公開日:
最終更新日:
ドイツ・ポツダムを観光するなら訪れておきたい5つのおすすめスポット!
ドイツの首都ベルリンに隣接する都市ポツダム。ベルリン中心部から電車で30分ほどで訪れることができ、観光が楽しめる街の一つです。人口は約20万人ほどの中規模な街で多くの歴史的な建物が残されており、歴史を感じることができます。それだけでなく周辺には多くの森や湖が広がっており、のどかな雰囲気を楽しむことができるでしょう。そのためポツダムは文化や自然を楽しむ観光にはうってつけの場所。
今回はそんな魅力的な街ポツダムにあるおすすめの観光スポット5つを紹介したいと思います。
目次
- 1. 世界に名を馳せる華麗なサンスーシ宮殿
- 2. 建築史に残るモダン建築のアインシュタイン塔
- 3. 新しく誕生したポツダム中心部の美術館、バルベリーニ美術館
- 4. 美しい風景だけでなく歴史も感じられるグリニッカー橋
- 5. 世界遺産に登録されているツィーリエンホーフ宮殿
1. 世界に名を馳せる華麗なサンスーシ宮殿
世界史などでも登場するサンスーシ宮殿はポツダムにあります。世界遺産にも指定されている宮殿は、それにふさわしい豪華絢爛な素晴らしい建物となっています。18世紀半ばに夏季に使用する離宮として建てられたロココ建築の建物は、調度品を当時のまま展示しているため、華麗な王族の暮らしを実感することができるでしょう。
サンスーシ宮殿は、その建物だけでなく広大なバロックスタイルの庭園も必見です。宮殿の周りには庭園が広がり、その中には小川も流れています。庭園ですが、その広大さから宮殿の周辺に広がる整備された森といえるかもしれません。そんな庭園は観光客の雑踏から離れてリラックスするには最高の場所。このようなサンスーシ宮殿で自然や歴史を楽しんでみてはいかがでしょうか。
サンスーシ宮殿 Schloss Sanssouci
- 住所:Maulbeerallee 14469 Potsdam
- 公式サイト:Schloss Sanssouci/
2. 建築史に残るモダン建築のアインシュタイン塔
ポツダム南部の丘の上に建てられたのがアインシュタイン塔です。こちらの塔は20世紀の初頭に建てられた建築史に残る有名な建築物です。その名前の通り物理学者のアインシュタインに関連しており、アインシュタインの提唱する相対性理論を実証するために、太陽を観測する建物としてエーリッヒ・メンデルゾーンが設計を行いました。
建物は一般的なものとは異なる独特な外観を持ち、モニュメントのような力強い印象を感じられるでしょう。残念ながら建物は現在も観測に使われており、通常は一般公開されていません。外観のみ見学することができますが、ドイツ建築史に残る傑作の建物ですので、建築ファンの方は訪れてみてはいかがでしょうか。
アインシュタイン塔 Einstein Tower
- 住所:Albert-Einstein-Straße, 14473 Potsdam
- ウェブサイト:Einstein Tower
3. 新しく誕生したポツダム中心部の美術館、バルベリーニ美術館
2017年に新しくオープンしたバルベリーニ美術館。こちらの美術館はポツダム中央駅から徒歩5分ほどの中心部に位置しています。
美術館はソフトウェア会社の創業者によって設立された私立のもの。こちらでは創業者の個人コレクションの展示、また多くの名作を集めた企画展が行われています。特に企画展では、印象派、ピカソ、そして現代絵画の巨匠ゲルハルト・リヒターの展示が開催され、今後はゴッホの展示が予定されています。
今までポツダムでの美術作品の展示は、サンスーシ宮殿やそこに付属する宮殿のコレクションのバロックからロココの絵画が中心でした。ですが、こちらの美術館が開館したことで、近代や現代の美術作品も楽しめるようになっています。そのためポツダムでは、ただ中世の歴史や文化を感じられるだけでなく、近現代の文化も楽しむことができるでしょう。
バルベリーニ美術館 Museum Barberini
- 住所:Humboldtstraße 5-6, 14467 Potsdam
- 公式サイト:Museum Barberini
4. 美しい風景だけでなく歴史も感じられるグリニッカー橋
ポツダムには多くの湖が広がり、それは街の中心部を流れるハーフェル川に繋がっています。そんなハーフェル川周辺の景観は美しく、穏やかな風景は安らぎを感じさせてくれるでしょう。しかしハーフェル川の眺めは自然の美しさを感じさせるだけではありません。歴史を感じさせる場所でもあります。
川は隣接するベルリンとの間に流れており、その一部にはグリニッカー橋が架けられています。ドイツが東西に分断されていた時期には、橋は東ドイツと西ドイツ側になる西ベルリンを繋ぐ場所でした。そのため東側と西側の捕虜交換が行われるなど、冷戦を象徴するような出来事あった場所でもあるのです。今ではかつての東西ドイツの境界を歩いて渡れるため、歴史の重みも感じることができるでしょう。
グリニッカー橋 Glienicke Bridge
- 住所:Glienicker Brücke Bundesstraße 1 14467 Potsda
- 公式サイト:Glienicke Bridge
5. 世界遺産に登録されているツィーリエンホーフ宮殿
サンスーシ宮殿が世界遺産に登録されていますが、ポツダムの世界遺産はそれだけではありません。実は「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」として登録されており、多くのポツダムに建てられている宮殿が世界遺産になっているのです。その中でも特に有名なのが、ツィーリエンホーフ宮殿です。
こちらの建物があるのは街の北東部。近くには湖が広がり、また草原も広がる美しい風景の中に建っています。建物は20世紀初頭に建てられた新しいものですが、第二次世界大戦の戦後処理を行ったポツダム宣言の会議が行われたことで、歴史的に知られています。内部は見学可能になっていますので、20世紀の重要な一場面になった場所を訪問してはいかがでしょうか。
ツィーリエンホーフ宮殿 Schloss Cecilienhof
- 住所:Im Neuen Garten 11 14469 Potsdam
- 公式サイト:Schloss Cecilienhof
関連記事
Rankingドイツ記事ランキング
-
K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。