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チュニジアでラマダン初体験!
北アフリカに位置し、地中海とサハラ砂漠に面している国。ヨーロッパからのアクセスも良く、海がきれいなこともあり人気の観光地として有名。
人気なようでまだ日本の方になじみの薄いチュニジアでのお買い物事情と「ラマダン」という異文化体験について記事にまとめました!
目次
意外とあっさり!?チュニジアのお買い物事情
今まで多くの国を旅行してきた私のイスラム圏の漠然としたイメージは
- 客引きがしつこい
- どれだけ断っても折れない強い心の持ち主たち
でした。
今回も「the 観光地★」なシディブサイドやカタルゴ、チュニスのメディナを散策予定。断る準備はできている。さ、なんでも提案してみなさい。
そんな心構えで町を散策開始。
あら?あらあら。かわいいお皿や雑貨パラダイス。イスラム圏の雑貨って本当にかわいいんですよね。
お土産は買わない主義(荷物が重くなるのが嫌なだけ)の私も心が揺れました。
商品を手に取りながら見ていると、店員さんが話しかけてきます。どんな話術で商品を売ってくるのか。期待半分、面倒くささ半分で店員さんと会話スタート。
私 :これとても素敵だね
店員:この地域オリジナルのデザインで、すべて手作業で作られているのよ
私 :お値段は?(吹っ掛けてくるに決まってる)
店員:○○DH(少し想定より高い価格)
私 :△△DH がいいな。
店員:・・・ いいよ。
私 :!?!? え、いいの?
店員:いいよー^^
私 :町の観光してから戻ってくるね。(どうせ引き留めるだろう)
店員:わかった!お店は17時までだから気を付けてね。
私 :・・・
本気で構えていた分、拍子抜けしてしまいました、、、。
こんな感じで、チュニジア旅行中は価格を吹っ掛けてくる人も、こちらが疲弊する程しつこい客引きも全くありませんでした。むしろ、楽しい会話をして気持ちよく買い物ができました!
結局、お皿やソフラン、お土産用の雑貨など大量購入。友人にもとても喜んでもらえたので、大満足のお買い物となりました!
ラマダンって実際どんな感じ?
今回のチュニジア旅は「アフリカを旅行したい!」という会話から実現しました。
海外旅行が趣味の友人と私。二人が行ったことがない国。かつVISAの申請が不要で、観光しやすい国。そこで選ばれた国が「チュニジア」でした。
航空券を購入し、旅の計画を立てている途中で、私たちの滞在期間とラマダンが完璧に被っていることに気が付きました、、、。
友人はトルコ以来のラマダン。私は人生初めてのラマダン。
友人曰く、観光地(観光客)はラマダンの影響を受けないとのこと。
それなら、大丈夫か!と安易な気持ちで旅立ったことを後悔することになるとは・・・。
チュニジア初日@チュニス
夕方に到着したためか人通りが全くない。日が沈んでいないため、レストランも開いていない。
キオスクのような場所で何とか水を購入。長距離移動の疲労もあり、持参していたビスケットを食べ就寝。
食事を取るためか、ホテルの通りには誰一人いませんでした。
チュニジア2日目@スース
ホテルの朝食が出てこない。これはラマダンのせいなのか、ホテル側のミスなのか不明。
チュニスからミニバスでスースへ。
昼前には到着。空腹の私たちはホテルに荷物を置いて飲食店を探すことに。
しかし・・・。
どこも開いていない!!!!
こんなことある?というほど、飲食店という飲食店は全て閉まっている。
空腹のピークを二度ほど超えた頃、営業中のパン屋さんを発見!すがるような気持ちでパン屋に駆け込む。
しかしここはイスラム圏。パンを買ったところで、空腹に耐えている人々の目を無視してパンにかじりつくほど強いメンタルは持ち合わせていない。
「どうしよう。パンを買っても食べる場所がない・・・。」
むしろ、食べ物を持っているのに食べることができないなんて辛すぎる。
恐る恐る店員さんにお店で食べていいか聞いてみると
「店の裏側に飲食スペースがあるわよ」
という神懸った返事が、、、!
パンを一人二つずつ購入し、店の裏側で食べることにしました。
そこで目にしたものは炭酸ジュースを片手にパンを頬張る現地の人々の姿が。
「いや、現地の人も隠れて食べてるやーーーん!!」と思わず突っ込みました。
ラマダンへのコミット具合は人によりけりということを学びました。
話は逸れましたが、幾度の空腹のピークを越えての食事。
パンってこんなに美味しかったっけ?数時間空腹に耐えたのちに食べる食事はこんなにも旨いのかと感動しました。
チュニジア3日目@シディブサイド
こちらも言わずと知れたチュニジアの観光名所
青と白のコントラストが美しい町を散策。
町を一通り歩いたあとはお待ちかね、ランチタイム。見渡す限りツーリストがいるこの町なら、観光客向けに営業しているレストランがあるに違いない。
疑うことなく、雰囲気のよさそうなレストランに入っていく。が、「今は営業していない」との返事が。
鳩が豆鉄砲食らった顔とはこのことです。と言いたいほどのショックを受けつつも期待は捨てず、他のレストランを当ってみることに。
しかし、結局、シディブサイドでも食事にありつくことができず空腹のままチュニスへ帰ることに。
ちなみに「ラマダン=断食」ではなく「ラマダン=イスラム教徒の仲間意識を高める期間」で、その中の一つが断食だといいます。
ラマダンを行う理由にはいくつか理由がありますが、私は今回の経験を通して「食べ物への感謝」が一番しっくりきました。
今回の経験を通して学んだことは
- ラマダン期間に旅をするなら「空腹に耐える覚悟」を持っていくこと
- 非常食を持っていくこと
- ラマダン期間でも営業しているレストランを確認しておくこと
- 最も大切なことは「現地の人々への配慮」
日没前にはレストランがオープンし、人々が日が沈むのを待っています。
日中は思うように食事できませんでしたが、夜には現地の料理を堪能することができました。
日本ではできない経験。それが海外を旅する醍醐味なのかもしれないですね。
文化を知る、宗教を知る、そして食の有難さを知る経験。
みなさんも是非、体験してみてください!
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湊_TAKAKO
- 趣味が転じて今まで70ヵ国を旅してきました。日本の旅行会社で4年働いたのち、現在はオランダ在住。ヨーロッパ、南米大陸、アフリカ大陸、もちろんユーラシア大陸、様々な旅情報を発信します!