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エーゲ海のギリシャ・シミ島は「可愛い」がいっぱい!
今年は例年より少し遅く、9月のはじめにシミ島へバカンスに行ってきました。島へ行くには7、8月のハイシーズンより暑さや混雑も比較的ましなので好きな時期です。
目次
アテネから遠い島ですが、ベストな行き方は?
シミ島については以前にも紹介していますが、トルコに近いドデカネス諸島に属する小さな島で、空港はありません。アクセスがあまりよいとは言えないのですが、ピレウスから1本で行くなら14時間半~16時間半かかるフェリー(注1)。もしくは一旦ロドス島かコス島まで空路か海路で行き、そこからフェリー(注2)か水中翼船に乗ります。ロドス島、コス島は人気の島ですが、この2島へ滞在するなら、ちょっと足を伸ばして日帰りで行く旅行先としてもシミ島はおすすめです。
※注1:ピレウスからシミ島へ行く長距離フェリーを運航するのはBlue Star Ferries。3月から10月までの運航で、週3便です。時間はかかりますがピレウスからは午後~夜に出発なので、キャビンを取れば寝てる間に着く感じで楽ではあります。
※注2:ロドス島、コス島からのフェリーはパノルミティス経由のとそうでないのがあります。パノルミティスは島の南の湾に面した小さな集落で、大天使ミカエル修道院(後述)がありますが、寄りたくない人は島の北側にある港へ直行するルートのを選びましょう。
シミ島はカラフルでフォトジェニックな島!
近年じわじわと人気が高まっているシミ島ですが、人々を惹きつける一番の魅力はカラフルでメルヘンチックな町並み。ハイシーズンでも落ち着いた雰囲気なので、あまり賑やかだったりパーティーアイランドっぽい感じが苦手な方にはぴったりだと思います。ギリシャの島と言えば、白く塗った建物が多いキクラデス諸島が有名ですが、シミ島はそれとはまた違った可愛い風景です。SNS映えも間違いなしで、モデルのような美女がポーズをとって撮影しているのもよく見かけました。
<ホリオ(村)にある教会。まるで絵本から飛び出したようです>
<島でよく見る手の形のドアノッカーや細工の可愛い取っ手。港町の道具屋さんで売られていました>
<今回の旅ではピンク&紫に染まる美しい夕暮れにも遭遇しました>
パノルミティスの大天使ミカエル修道院
シミ島の見どころのひとつが、最初にも少し触れた大天使ミカエル修道院です。港からはバスも出ていますが、ロドス島やコス島から来る場合はパノルミティス経由のフェリーを利用して最初に観光するのが効率的です。
特徴的な丸い湾の真ん中に見えるのが修道院。ここにはシミ島の守護聖人でありドデカネス諸島全体の船員の守護天使であるミハイル(ミカエル)のイコンが祀られています。伝説によると、この奇跡のイコンはある時に突然現れ、そこから動かされてもまた同じ場所に再び現れたのだとか。そこに建てられたのがパノルミティスの修道院です。
あまり肌を多く露出した服装だと教会内部へは入れないのでご注意下さい。
<港町の土産物屋さんでパノルミティスのイコンのレプリカも売られていました(真ん中の銀色のもの)>
シミ島のビーチ
ロドス島などから日帰りで訪れる場合はパノルミティスの修道院を見学した後、港周辺をぶらぶらして食事をしたりする程度で終わってしまいます。港の近で泳ぐなら、ノスビーチへ。
もっとじっくり楽しむには何日か滞在するのがおすすめです。シミ島のビーチは陸路で行けないところもあるので、タクシーボートを利用します。いろんなビーチで泳いでみたいという方は、ボートで島のビーチを巡る1日ツアー(食事つき)を利用するといいでしょう。
私たちがいつも行くビーチは車で行けるマラスゥンダビーチと、あとはぺディから軽くハイキングも兼ねてアギオス・ニコラオスかアギア・マリナのビーチへ行きます。
ぺディは少しひなびた雰囲気の集落。ホテルやビーチ、タベルナなどがあり、港町からはバスも出ています。今年は、ぺディ湾から向かって右手に進んでアギオス・ニコラオスのビーチへ行ってきました(反対側へ進むとアギア・マリナで、こちらの方が少し遠いです)。
アギオス・ニコラオスへは割と楽な道のりですが、以前は最後岩を下りるのがほんの少し大変だったのです。数年ぶりに来てみたら階段ができて上り下りがしやすくなっていました。
穏やかな遠浅のビーチなので、子連れにもおすすめです。
まとめ
まだまだ訪れる日本人は少ないシミ島の魅力をざっとご紹介しましたが、いかがでしたか?今年はもうシーズン終了なのでお店などは閉まるところが多いのですが、来年ギリシャでバカンス予定の方は機会があればぜひ訪れてみて下さいね。グルメ辺もまた今度載せる予定です。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。