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木の上のログハウスでシンプルな暮らしを体験!アメリカでじわり人気のタイニーハウス滞在記
アメリカでは一般的に、大きな家が好まれます。しかし、経済的な事情や、 必要最低限の物だけ所有するシンプルな暮らしがしたいという理由で、「タイニーハウス」と呼ばれる小さな家に住む人がじわりと増えているそうです。
そこで今回は、彼らの生活を体験すべく、シカゴ郊外にある、立ち木の上につくられたタイニーハウスに滞在してみました。
目次
環境にも優しいタイニーハウス
タイニーハウスは、400平方フィート(約37平方メートル)以下の狭小住宅。スペースが(アメリカ人にとって)狭いため、住宅ローンや家賃、光熱費の負担を抑えられる上、余計な物は持てないようになります。このため、経済的困難を抱える人やお金に縛られず自由に生きたい人、必要な物だけに囲まれたシンプルな暮らしがしたい人から特に支持されているそうです。
環境に優しいことも人気の理由です。タイニーハウスに住めば、大量に物を買ったり、捨てたりできなくなるだけでなく、照明や冷暖房にかかるエネルギー消費を抑えられます。
そんなタイニーハウスでの生活を体験してみたいと思い、民泊仲介サイトAirbnb(エアビーアンドビー)で探してみたところ、シカゴのオヘア国際空港から車で約30分のところにありました。しかも、なんと木の上に建っているタイニーハウス。早速予約し、泊まってみることにしました。
こちらが今回滞在したタイニーハウスです。郊外の閑静な住宅地に、ひっそりとそびえ立っています。ホストのダニエルさんが、お友達と2人で建てたそうです。
本当に木を支柱にしてつくられています。ファンタジー映画に出てきそうな、幻想的な外観です。
自然が豊富で美しい庭には、バーベキューグリルとテーブル・椅子に加え、浴槽やシャワー、コンポストトイレが設置されています。
慎重にはしごを上り、いよいよ中に突入します。
大人2人がかろうじて生活できる6畳ほどのスペースに、ダブルベッドとソファ各1台のほか、小さな屋根裏部屋、簡易キッチン、エアコン、 テレビ、暖炉、冷蔵庫、電子レンジまで完備されていました。
これだけの物が詰まった重そうな家を、一本の木だけで支えているのです。自然の力強さを改めて思い知らされました。
バーベキューや露天風呂を満喫
滞在中は、至福のひとときを過ごしました。近くの日系スーパーでお肉や野菜を調達し、ハウス内のキッチンでカット。外のグリルで炭火焼きして、家から持ってきた炊飯器で炊いたご飯と一緒にいただきました。 プライベートな空間で、自然の中で食べるバーベキューは最高においしかったです。
お腹を満たした後は、シャワーを浴び、浴槽につかりました。涼しい風や虫の音が心地よくて、本当に気持ち良かったです。日没後は、満天の星空も眺められました。
ハウス内ではテレビで映画を見たり、パソコンでインターネットを使ったりして過ごしました。普段家でやることと同じです。よくよく考えれば、こうした活動に広いスペースは必要ないですね。
身も心も軽くなる
短期間の滞在でしたが、気付いたことがたくさんありました。タイニーハウスは小さいため、掃除がとにかく楽です。物が少ない分、整理したり探したりする手間が省ける上、引越しなどが楽にできるといったメリットもあります。
必要最低限のものだけに囲まれることで、日々の悩みや不安など頭の中のごちゃごちゃ感が解消され、身も心も軽くなっていきました。
一方で、こまめに片付けないと、物を置いたり、くつろいだりするスペースがなくなってしまいます。持てる衣類や食材の量が限られるため、洗濯や買い出しも頻繁にしなければなりません。怠惰な人には向いていないかもしれません。
個人的には、水回りや庭だけは広くないときついと思いました。
私が今回宿泊したタイニーハウスはこちらです。
Enchanted Garden Treehouse
- Airbnb:https://www.airbnb.com/rooms/440817(宿泊予約はこちらから)
- 場所:イリノイ州シャンバーグ(詳細な住所は予約確定後公開)
非日常的で充実した体験ができて、大満足でした。Airbnbなどでユニークなタイニーハウスを見つけて、ぜひ泊まってみてくださいね。
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E
- アメリカ在住の某日系メディア記者。環境保護主義者。趣味は寺社巡り、温泉、グルメ探索。