たびこふれ

南北に4,000kmある細長いチリでの移動手段のポイント

記事投稿日:2019/12/04最終更新日:2019/12/04

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日本の2倍の長さをもつチリを移動するには何が良いか、在住者がまとめました。

目次

基本情報:旅行手段のメインはバスと飛行機

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<バスターミナル>

南北に長いチリ。残念ながら電車はごく短い線があるだけで、陸路で移動するにはバスに乗るのが通常です。最近は飛行機も安くなり、長距離移動は飛行機ですることが増えたとはいえ、まだまだ庶民の移動手段はバスです。そして、バスも飛行機も、首都サンティアゴを挟んで南北に分かれているので、南部の街から北部の街に行くにはバスでも飛行機でも首都での乗り換えが必要です。
この場合、問題となるのが乗り換えの時間。私は南部の街に住んでいますが、北部へ行く飛行機は良い乗り継ぎがなく、首都で一泊しなければならないので、結局バスでの乗り継ぎを選んでいます。バスは夜行バスも昼間のバスも一日中出ているので、便利です。

飛行機で移動する場合のポイント

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<飛行機から撮った南部の街Valdivia近郊>

チリでは大手のLATAMと、SKYという航空会社に加え、最近はいくつか安い会社が参入しています。LATAMはワンワールドグループに属し、国際線もたくさん持っていますから、日本から直接チリの地方都市に飛ぶ場合などは便利です。SKYは国内線がメインですが、ブエノスアイレスやペルーなど隣国の首都への国際線があります。LATAMは片道チケットがとても高いのに対し、SKYは、片道チケットが安いので帰りの日程を決めたくない場合は、とりあえず「行き」だけ買えて便利です。

気を付けたいのが、荷物。LATAMは預入荷物が1つ無料ですが、SKYは別料金なので、荷物の多さによって、高くなることがあります。SKYよりさらに安いJetSmartなどはハンドバックサイズの手荷物1つしか持ち込めず、普通サイズのリュックやカバンはお金を払って預け入れなければならないので、結局安く上がらなかったという声をよく聞きます。

山が好きな人は山側の窓側席を予約しましょう。天気が良ければ、アンデス山脈がものすごくきれいですよ。

バスで移動する場合のポイント

時間がある人にはバスの旅が絶対おすすめ。少しずつ変わる景色を見ながら、うとうとしたり音楽を聞いたり、隣の人とおしゃべりをしたりしながら移動するのは楽しいです。

バスで移動するにあたって、まず説明したいのが、バスターミナル。首都サンティアゴには3つの大きいバスターミナルがあります。1つはSanBorjaターミナル。ここからは主に、首都近郊や、北部行きのバスが発着しています。2つ目は、San Borjaターミナルから徒歩10分くらいのところにあるSurターミナル。南部行きのバスが発着します。

Surターミナルの隣にあるのが、大手バス会社TurBusの専用ターミナル。空港行きのバスはここから発着。

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いずれのターミナルも地下鉄の駅と連結しています。
バスは南北を結ぶチリの主要交通手段だけあって、バス会社も多いし安いです。チリ全土をフォローしているのは大手のTurBusPullmanBus

他にも南行きに特化したバス会社や北行きに特化したバス会社がたくさんあり、そちらの方が大手バス会社より少し安い印象です。でも、首都で乗り継ぐ場合は、大手バス会社のチケットを買った方が安全。チリのバスは概ね予定通り発車しますが、渋滞などで遅れることもありますから、乗り継ぎでチケットを買っておけば、バスが遅れて乗り継ぎに間に合わなかった場合でも、次のバスに換えてもらえますし、TurBusの場合同じターミナルから乗り継ぎバスが出ていることが多いので荷物がある場合などは楽です。

バスターミナルには常に人が多くスリや荷物のひったくりも起こっているので気を付けてください。トイレは有料ですから、チリペソの現金が必要です。(バスターミナルの中に両替所があります)

荷物預り所もありますが安くはありません。

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<bañoはスペイン語でトイレの意味です>

バスは日本のバスより座席が広く、安いです。
サロンカマというシートを買えば隣の人が気にならず、かなりゆったりと座ることができますがセミカマという安いシートでも、隣の人が太ってさえいなければ快適です。バスにはトイレがついていますが、小便のみなので、大便をしたい場合、次のターミナルまで我慢しなければなりません...。

パタゴニアの交通手段は? 

サンティアゴから南下すること約1,000km、プエルトモントより先へ南下する陸路は途切れていますがここで船の登場です。

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<写真は船のルートと船>

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<写真は雄大な景色と船内>

バスごと、車ごと船に乗って旅は続きますが、スピードは当然落ちます。美しい景色の中を船はゆうゆうと進みますが、特に天気が悪い冬は欠航があるので、計画通りには行きません。夏に行くことをお勧めしますが、夏はチリ中から観光客が押し寄せるため、混んでいて、バスや船のチケットを買えないことなどもあるので、計画を立てて事前に買っておくことをお勧めします。

陸路で国境を超える

島国JAPANに住んでいると、陸路で隣国に行くシチュエーションにはちょっとした興奮がありませんか?チリではアンデス山脈の向こう側はアルゼンチンですから、国境のある道路がたくさんあります。

特にパタゴニアを旅行する場合は、チリとアルゼンチンを行ったり来たりすることになりますし、色々な街からアルゼンチンの街へ行くバスが出ています。

前述のSurターミナルからは、アルゼンチンのワインの産地メンドーサや、ペルーのリマ、コロンビアのボゴタ、アルゼンチン経由でブラジルの街までのインターナショナルバスが発着しています。

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どこの国境でも、国境審査には1~2時間かかるので余裕をもって行程を組んだ方が良いと思います。

バスで国境を通過する場合は、乗客全員がバスを降ろされ、列に並びます。国境ではパスポート審査の他に荷物チェックがあります。特にチリに入国する際には、SAC(農業庁)のチェックが厳しく、生の果物や野菜、チーズやハムは没収されるのでチリに入国する前に食べてしまいましょう。

袋に入っているお茶、調味料、ジャムなどは問題ありませんが種のあるもの(梅干し、オリーブ、乾燥フルーツなど)や木工製品、革製品は没収されることもあるので気を付けて下さい。

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国が変われば、時間もお金もスペイン語のアクセントも変わります。さっきまで14時だったのに、突然13時に戻ったりするのでターミナルについたら時間を確認することをお勧めします。

最後に~現在のチリの状況~

今回はチリでの交通手段についてお伝えしました。

さて、南米一平和なチリでしたが、2019年10月18日から突如、政情不安定な状況になっています。

30ペソの地下鉄料金値上げを機に、市民の政府への不満が爆発。さらに、年金問題、学費問題、環境問題などを訴える平和的なデモ行進を、政府が軍や警察を用いて鎮圧しようとしたことが、火に油を注ぐ状態となり、毎日のように行われる若者中心のデモ行進、労働組合の統一ストライキ、市役所や銀行、年金運用会社の窓ガラスが割られたり、道に火が焚かれたり、スーパーなどでの商品の強奪なども起きています。

1か月が経った今も収まっていませんので、チリを訪れる際には、在チリ日本大使館のホームページや、外務省の海外安全情報を見て安全を確認されることをお勧めします。

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