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イタリア・ピエモンテ州の世界遺産でワインセラー見学とテイスティングを楽しんでみた

記事投稿日:2019/10/12最終更新日:2019/10/12

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イタリアでは各地で盛んにワイン栽培が行われており、地域ごとに個性的なブドウ品種やワインが存在します。その中でもイタリア北西部のピエモンテ州はワインの一大生産地として知られ、所狭しとブドウが栽培される美しい丘陵地帯が広がることで有名。

なんとこちらのエリアは、2014年に「ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート」として、ユネスコの世界遺産に登録されたほどです。

この記事では、世界遺産にもワインにも目がない私が、実際にランゲ・ロエロ・モンフェッラートを訪ねて、ワインセラー見学をした時の様子をご紹介いたします。

目次

1. 世界遺産「ランゲ・ロエロ・モンフェッラート」までのアクセス

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<乗換えをしたアスティ駅。>

私が行ったワインセラーのあるニッツァ・モンフェッラート(Nizza Monferrato)という町は、ピエモンテ州のトリノから行くのが最も簡単なアクセスです。

トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ(Torino Porta Nuova)駅からニッツァ・モンフェッラート駅までは、途中アスティ(Asti)駅での乗換えを挟みながら、約1時間10分の行程。

また、電車の本数は1時間に1本程度なので、なるべく事前に運行ダイヤを調べて計画的に行動するとよいでしょう。ダイヤはトレニタリアのホームページで検索できます。

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<非常に閑散としているニッツァ駅。>

同行者を含め私たちは、朝に出発してニッツァでランチを済ませ、ワインセラー見学の後、トリノには夕方くらいに戻ってきました。ということで、ニッツァは日帰り旅行にぴったりな町です。

2. ランゲが世界遺産に選ばれた理由

ランゲ・ロエロ・モンフェッラートは、2014年、イタリアにおける50番目のユネスコ世界遺産として登録されました。最近徐々に知名度が上がりつつある土地ですが、その歴史は非常に長く、ワイン栽培が始まったのは紀元前5世紀とも言われています。

長きに渡って庶民的な味のワインを生産してきましたが、18世紀頃から有力貴族を中心に積極的な品種改良や生産が進められました。そして現在は、バルバレスコ、バルベラ、バローロなどのイタリアを代表する品種を持ち、トスカーナ州やシチリア州などと並ぶワインの一大生産地に。

こうして連綿と引き継がれてきたワイン醸造の歴史と、丘陵地帯の美しい景観が文化として非常に重要であると評価され、世界遺産へ登録されるに至りました。

3. ランゲのワインセラーについて

さて、ここからは私たちが実際に訪ねたランゲのワインセラー見学の様子をご紹介します。伝統的なワイン作りなのかと思いきや、現代的な設備に驚かされました。

充実のワインセラー見学

私たちが訪れたワインセラー、カンティーナ・ディ・ニッツァ(Cantina di Nizza)までは、駅から徒歩約10分。閑散とした町中を抜けた後、大型トラックが多く通る幹線道路を5分ほど歩くと到着します。

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とてもかわいらしい外観で目立ちますね。入口すぐのところにお土産屋さんがあり、奥の方にいるスタッフにワインセラー見学をしたい旨を伝えると、すぐに案内を始めてくれました。

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<外にある巨大な樽。この中でブドウをワインにする最初の行程をしています。>

ワイン醸造の行程に沿って進むワインセラー見学は、充実そのもの。スタッフは一つ一つの場所で立ち止まって、丁寧に機械や行程の解説をしてくれます。

私たちが見学したときはイタリア語の解説でしたが、英語での解説もあるようです。それぞれの場所で作業をしている方とも話したところ、おしゃべりで色々なことを説明してくれ、とにかくワインへの情熱がすごかったです(笑)。

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<ブドウ品種に合わせて温度調整等をしながら発酵させています。>

ツアー全体を通して、セラーの機械化や現代化に驚かされました。私がイメージしていた「小さなワインセラー」といえば、人の手によってさまざまな作業がなされ、ワインは必ず木樽で管理、ボトルに詰めるのも丁寧に手作業......など、機械化とはほど遠いものだったからです。

しかし実際に見てみれば、どれも機械による自動温度調整機能があったり、何トンものワインを管理できる巨大なアルミの樽があったりと、想像を大きく上回るものでした。

スタッフによれば、ここで生産されたワインは、契約している世界中の業者に向けて出荷されるようで、とても数人で経営されている小さなワインセラーとは思えません。こうした事実は、実際に足を運んでみなければ絶対に分からないので、とても面白かったです。

4. 肝心のテイスティング&お土産!

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さて、30分ほどのセラー見学を終えると、お土産屋さんのそばにある小さなカウンターで、ワインのテイスティングをしました。やっぱりワインセラー見学の一番の楽しみはコレですよね!

こちらワインセラーさん、とても太っ腹で、なんとプロセッコ(発泡ワイン)、赤・白ワインの3杯も試飲させてくれました。

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カウンターにいたスタッフの若いお兄さんは、トリノ大学でワイン醸造の学位を取得した後、大学院で勉強しながらこのセラーに時々顔を出しているそうです。彼もいつかは自分のセラーを持ち、自分のワインを世界中に広めたいという夢を持っているとのこと。

そんな話を聞きながら飲むワインは、とても美味しく感じられました。どのワインも非常に香り高く、はっきりとした味わいだったのを覚えています。

私は特に、度数が13.5度とやや高くタンニンを強く感じる赤ワインがお気に入りで、帰りがけに赤ワインを3本購入しました。どれもD.O.C.やD.O.C.G.など高い評価を受けたワインでありながら、合計たったの18ユーロ!めちゃくちゃ安かったです。

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<大量のワイン。>

1本は渋めの赤ワインが大好きなホームステイ先のおじいちゃんに、残りの2本は家族にプレゼントしました。キチンとした箱に包装してくれるので、スーツケースの中に入れても安心です。

基本情報

5. ランゲのランチ・周辺情報

最後に、ランゲを訪ねる方向けにランチと周辺に関する情報をご紹介します。ワインセラー見学の道中でお腹が空いたときや、時間が余ったときなどのご参考となれば幸いです。

ランゲのランチ情報:家庭的な味を楽しめるリストランテ

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さて、朝からトリノを発った私たちは、ニッツァの町でランチをしました。入ったのがピエモンテ州の家庭料理が味わえるリストランテ・カンノン・ドーロ(Ristorante Cannon d'Oro)です。

ランチメニューはA4用紙一枚に収まるくらいシンプルで、私はプリーモには農家風ペンネ(Mezze Maniche alla Contadina)を、セコンドには仔牛肉のツナソース和え(Vitello Tonnato)を注文しました。

どちらも本当に家庭的な味で、無駄な調味料や油は使っていないのでしょう、ホームステイ先のマンマの味を彷彿とさせました。

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<農家風ペンネ。>

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<仔牛肉のツナソース和え。>

この日は平日だったせいか、どの料理店にも全く人がおらず、少し入店するのをためらったのですが、1人10ユーロくらいと非常にコスパの良いお店を見つけて、ラッキーだなと思いました。

ちなみに、レストラン(リストランテ)を謳っていますが、実際はもっと庶民的な料理店を指すトラットリアかタヴェルナに近い雰囲気です。

基本情報

  • 名前:リストランテ・カンノン・ドーロ(Ristorante Cannon d'Oro)
  • 住所:Via Francesco Cirio 13, 14049 Nizza Monferrato, Italy
  • 公式サイト:なし

【関連記事】

ランゲの観光情報:観光スポットらしい場所はない......。

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ニッツァの町はほとんど観光地らしい場所がなく、ワイン以外の目的でここを訪れる観光客はほとんどいないのではないでしょうか。そのため暇をつぶす場所もバールくらいしかありません。先ほど述べたように電車の時間を調べておかないと、1時間以上することがなくなってしまうかもしれませんので、要注意です。

最後に

世界遺産に登録された地域、ニッツァ・ロエロ・モンフェッラートにある町で、散策とワインセラー見学&試飲を楽しんでみました。なかなかニッチな旅でしたが、ワインの名産地でセラーを訪れるという夢のような体験ができてとても楽しかったです!

イタリアは観光地だけでなく、ワインなど食の文化も私たちを魅了してくれます。イタリアのワインが大好きな方やトリノを訪れる方には、こうしたのんびり日帰り旅行をオススメしますよ。

※写真撮影:ゆうさん(提供:BUONO!ITALIA)

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記事投稿日:2019/10/12最終更新日:2019/10/12

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