【スペイン】本場バレンシアでパエリアの作り方をマスターしよう!

パエリアはスペインを代表するお料理。稲作ほか農業や漁業がさかんなバレンシアの郷土料理で、地元の人たちのソウルフードです。日本で見かけるような具が盛り盛りなパエリアに比べるとシンプルな見た目ですが、お味は抜群。
今回は、バレンシアの家庭で作られているパエリアをマスターできるお料理教室のレポートです。

目次

市場での食材買い出しからスタート

Escuela de Arroces y Paella Valenciana/エスクエラ・デ・アロセス・イ・パエージャ・バレンシアーナ(直訳すると、お米料理とバレンシア風パエリアスクール)では、バレンシアの家庭で作られているパエリア教室を開いています。レシピは本場バレンシアでもっとも愛されているバレンシア風パエリア、日本でお馴染みの魚貝パエリア、そしてベジタリアンを意識した野菜パエリアの3種。ほぼ年中無休で、10:00、13:00、18:00の好きな時間帯を選ぶことができます。私は10:00スタートのバレンシア風パエリア教室にお邪魔してきました。

まずは旧市街にあるスクールに集合し、参加者のみんなで顔合わせ。私以外にはスペイン人3名にアメリカ人が9名で、スタッフのマリアは英語とスペイン語のバイリンガル体制でアテンドしてくれました。実習に入る前に、歩いて5分くらいのところにある中央市場に食材の買い出しに。中央市場は床面積約8000㎡と欧州でも有数の規模を誇り、近年やや観光化したものの、今でも主婦や飲食店の人たちが食材を買いに来る市場です。マリアが中央市場の歴史のほか、買いに行く先々のお店で食材の説明をしてくれます。

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<バレンシア風パエリアにはウサギ肉と鶏肉を使います>

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<ここではサラダ用の野菜を購入>

休憩のタパスタイムをはさんでの楽しい実習

ショッピングカートいっぱいに食材を調達したらスクールに戻り、エプロンとコック帽を身につけキッチンに向かいます。この日の先生はバレンシアの太陽のように陽気で明るいカロリナ(ほかに男性の先生が2名います)。さあ、実習開始。材料の説明の後にパエリア鍋に油をひき、お肉に焦げ目をつけている間に2種のインゲンを手でちぎり、ガロフォンはさやから出し、完熟トマトをすりおろします。

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<バレンシア風パエリアに使う食材>

カロリナ先生の指示に従って調理を進め、水を加えて出汁を煮込むところまでいったらひと休み。スペイン風オムレツとムール貝をつまみに一杯楽しみます。

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<パプリカの分量について説明するカロリナ先生>

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<カタツムリを後ろ向きに投げ入れるパフォーマンスも>

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<この日の前菜はスパニッシュオムレツとムール貝でした>

自分でつくったパエリアに舌鼓

出汁ができあがった頃合いに再びキッチンに戻り、実習再開。お米を加えるのですが、こちらでは研がずに袋からそのまま入れちゃいます。レシピを見るだけではわからない、いろんなコツを教えてもらえることもこの教室の醍醐味です(ただ、日本人にはやや濃い味なので、塩とパプリカは少なめに入れるといいかもしれません)。そのまま炊き上がりを待ち、最後にはパエリアを囲んで喜びのダンスタイム!

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<カロリナ先生はお米を一文字に入れます>

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<炊き上がりまであともう少し>

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<パエリアができあがり、みんなで喜びの舞い>

その後はもちろんできたてのパエリアとサラダで「いただきまーす!」 デザートの後に修了証と昔パエリアを食べる時に使った木のスプーンの授与式があります。思っていた以上に中身の濃い、充実のパエリア教室でした。

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<なぜかみんなコック帽とエプロン姿のままでパエリアに舌鼓を打っていました>

料金は、バレンシア風パエリアコースと野菜パエリアコースが65ユーロ、魚介パエリアコースが75ユーロです(18歳以下は割引料金あり)。市場はお昼過ぎには閉まってしまうため、18:00スタートでは食材買い出しはありません。10:00か13:00スタートでの参加をオススメします。

パエリアの本場で本物の味と作り方を知ってほしい

パエリアはスペイン料理の代表格で、世界的にも知られていますが、本場バレンシア以外ではアレンジしたものが食べられていて、本物のパエリアを知らない人が大勢います。

そこで、せっかくバレンシアに来るのなら、本場の味を楽しむだけではなく、ちゃんと作り方まで知ってほしい。このお教室はそんな思いから始まりました。海外でおかしな和食を見て私たち日本人が眉をひそめるように、バレンシアっ子もなんちゃってパエリアには抵抗を感じるのです。最近日本のスペインレストランでは本場のパエリアを提供するお店も増えてきましたが、"炊飯器で炊くパエリア"などというレシピを見かけることもあります。はい、パエリアはパエリア鍋で炊くからパエリアなのですよ(笑)

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<本場のパエリアはお米たっぷりではなく薄めなことも特徴ですが、これはかなりお米控え>

バレンシアにお越しの際は、ぜひEscuela de Arroces y Paella Valencianaで本場のパエリアを作ってみましょう!! 詳しい情報は、WEBサイトをご覧ください。スペイン語か英語での進行になりますが、実習形式なのでカタコトでも大丈夫です。

Escuela de Arroces y Paella Valenciana

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田川敬子(Keiko Tagawa)

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。

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