死者の日も迎える幻想的なポーランドのお盆

美しい黄金色の紅葉も終盤を迎える11月はじめ、ポーランドは"お盆"を迎えます。11月1日が、諸聖人の日(万聖節)で祝日、11月2日がDzień Zmarłych(ジェン・ズマルウィフ/死者の日)。家族そろってお墓参りをする大切な日です。お墓はたくさんのキャンドルと花で飾られ、日暮れからはその幻想的な美しさで観光客やカメラマンもたくさん訪れる観光スポットでもあります。

目次

幻想的な雰囲気の墓地

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お盆を迎えるにあたって、まずはお墓の掃除。そして花やキャンドルで美しく飾り、祈りを捧げます。花は日本と同じく菊が多く、鉢植えだったりアレンジメントだったり、生花が多いですが、造花もちらほら見かけます。キャンドルは大小様々なガラスの瓶で、透明、赤、薄い黄色などデザインやデコレーションも豊富。知らない人が見れば、思わずインテリア用に買ってしまいそう!

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ポーランドは、親族の墓だけでなく友人や、有名人のお墓などにもキャンドルをお供えします。その為、著名人のお墓の周りは数え切れないほどのキャンドルで埋め尽くされます。

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画家、ヤン・マテイコのお墓。

日暮れから夜にかけて、墓地が一番美しい時間帯を迎えると、カメラマンや観光客がツアーで訪れたりと、大変賑わいます。日本人的感覚だと、お墓に観光?と思いますが、この時期の墓地はキャンドルの光がとても幻想的な雰囲気を作りだし、全く怖さを感じません。

クラクフの有名な墓地

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クラクフで一番有名な墓地は、中心街から北東へ約2kmの徒歩圏内にある、Cmentarz Rakowicki(ラコヴィツキ墓地)で、ノーベル文学賞を受賞した詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカや、画家のヤン・マテイコ、演劇家のタデウシュ・カントル等がねむられています。

中心街から約3km西にある、Cmentarz Salwatorski(サルバトル墓地)には、映画監督のアンジェイ・ワイダや、小説家のスタニスワフ・レムがねむられています。

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この時期は、公共交通機関も墓地行きの臨時便が運行されたり、一般車両の交通規制が行われます。

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対象の車両にはキャンドルのマークが表示されます。

また、近年は広大な墓地からお墓を探すインターネットサイトやアプリケーションまで登場しました。

もし、この時期にポーランドを訪れる機会があれば、足を運んでみるのも良いかもしれません。

Cmentarz Rakowicki(ラコヴィツキ墓地)

  • 住所:Rakowicka 26, Krakow

Cmentarz Salwatorski(サルバトル墓地)

  • 住所:aleja Jerzego Waszyngtona, Krakow

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EliilE

結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
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