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【大阪】津波・高潮ステーションに行ってきました
最初に、天災地変で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。また被害に遭われた方の1日も早い完治・復興を祈念しております。
目次
- みなさんは津波や高潮のこと知っていますか?
- 津波・高潮ステーションとは?
- 見て、聞いて、さわって、津波や高潮について考えてみよう!
- 起:海より低いまち大阪
- 承:災害をのりこえ着実な高潮対策
- 転:高潮とは異なる津波の脅威
- 結:津波災害から生命を守る知恵
- ダイナキューブ「津波災害体感シアター」
- 津波・高潮ステーションのスタッフより
- 津波・高潮ステーションの施設紹介
みなさんは津波や高潮のこと知っていますか?
津波・高潮ステーションで問いかけられる言葉です。今までは意識がなかったことですが、これだけ天災地変が起きると知らなければならない言葉になってきたのではないかと思います。
津波・高潮ステーションとは?
大阪府西大阪治水事務所が所管する防潮堤や水門の津波・高潮防ぎょ施設の一元管理を行う「防災棟」と、府民の防災意識の向上を目的とした「展示棟」を併せ持つ施設です。「展示棟」は、かつて大阪を襲った高潮や、近い将来必ず大阪を襲うと言われている南海トラフ巨大地震と津波についての正しい知識を習得していただくとともに、地震、津波発生時の対応などを学べる、広く開かれた施設です。"見て、聞いて、触って"学び、災害への備えの大切さを心に刻んでください。【パンフレットより引用】
見て、聞いて、さわって、津波や高潮について考えてみよう!
津波・高潮ステーションの展示棟には、津波・高潮のメカニズムや歴史、災害から生命を守る知恵など、総合的に体験・学習できます。
起:海より低いまち大阪
床面を海面に見立てた展示で、大阪のまちが海面より低いこと、潜在的な危険があることをリアルに実感できます。【パンフレットより引用】
大阪は"海面より低い土地"が多いため、高潮や津波による大きな災害にたびたび苦しめられてきました。
ふと足元を見ますとここが海面だと表記されています。
前に進みますと子供部屋があります。
しかし、これは2階のこと。下をのぞき込むと...。
地面が見えます。僕がいるのが海面の高さ。2階にある子供部屋は海面の高さにあることになります。
海面から見るとこんなに大阪の一部の土地は低いのです。
壁には過去の台風の水位が示されています。ほぼ2階まで水がきたことになります。
海抜0メートル地帯、防潮堤の役割が貼りだされています。次に行きましょう。
今は防潮堤の発達により、海より低い土地でも水の侵入を防いでいます。
承:災害をのりこえ着実な高潮対策
繰り返し大きな高潮被害にあった歴史、高潮防災の着実な歩み、高潮防災施設のはたらきを知ることができます。【パンフレットより引用】
大阪も過去にはボートによる救助も行われたのです。
過去の災害について写真や絵によって紹介されています。
大阪でよく見る防潮扉。間近で見るととても大きく分厚い構造になっています。
大阪は歌にも歌われるように「川の町」。水門の働きについても分かりやすく説明されています。
転:高潮とは異なる津波の脅威
津波の恐ろしさやメカニズム、近い将来かならず起きる南海トラフ巨大地震による津波への対策を学ぶことができます。【パンフレットより引用】
意外ですが、大阪にも過去には大津波が襲っています。
そしてこれから起きると言われている南海トラフ巨大地震によって発生する津波で大阪はどこまで浸水するかを色付けされた地図です。地震発生から2時間以内に到達します。
津波の高さを表した絵。1mでも歩くことはできません。
結:津波災害から生命を守る知恵
津波災害から命を守るため、日頃から心がけておきたいこと、災害にあったときの適切な行動を確認できます。【パンフレットより引用】
避難前後の知恵を絵にしたもの。時系列で表しています。
お子さんの学習コーナーもあります。
災害に関する書籍も閲覧することができます。
講演も定期的に開催されています。
ダイナキューブ「津波災害体感シアター」
前面・左右側面・床面の4面に、ひとつながりの映像が映し出されるダイナミックな映像シアターがあります。包み込まれるような迫力の中で津波の恐ろしさを体感できます。【パンフレットより引用】
津波・高潮ステーションのスタッフより
『必ず、自宅、通っている会社や学校のハザードマップを確認して、家族で避難場所の確認をしてください。また、通勤や通学経路の状況の確認も大切。いつ起きても対応できるようにしてください。』とのことです。大阪ではこのような表記が所々に貼りだされています。ここは海面より約1.2m低い場所です。
海が近い大阪市西区では独自に防災マップを掲示板に貼りだしています。
またところどころに「浸水どうぶつものさし」が貼りだされています。この場所では南海トラフ巨大地震が起こった場合、この周辺はこの動物の背中まで浸水する可能性があることを表しています。
学校の門に貼ってある「浸水どうぶつものさし」。
この場所では「日本犬」の高さを表しています。ここでは約0.5m浸水すると予想されています。0.5mでも子供は流されますね。
あ、ライオンが貼りだされています。「浸水どうぶつものさし」です。
この場所では「ライオン」の高さを表しています。ここでは約1.0m浸水すると予想されています。大人も流される高さです。
「浸水どうぶつものさし」の高さが上がってきました。
この場所では「乳牛」の高さを表しています。ここでは約1.5m浸水すると予想されています。
病院の壁面に貼りだされていた「浸水どうぶつものさし」です。
この場所では「インドサイ」の高さを表しています。ここでは約2.0m浸水すると予想されています。大人の身長を超えています。
消防署の壁面に貼りだされている「浸水どうぶつものさし」です。
この場所では「ラクダ」の高さを表しています。ここでは約2.5m浸水すると予想されています。車やトラックも流されますね。
海沿いの工場の壁面に「浸水どうぶつものさし」が貼ってあります。
この場所では「アフリカゾウ」の高さを表しています。ここでは約3.0m浸水すると予想されています。
海に近い学校の「浸水どうぶつものさし」。どこに貼ってあるか分かりますか?
この場所では「キリン」の高さを表しています。ここでは約3.5m浸水すると予想されています。ほぼ2階まで浸水することになります。人も物もすべて流される危険性があります。
津波・高潮ステーションの施設紹介
- 住所:大阪府大阪市西区江之子島2丁目1-64
- 開館時間:10時00分~16時00分
- 休館日:火曜日(祝・休日の場合は翌平日)、年末年始
- 交通機関:大阪メトロ(地下鉄)阿波座駅(中央線・千日前線):7番出口より徒歩2分/10番出口より徒歩1分
※駐車場はありません。 - 入館料:無料
- 公式HP:http://tsunami-osaka.jp/
※当記事は、2019年6月に訪問した時のものです。詳細に関しては、公式HP等でご確認ください。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。