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【東京】愛宕神社で仕事運をチャージ!御朱印やおみくじなどもご紹介
今からさかのぼること400年以上前、1603年に江戸幕府の徳川家康公の命により、江戸の防火を願って創建されたのが愛宕神社。現在では東京23区で最も標高が高い山「愛宕山」にある神社として知られるようになり、毎日多くの参拝客が訪れています。そんな愛宕神社について、徹底解説していきます!
目次
- 6.1 大鳥居
- 6.2 出世の石段(男坂)
- 6.3 一の鳥居
- 6.4 手水社
- 6.5 弁財天社
- 6.6 三角点
- 6.7 将軍梅
- 6.8 丹塗りの門
- 6.9 招き石
- 6.10 社殿
- 6.11 本殿を彩る胡蝶蘭
- 6.12 太郎坊社・福寿稲荷社・大黒天社
- 6.13 社務所
- 6.14 NHK放送博物館
- 6.15 女坂
- 6.16 車道
1. 愛宕神社の特徴・歴史について
愛宕神社は1603年の慶長8年、江戸幕府を開府した初代征夷大将軍、徳川家康公の命により防火の神様として祀られました。
1.1 歴史
その後、江戸で起こった大火災で焼失してしまった愛宕神社ですが、明治10年頃に再建されました。大正12年9月1日の関東大震災や昭和20年5月24日帝都大空襲によって社殿が再度焼失したものの、昭和33年9月御本殿、幣殿、拝殿などが再建され、現在に至ります。
1.2 特徴
愛宕神社には標高26メートルの愛宕山の山頂にあり、これは23区内にある自然の地形としては一番高い山。一年を通して四季折々の景色を魅せ、いつ訪れても違った表情を見ることができるのも愛宕神社の魅力。
そしてオフィス街のど真ん中に位置しており、近辺のビル群と愛宕神社の自然のコントラストも素敵で、近辺で働くビジネスマンの憩いの場となっています。
また愛宕神社はさまざまな歴史の出来事の舞台となったことでも有名です。
2. 愛宕神社は水戸浪士が桜田門の変の前に集結した場所
万延元年の桜田門の変で井伊直弼(いいなおすけ)を討伐した水戸浪士ですが、愛宕神社はその水戸浪士に集結したと言われています。井伊直弼を討伐する前に愛宕神社に参拝し、その足で桜田門に向かったのです。
3. 江戸無血開城(勝海舟と西郷隆盛の会談)
愛宕神社は勝海舟と西郷隆盛による江戸城無血開城に向け、大変重要な役割を果たした場所でもあります。勝海舟と西郷隆盛は家康公ゆかりの愛宕山に登り、「この江戸の町を戦火で焼失させてしまうのはしのびない」と協議した後、一緒に下山したと言われています。
4. 十二烈士女
昭和20年8月の終戦の日に、無条件降伏を不服として10名の志士が愛宕山に籠城しました。その後全員自決し、さらに義軍烈士の夫人2名が後始末をした後自害をしました。この12名を十二烈士女と呼び、今でも毎年慰霊祭が行われています。
4.1 ご利益
そして愛宕神社は火に関連する事柄(防火、防災)、印刷・コンピュータ関係の仕事、商売繁昌や恋愛・結婚・縁結びなどにご利益があると言われています。
4.2 御祭神
愛宕神社に祀られている神様、御祭神は下記のとおりです。
【主祭神】
〈火の神〉火産霊命(ほむすびのみこと)
【配祀】
〈水の神〉罔象女命(みずはのめのみこと)
〈山の神〉大山祇命(おおやまづみのみこと)
〈武徳の神〉日本武尊(やまとたけるのみこと)
〈戦いを司る地蔵〉勝軍地蔵尊
〈仏陀の実践的理性を司る菩薩〉普賢大菩薩
5. 愛宕神社へのアクセス
愛宕神社へのアクセスについてです。
【東京メトロ】
- 日比谷線「神谷町駅」より徒歩5分
- 銀座線「虎ノ門駅」より徒歩8分
【都営地下鉄】
- 三田線「御成門駅」より徒歩8分
【JR】
- 「新橋駅」より徒歩20分
【バス】
- 都営バス 渋88(東京駅八重洲口~渋谷駅)「虎ノ門三丁目」下車
- 東急バス 東98(東京駅南口~等々力)「愛宕山下」で下車
また周辺には虎ノ門ヒルズや東京タワーなど、東京のランドマーク的な建物がたくさんあります。合わせて観光してみてはいかがでしょうか。
5.1 足腰が弱くて...という方は専用エレベーターもあり!
本殿へは男坂の出世の石段や女坂などを登り向かいますが、「どうしても足腰が......」という方は、愛宕神社交差点からトンネル方向に向かって歩き、すぐ左手にある「愛宕山エレベーター」で上まで登るのがおすすめ。
本殿のある山頂まで一瞬で到着するので、足腰に自信がない方でも問題なく参拝することができます。エレベーターの壁は透明なので、乗りながら景色を拝めるのもポイント!
6. 愛宕神社の見どころと参拝作法
今回は愛宕神社の見どころを、実際の参拝ルートに沿って順番にご紹介します。もちろんほかにもルートはありますので、自由に参拝してください!
6.1 大鳥居
入り口にある大鳥居です。鳥居は世俗と神域との結界で、ここから先は神様の住む場所であるということを意味します。
ちなみに車道からも本殿へ向かうことができますが、出世の石段を目前に仰げるここからスタートすると気持ちを高めることができるので、ぜひ正面から向かうことをおすすめします。
6.2 出世の石段(男坂)
さて、早速この階段を登りましょう。この急な石段は「出世の石段」と呼ばれています。名前の由来は有名な講談「寛永三馬術」に登場する曲垣平九郎(まがきへいくろう)の逸話からそう呼ばれるようになりました。
その逸話について簡単に説明します。
江戸幕府の三代将軍徳川家光が愛宕神社の前を通った際に、神社に咲いた満開の梅をとても気に入り、家来に梅を取ってこいと命令しました。しかし、目の前に広がるのは急斜面の石段......。
家来は誰も馬に乗ったまま登ることができずに困っていたのですが、そのとき曲垣平九郎という者が見事に馬に乗ったまま石段を駆け上がり、家光に愛宕神社の梅を献上することに成功したのです。
それまで無名だった曲垣平九郎でしたが、この一件以降、家康は「日本一の馬術名人」と呼び日本中に名前が知れ渡ることとなり、大出世したのです。
このエピソードをきっかけに愛宕神社の「男坂」は「出世の石段」と呼ばれるようになり、今でも出世や仕事運向上を願うビジネスマンが多く参拝に訪れるのだそう。
より詳しい内容は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
ちなみに上記の写真ではなかなかどのくらい急かが伝わらないのですが、実際に登ってみると運動不足の身体にはかなりこたえるものがあります......。ぜひ動きやすい格好で訪問して、出世を願いながら一つ一つの階段を踏みしめるように、上がっていきましょう。
6.3 一の鳥居
石段を上ってすぐのところにあるのが、神社の境内に入って、1番目の鳥居であるという意味の「一の鳥居」。きちんとお辞儀して進みましょう。
6.4 手水社
出世の石段を登りきるとすぐに手水があります。ほかの場所を巡る前にまずはここでしっかりと身を清めましょう。
ちなみに写真右にある「羽子板絵馬」というのは愛宕神社の縁起物で人気の厄除けのお守りです。羽子板の羽は昔から厄除けのアイテムとして重宝され、「虫除け」の力もあるので、女の子が生まれたときの贈り物にされることがあるのだとか。
お清めの仕方はまず、右手で柄杓を持ち、水をくみます。そしてその水で左手を清めます。その後、柄杓を逆の左手に持ち換えて、今度は右手を清めます。そして最後に右手に持ち換え、水を汲んだあと、その水を左の掌(てのひら)に受け、その水で口をすすぎます。
6.5 弁財天社
こちらの弁財天社は慶長十五年に安芸(広島)の厳島より勧請されました。以来、海上交通を守る神として崇められており、また歌舞音曲金運の神としても信仰されているとのことです。
こちらは平将門の乱のとき、源経基(みなもとのつねとも)が平和を祈ったとされる場所です。
池には立派な鯉が泳いでおり、社務所で鯉の餌を買って餌をやることができます。ちなみにこの池には金運アップのご利益もあるそうです。
6.6 三角点
弁財天社の隣には三角測量に用いる際に経度・緯度・標高の基準になる三角点(さんかくてん)があります。
6.7 将軍梅
出世の石段の名前の元になった講談「寛永三馬術」の登場人物・曲垣平九郎が家光に献上したのがこの将軍梅なのだとか。
6.8 丹塗りの門
この丹塗り(にぬり)の門にはほおづき市の際に、茅の輪(ちのわ)が設置されます。これをくぐって参拝すると千日分のご利益があり、災いを避けるために現在でも多くの人がこのほおづき市の際に茅の輪をくぐりに訪れるのだそうです。
ちなみにほおづき市は浅草のものがとても有名なのですが、発祥は愛宕神社とのこと。
6.9 招き石
撫でると福が身につく招き石。こちらは本殿の目の前にあります。もちろん筆者もしっかり撫でてきました! 参拝客がたくさん撫でているので、ツルツルです。
6.10 社殿
主祭神「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀る社殿です。参拝方法はお賽銭箱にお金を入れた後、「二礼二拍手一礼」です。
6.11 本殿を彩る胡蝶蘭
参拝をしたら、ぜひ社殿の中を見てみてください。煌びやかでとても美しいですよ。
ここには「寛永三馬術」にちなんだ馬の絵が多く飾られています。また、数年前から胡蝶蘭が絶え間なく参拝客から奉納されています。
ちなみに胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」そして「変わらぬ愛」。愛宕神社には参拝客からのそんな素敵な願いが込められているのです。
6.12 太郎坊社・福寿稲荷社・大黒天社
上記は道案内、お導きの神様である猿田彦命が祀られている「太郎坊社」です。
写真手前の赤い鳥居が福徳開運の守護神である「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」を祀っています。
また、写真ではわかりにくいのですが、赤い鳥居のすぐ後ろに重なるようにして見える黒っぽい門が五穀豊穣と縁結びのご利益がある「大黒天社」です。
これらの神様達は社殿の右手に通常祀られているのですが、改修工事のため現在は御本殿内の仮社殿に一緒にお祀りされています(2019年10月20日現在)。
6.13 社務所
ここではお守りやおみくじを引いたり、御朱印帳に御朱印を押したりしてもらえます。
ここで気がついたのですが、どうやらこの愛宕神社には「愛宕オールスターズ」という5匹の犬猫が住んでいるようです!
この日は猫のちゃーちゃんを見ることができました。神社に住む犬や猫なんて、パワースポットならぬパワーアニマルですね!
6.14 NHK放送博物館
神社を一通り巡ったら、ぜひ神社の隣にあるNHK放送博物館に足を運んでみてください。ここでは"放送のふるさと"愛宕山で放送の歴史に関する展示を見ることができます。
入場は無料ですが、昔の放送に使っていた貴重な機材の展示や、8K画面で愛宕神社付近の様子を映した映像を鑑賞できたり、グリーンバックを背に画面に登場できるレポーターなりきり体験ができます。
無料とは思えないほどの充実ぶりですね。ぜひ下山する前に一度立ち寄ってみてください。
6.15 女坂
帰宅の際は別の道で。出世の石段を下から見ると右側にある道が女坂です。こちらも階段が続く道ですが、男坂の石段よりも少しだけ緩やかです。
せっかくなので帰りは別の景色を楽しみながら降りてみてくださいね。
6.16 車道
ちなみに車道からも歩いて上り下りすることができます。
7. 愛宕神社のおみくじ
愛宕神社のおみくじの中でもユニークなものはこちらの「だるまみくじ」でしょう。
だるまはみな表情が違います。感覚でピンときたものを選びましょう。選んだらだるまをひっくり返し、備え付けの小さな棒でだるまの裏をほじります。するとおみくじが出てきます。
ちなみに筆者はなんとなく口元が八重歯のように見えてかわいいだるまを選びました。ずっとみているとすごく愛着が湧いてきます。
そのほかにも通常のおみくじや恋愛おみくじもあるので、ぜひ試してみてください。
8. 愛宕神社のお守り
愛宕神社はたくさんのお守りがありますが、愛宕神社といえば金箔で作られた「勝運守」でしょう。出世の石段があしらわれており、仕事運向上のご利益があると言われています。このお守りを身につけて仕事運アップを祈りましょう!
また馬が石段を駆け上がるペンや「愛宕オールスターズ」を飼っている愛宕神社だからこその「ペットお守り」というユニークなお守りもあります。
また、期間限定で紅葉守や銀杏守なんていうのもありました。ぜひ気に入ったものを見つけてくださいね。
9. 愛宕神社の御朱印・御朱印帳
愛宕神社には「出世の石段」をあしらった素敵な御朱印帳を購入することができます。色合いも素晴らしく、絵と調和していて素敵です。
こちらは御朱印。ちなみに御朱印は、以前は通常の紙の上にも押印していましたが、その紙が踏まれて落ちていたことがあり、今では帳面のみに押印をしています。
既存のものやお手製のものなどは問わないものの、御朱印を受けるにふさわしい材質と体裁を整えたものを持ってきてほしいとのことです。
たとえ「御朱印帳」と書かれているものでもものによってはお断りする場合(ルーズリーフなど)もありますので注意しましょう。
御朱印とは参拝者に向けて押印される印章。あくまで参拝の一環としての行為ですので、敬意を払って行いましょう。
10. 愛宕神社のグルメ情報
手水舎の隣の茶店(ちゃみせ)「あたご屋」ではお茶や軽食も頂くことができます。参拝が終わったら少し休憩してみましょう。
撤饌(てっせん)うどんや厄除け氷など、ここで出されるものは全て神様のお下り(神様に献上した後のもの)とのこと。とてもご利益がありそうですね!
こちらはメニュー表です。
筆者は午前中に訪問したので、王道の抹茶を頂くことにしました。
抹茶はもちろんのこと、お茶菓子の羊羹が甘さ控えめでおいしく、石段を上がってきた疲れも吹っ飛んでしまいました!
ランチの時間なら撤饌うどんを召し上がることをおすすめします。梅干しが乗ったシンプルなうどんで、特に冬の参拝の日には体を温めてくれます。
あたご茶屋の基本情報
- 営業時間:11:00~16:00
- 定休日:木曜
11. 愛宕神社の年中行事
愛宕神社では以下のように毎年多くの行事が行われています。
【1月】
- 歳旦祭(1月1日元旦)
- 七草火焚き祭り(1月7日)
【2月】
- 節分お福分け祭り(2月3日)
【6月】
- 千日詣り ほおづき縁日(6月23日~24日)
- 中祭式(6月24日)
【9月】
- 出世の石段祭(隔年)(9月22日~24日)
- 大祭式(9月24日)
【12月】
- 除夜祭 鏡開き式(12月31日)
<画像:愛宕神社提供>
中でも6月に行われる「ほおづき縁日」は人気の高い行事で、多くの参拝客が丹塗りの門に設置された茅の輪をくぐりにやってきます。また境内に生えるほおづきを煎じて飲むと子供の癇や婦人病に効くと伝えられています。
また隔年の9月に行われる出世の石段祭は、一年の感謝を神様に捧げるためのお祭り。御神輿が町内を巡り、最後には提灯を付けた御神輿が石段を登る様子を見ることができます。
12. 愛宕神社はバーチャル参拝も可能!
もう一つ特筆すべき特徴として、愛宕神社は遠方でなかなか参拝に来られない方のために「バーチャル参拝」を公式ホームページにてすることができます。
上記HPにアクセスすると、スタートからゴールまで9つのスポットを巡りながら、愛宕神社を参拝することができます。なんと社務所ではおみくじも引くことができますよ。
なかなかほかの神社にはないユニークなサービスなので、ぜひ遠方の方はまずはバーチャル参拝で愛宕神社を感じでみてはいかがでしょうか?
愛宕神社の基本情報
- 住所:東京都港区愛宕一丁目五番三号
- 営業時間
◎社務所受付時間:午前9時~午後5時
◎ご祈願受付時間:午前10時~午後3時
◎茶店営業時間:11時~16時(木曜定休)
- 料金:入場無料
- 定休日:なし
- アクセス
<電車の場合>
◎地下鉄神谷町駅から徒歩5分
◎地下鉄虎ノ門駅から徒歩8分
◎地下鉄御成門駅から徒歩8分
<車の場合>
◎長野自動車道 安曇野IC(旧豊科IC)出口より直進約10分 - 駐車場:なし(近辺のコインパーキングを利用)
- HP
http://www.atago-jinja.com/(公式HP)
https://www.instagram.com/atagojinja_gallery/(Instagram)
※こちらの記事は2019年10月に取材した情報です。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式HPをご確認ください
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