが、実は地域によって白色、灰色、黒色、茶色やその中間色と体色にバリエーションがあるそうで、安達太良のカモシカは白い個体が多いとのこと。ニホンジカやイノシシにはこのようなバリエーションはなく、同じ種のなかでここまで体色に変異性がある種は珍しいそうです。白いカモシカ、出会えたら何かいいことありそうな気がしますね。

カモシカ.jpg

>安達太良山の詳細はこちら(あだたら高原リゾートHPへ)

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