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タンザニア旅行に役立つプチ情報~お金編~
アフリカ旅行がしたいけれど、想像がつかない!遠い地だし、日本と色々違いそうで、ちょっと怖い...。そんなあなたに、旅行に役立つちょっとした情報をお伝えしていきたいと思います。読み終わったら、旅立つのが待ち遠しくなってしまうかも?
今回は特に、タンザニアのお金事情についてお伝えします。
目次
タンザニアの通貨
海外旅行の際に気になるのが、その国のお金事情ですよね。どんな通貨で、どうやって計算して、どの程度換金すればいいのか...。この疑問、こちらでお答えします!
① 通貨の種類
まずはタンザニアで使われているお金の種類をご紹介します。通貨単位はタンザニアシリングで、TSHと表記します。ケニアもシリングを使っているので、「タンザニア」シリングと言いますが、タンザニア国内ではそのまま「シリング」と呼びます。
紙幣は4種類あり、大きい順に1万・5千・2千・千シリングになります。以前は500シリング札もあったのですが、ここ1,2年でコインに変わりました。ごくたまーにお目にかかれるので、手に入れられた方は記念に取っておくのもいいかもしれません!
硬貨も4種類で、500・200・100・50シリングです。50シリングがタンザニアで一番小さい価になります。
<激レアな500シリング札>
② 日本円への換算
12月初旬時点で、100tsh ≒ 4.7円というレートです。大幅な変動はあまりありません。買い物の時など、携帯を取り出して計算したり~...は手間ですよね。では、在住している日本人の計算の仕方をお伝えしましょう!
タンザニアシリングの0を1つ取り、残った数字を半分にする。
実際にやってみましょう。先ほどの100シリングを例に挙げてみます。100の0を1つ取りますと...10になります。それを半分に割ると...5になります。そうすると、100シリングはだいたい5円、ということです。
少しの誤差も気になる方は、携帯に通貨換算アプリをダウンロードしておくと安心です。
<店頭で計算の際にお使いください!>
③ 地元の人の通貨概念
計算ができるようになった所で、地元の人の感覚が気になるのでは?日本円にすれば500円だけれども、地元の人たちはどう感じるのでしょうか?
例えを挙げてみます。日本で子どもたちが駄菓子屋さんに行くとき、どのくらいのお金を持って行くでしょうか?100円を握りしめている子どもが思い浮かぶかもしれません。
こちらの子どもたちは、100tshか200tshでおやつを買っています。5円~10円ですね。500tshのジュースを買う子たちもいますから、25円が限界でしょうか...。
<道端の駄菓子屋さん。学校帰りの子どもが群がります>
では、大人がお昼に定食を食べる時、いくらくらい使うでしょうか?日本ではワンコインランチ=500円が比較的安いと感じられるかもしれません。タンザニアでは、一番安い定食が2000tsh~となっています。日本円にして100円~、力仕事をする男性でもお腹いっぱい食べられます。
<牛肉ピラウ定食2500tsh ≒ 125円>
そんな文化の中で、中華料理やイタリア料理などの外国料理は1皿1万tsh(500円)以上しますので、一般庶民にとっては1皿だけで4人~5人分食べられる!とビックリ仰天プライスになる訳です。
私たちにとっては、このクオリティで500円で食べられるなんて安すぎる!という感覚になるのですが。こんな感覚も海外ならではですので、ぜひ地元体験をしていただきたいです。
(イタリア人が作る超美味窯焼きピザ。1枚1万8千tsh≒900円~)
④ 換金所
タンザニアではドルやクレジットカードを使えるところが限られています。外国人向けのレストランやホテル、スーパーでは使うことができます。地元のお店で食事をしたりお土産を買ったり、公共の乗り物を使うときにはタンザニアシリングが必要となりますし、その方が安いこともあります。それを踏まえて、ご自分の旅行プランに合わせて両替するといいでしょう。基本的にはドルからタンザニアシリングに換金となります。
<地元のレストランでは現地通貨が必須!>
換金所は、空港、ショッピングモール、大型のスーパーマーケット、銀行などがあります。そこまで大きな価格差もありませんので、都合のいい場所で換金して問題ありません。安い所を求めすぎると交通費がかさんだり、泥棒に付け狙われる危険性も出てきますから、空港や外国人用のお店で換金すると比較的安全です。
クレジットカードや銀行カードでATMから降ろす場合も、道端のATMよりもショッピングモールなど人目が多く、ガードマンがいる場所を選ぶといいでしょう。
タンザニアでお買い物をしよう
ダルエスサラームに着いたら、その暑さに驚くかもしれません。赤道直下ではないものの隣接していますので、太陽光が強く感じられます。そこで真っ先に必要になるのが水です。キレイな水道水が飲める日本とは違い、こちらでは売っている水を買わなければいけません。
500㎖のペットボトルが400tsh~、1ℓが500tsh~で、種類によっても値段が違います。
<飲料水を買ってみよう>
① 「歩くお店」
では、まずは水を買ってみましょう!
空港内の売店で買うことができますが、倍くらいの値段で売っているのがネック。空港を出てから買えるといいですね。
一番手っ取り早いのが、「歩くお店」の人々からゲットする方法です。赤信号で停車している間に、商品を持った人々が車の間を縫って歩いてきます。お店に行かなくても、向こうから来てくれるのでとっても便利です。車の窓をちょこっと開けて、やりとりをしてみましょう。(窓を全開にすると、物を盗られやすくなりますのでご注意!)
<売り歩く人から買ってみよう>
まずは挨拶をして
「ハバーリ!」(元気ですか?)
次に何が欲しいか言います。
「ナオンバ マジ」(水をください)
いくらか聞きましょう。
「シンガッピ?」(いくらですか?)
いよいよお金の受け渡しです。
品物をもらってから、お金を渡します。絶対に先に品物をもらってください。品物が破損したり漏れたりしていないかサッと確認します。
お釣りがいる場合は、先に支払う紙幣を見せます。
「ナオンバ チェンジ」(お釣りをください)
お釣りをくれた時に、お金を渡します。
「アサンテ」(ありがとう)
こんな流れになります。水やポテトチップスなど、道端で売っている小さい物は地元の人も買うので、本当の値段を言ってくれます。その値段を支払って問題ありません。1万シリング札など大きい紙幣だとお釣りがない場合がありますので、1000シリングや硬貨を使うといいでしょう。
お土産品など外国人をターゲットにした商品は、2倍くらいの値段をふっかけてきたりしますので、注意が必要です。
<地方の特産を売る準備をする人>
② 「ドゥカ」
こんな方法では落ち着いて買えない...。そんな方には、地元の人が日常的に利用しているキオスクのようなお店、「ドゥカ」でのお買い物がおススメ!石鹸や歯ブラシといった日用品から、お米や小麦粉といった食品まで様々な種類の物を扱っているお店です。どの街角にもありますから、一度立ち寄ってはいかがでしょうか?
先ほどのようなやり取りで、品物を買うことができます。ただ、ここで重要になるのは挨拶です!売り歩く人たちは、車が発車するまでにやり取りを終えなければいけませんので、スピード勝負になります。ですがドゥカではのんびりとしたお店の人が、ゆっくり物を売っていますので、挨拶する時間がたっぷりある訳です。
欲しい品を聞く前に、ぜひ笑顔でスワヒリ語の挨拶をしてみてください。お店の人は嬉しくなって、積極的に助けてくれます。
<皆に愛されるドゥカ>
③ スーパーマーケット
街を歩くなんて怖い...と言う方には、外国人向けの大き目スーパーマーケットはいかがでしょうか?インド人が経営しているスーパーが多く、そこでは英語も通じますし、クレジットカードの支払いもできます。
何と言っても品物の種類が豊富!イギリスなどのヨーロッパやインド、果てはアフリカのヨーロッパと言われる南アフリカの商品がズラッと並びます。日本のコストコで手に入るような商品が売っていたりします。日本で買うより安いこともありますので、チェックしてみるのも楽しいですよ。
<パッケージがお洒落な輸入商品>
タンザニアのお土産選び
海外旅行の醍醐味と言えば、お土産選び!ばら撒き用の小さなお土産から、お家に飾ったら素敵なアフリカンアートまで、タンザニアには魅力的なお土産がいっぱい!ただ、外国人相手には高いお値段を言われてしまうのも事実です。
相場が幾らか知っておくと、買うときに楽なのでは...と思い、筆者の経験に基づく平均値を記しておきたいと思います。主にダルエスサラームで買うという設定になります。参考になれば幸いです!
<色んな種類のお土産に、悩んでしまいそう>
① 外国人用のスーパーマーケットやショッピングモールで選ぶ場合
これがいちばん楽な方法になります。もうすでに値段がついていますので、騙される心配はありません。お金の計算もゆっくりできますし、在庫も種類も豊富です。値段は交渉ができる場所より若干高いものもありますが、交渉する時間や体力を考えると、こちらで買うもの悪くないと思われます。
商品としては、キリマンジャロコーヒー・タンザニアの紅茶各種・バナナやキャッサバを使ったチップス・カシューナッツなどナッツ類・マンゴーなどを使ったジャム各種・昔ながらの天然塩・サトウキビを使ったシュガースティック...といった所でしょうか。
ショッピングモールでしたら、特産の布や太鼓なども売っています。
<酸味が美味しいキリマンジャロコーヒー>
② 外国人向けのお土産屋さんで選ぶ場合
こちらでは、タンザニアの特色が前面に出た商品を買うことができます。例えばマサイ族の絵や木彫り、色とりどりの布、可愛らしいアクセサリーなどです。手作りの物が多いので、1つ1つ似ていても違っていて、味のあるものが多いです。
<ズラッと立ち並ぶお土産屋さん>
相場としては、ピアスなど小さめのアクセサリーが2千シリング~、大き目のポーチなどが5千シリング~、小型のハンドバックやTシャツなどが1万シリング~、マサイ族が作ったビーズのサンダルや、服を作れる4mの布が2万シリング~、壁にかけられる大き目な絵が5万シリング~などとなります。
<可愛い小物たち>
値段交渉のコツをお伝えしますと...
- 大体最初に言われた値段の半分~2/3くらいの値段が正規の値段と予想できる
- いくつかのお店で値段を聞いて、正規の値段を予想する
- 正規の値段より少し安い値段から交渉する(後で正規の値段で合意できる)
- 1つ買うよりも、まとめて買っていくらという交渉の方が、下げてくれやすい
- 下がらなかった場合、諦めて立ち去ろうとすると下げてくれることもある
- それでも下げてくれなかったら、正規の値段が考えているより高いということになる
この点を心に留めていただけると、交渉がやりやすくなるかもしれません。
ちなみに特定の木を使った彫り物や、貝殻の商品は、関税の対象となって空港でかなりの額を払わなければいけなくなります。ご注意ください。
<お店の人と笑顔で交渉>
最後に
いかがだったでしょうか?交渉は人と人との触れ合いですので、ケチになりすぎないことも苛立たないコツです。ぜひ地元の人とのコミュニケーションとショッピングを楽しんで、日本でのストレスを癒してください。今回の情報が、皆様の素敵な計画のお役に立ちますように!それでは、良い旅を!
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