南アフリカ最大のタウンシップ、ソウェトに行ってみよう!

今回は、南アフリカ最大のタウンシップ(旧黒人居住区)、SOWETO(ソウェト)の楽しみ方をご紹介します!

目次

タウンシップって何?アパルトヘイトとの関係

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みなさん、「タウンシップ」という言葉を聞いたことはありますか?

あまりなじみのある言葉ではないかもしれませんが、南アフリカにある、アパルトヘイト時代の黒人専用居住区のことを指します。

アパルトヘイトとは、「人種差別政策」とも言われ、人種によって人々を分離する政策で、白人、黒人、インド人、混血の人、それぞれ人種によって職業や教育、居住地や権利などが分けられていました。1994年にネルソン・マンデラが、黒人で初めて大統領になるまで、南アフリカで約半世紀ほど続いた政策です。

タウンシップとは、アパルトヘイト時代の黒人専用居住区のことを指します。アパルトヘイト時代は、黒人は最も冷遇されていたため、タウンシップは都心から離れた郊外に作られ、鉱山や発電所などの施設の近くに位置していることが多いです。しかし、郊外にありながら、ハウスキーパーとして白人など他の人種の生活圏に通う人も多いので、数時間かけて通勤できる距離にあるのも特徴です。

現在アパルトヘイト政策は廃止されていますが、今でも多くの人がタウンシップに住んでいます。

ヨハネスブルグのビジネス街を歩くと、様々な肌の色の人が混在するコスモポリタン都市のような印象を持つかもしれませんが、タウンシップに行くと、圧倒的に肌の色が濃い人が多いことに気が付くと思います。

南アフリカ最大のタウンシップ、ソウェト

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南アフリカ最大のタウンシップは、南アフリカ最大の経済都市ヨハネスブルグの郊外にあります。

その名もSOWETO(ソウェト)。名前の由来はSOuth WEstern TOwnshipsから来ているといい、名前の通り、ヨハネスブルグの都心の南西に位置しています。

アパルトヘイト廃止後に大統領となった「ネルソン・マンデラ」の家などの0観光資源もあることから、発展しているエリアもあり、活気に満ち溢れています。

ソウェトは、アパルトヘイトの後期、抵抗運動の中心地でもあったので、今でもそのことを誇りに思っている人が多いです。小高いエリアから周りを見渡すと、鉱山の跡地や廃炉になった火力発電所などがあることがわかり、昔の政策の爪痕を感じます。

そんなソウェトの見どころをいくつか紹介していきます!

この人なしに南アフリカは語れない。ネルソン・マンデラの家

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「ネルソン・マンデラ」という名前を聞いたことがある人は多いと思います。

アパルトヘイト政策への抵抗運動を率い、政策が終焉したあとに与党となったアフリカ民族会議(ANC)という政党を率いていました。初めて行われた民主的な選挙によって、大統領に選ばれ、ノーベル平和所も受賞しました。

そんなネルソン・マンデラが青年期を過ごしたのが、このソウェト。14年間暮らした自宅も残っており、現在は博物館になっています。

マンデラが投獄されていた間、1人目の奥さんであるウィニー・マンデラが住んでいた時代もあり、家の外壁には、政府関係者による銃弾のあとも見ることができるのです。連日多くの観光客が訪れるネルソン・マンデラの家。ソウェトで一番栄えた通りに位置しているので、ソウェトを訪れる際は、必見のスポットです。

ネルソン・マンデラの家(Nelson Mandela House)

ソウェト蜂起を学びに、ヘクター・ピーターソン博物館へ

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アパルトヘイトとソウェトの関係を語るときに外せないのが、「ソウェト蜂起」という出来事。オランダ系白人の母語である「アフリカーンス語」の学校教育への義務化に反対し、学生を含めて多くのタウンシップ住人が蜂起したものです。

子どもも含め多くの住人が虐殺される結果となったこの「ソウェト蜂起」と伝えるために作られたのが、この「ヘクター・ピーターソン博物館」です。

ヘクター・ピーターソンは、この蜂起の最中に、警官による発砲で亡くなった学生の一人で、当時13歳だといいます。彼が発砲された後、同じく蜂起に参加していた学生に運ばれている写真は、世界的に報道され、南アフリカが国際的に強く非難されました。

今の南アフリカにつながる歴史を学ぶにはもってこいの施設。ネルソン・マンデラの家からも歩いてすぐの立地です。
一見明るくて陽気な人たちの持つ過去の物語に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

ヘクター・ピーターソン博物館(Hector Pieterson Museum)

  • 住所:8287 Khumalo Rd, Orlando West, Johannesburg, 1804

アパルトヘイト・ミュージアムは外せない

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さて、ここまでアパルトヘイトの話が多く出ましたが、そこで外せないのが「アパルトヘイト博物館」です。

博物館の入口は、アパルトヘイト当時を再現し、「白人」と「白人以外」で扉が分かれています。入口で買ったチケットに「白人」か「白人以外」と書かれているので、自分が振り分けられたほうに進みましょう。

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入口を入ると、当時使われていた看板や、人種が記載されたIDカードのコピーが並ぶ通路が現れます。自分の力ではどうしようもできないもので分断されていく、恐怖のような、負のエネルギーを感じられるはずです。

アパルトヘイトに関連するアート作品が並ぶエリアを通り抜けると、メインの展示に移ります。

展示はボリュームたっぷり!アパルトヘイト体制が確立される過程から、抵抗運動、制度廃止後まで、一貫して学ぶことができるこの施設は、じっくり展示を見ると3~4時間くらいかかってしまいます。しっかり勉強しよう、という場合は気合をいれてきてくださいね!

ソウェトの中心地から少し離れたところにありますが、訪れる価値ありです。

アパルトヘイト・ミュージアム(Apartheid Museum)

ローカルフードに挑戦してみたい人にオススメ!

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さて、ソウェトを歩き回るとお腹がすきますよね。地元の人が愛するローカルフードが楽しめるお店を紹介します。ネルソン・マンデラの家のある目抜き通りに位置していて、いつもたくさんの人でにぎわっている名店、Sakhumzi Restaurantです。

ビュッフェ形式なので、さまざまな料理に挑戦できるのがいいところ。お肉中心のボリュームたっぷりの南アフリカ料理を堪能してください!

Sakhumzi Restaurant

安全にソウェトを楽しむには?

ここまで、ソウェトの魅力をお伝えしましたが、タウンシップはほかのエリアに比べて、所得が低い人も多いです。エリアによっては、いまだ電気や下水施設も整っていないエリアもあり、タウンシップの中でも格差があるのが現状だといいます。

都市部でも言えることですが、むやみに貴重品を出さない、人通りの少ないところにはいかない、など最低限の注意は怠らずに、観光を楽しみましょう!

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写真のように、地元のガイド付きのツアーもありますよ!不安な人は活用してみてください。

活気とエネルギーにあふれたソウェトにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

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ばん

南アフリカヨハネスブルグ在住。コワーキングスペースでリモートワークをしながら、南アフリカ人のパートナーとの南アライフを満喫中。

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