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山形県鶴岡市と阪急交通社が"農業観光事業"で連携協定を締結。

記事投稿日:2019/07/26最終更新日:2019/07/30

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2019年7月25日。山形県鶴岡市と(株)阪急交通社は農業分野をはじめとする地域資源を活かした旅行企画の実施により、交流人口の拡大に寄与し地方創生と地域の活性化を図るために連携協定を締結した。

【目次】

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協定締結式の会場は鶴岡市役所。窓からは庄内藩の藩校だった「致道館」(国定史跡)や2017年に新たに完成した鶴岡市文化会館(愛称:荘銀タクト鶴岡)が見渡すことができる。

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農業観光事業の連携の目的

この連携協定締結の目的は、官民共同で鶴岡市の地域資源を活用し、一歩踏み込んだ交流人口の拡大によって地域創生を図り、鶴岡市で不足する農業労働力の補完施策や新たな事業モデルを検討すること。

鶴岡市の皆川市長は語る。「広大な庄内平野は"食"の宝庫ですが、高齢化や人口減少により、食を支える農業の人手不足が深刻な課題となっています。集客にノウハウのある阪急交通社の力をお借りして、農業体験をしてくださる人を募り、農家の戦力となっていただけたらありがたい。そして単なる作業のお手伝いや農業体験で終わるのではなく、鶴岡を観て触れてリピーター、ファンになっていただき、いづれはその中から鶴岡への移住定住、本物の農家になっていただける方を生み出していく、そんな展開を期待したい。そして鶴岡市だけでなく同じように農業人口減少、人手不足に悩む日本全国の農業に従事する方々へ問題解決のモデルとなれたら嬉しい」

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(鶴岡市長 皆川 治氏)

地域に貢献するこれからの観光業のあり方

(株)阪急交通社は2018年から山形県天童市にて、農作業体験ツアー(さくらんぼ、ラ・フランス収穫)実施し、農家の労働力不足解消への貢献、そして天童リピーターの育成に成果を残している。

同社の取締役専務執行役員の酒井 淳氏は語る。「阪急交通社は会員誌や新聞、WEBでの広告展開によって募集し、観光客の方々を全国にご案内しています。今後旅行会社が担う役割のひとつとして、旅行を単なる観光だけでなく「地域貢献」というカタチで応援したい、そういった考えからここ数年取組みを進めています。鶴岡は出羽三山をはじめとした観光資源が豊富で魅力的な温泉や旅館も多い土地です。天童市に続き、鶴岡市でも私たちの培ったノウハウで貢献したいと考えています。」

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((株)阪急交通社 代表取締役専務執行役員 酒井 淳氏)

連携協定が実現したきっかけ

農林水産省の「農山漁村振興交付金」の助成金を活用し、自治体と旅行会社の連携による農作業体験ツアーという企画が実現した。「農作業体験ツアーにより鶴岡の外部から多くの人に鶴岡に来て農作業を体験していただきたい、また農作業だけでなく観光地も巡ってもらうことにより鶴岡の魅力に触れファンになってもらいたい。そして将来的には都会から鶴岡への移住、定住につなげていきたい。」と鶴岡市農林水産部長の髙橋 和博氏は力説する。

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(鶴岡市農林水産部長 髙橋 和博氏)

鶴岡市農作業体験ツアーは2019年秋、庄内柿収穫体験から

鶴岡は農作物の宝庫。お米、だだちゃ豆、ぶどう、砂丘メロン、さくらんぼなど四季を通じて作られている。今回の連携プロジェクトの第一弾は今年秋に庄内柿の収穫体験ツアーから始まり、来年はその他の果物、お米収穫にも広げていく計画だ。現在JAや生産農家の方々と準備を進めている。昨年、天童市においてさくらんぼ、ラ・フランス収穫体験ツアーのを成功させた(株)阪急交通社マーケティング部地域観光促進課副課長の藤田 寿幸氏は語る。「鶴岡の農家の方々がどういう助けを必要としているのか、都会の人たちにまず手伝える農作業とはどの程度なのか、机上ではなく対話を重ねて今炙り出している最中です。天童の事例とまったく同じやり方をしてもうまくいかないと考えます。鶴岡には鶴岡ならではのやり方があるはずです。鶴岡のファンになり、鶴岡に住んでみたい、そんな「らしさ」を作り上げたい。当面試行錯誤になると思いますが、地域密着でじっくりと腰を据えて取り組んでいきたいと思っています。」

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((株)阪急交通社マーケティング部地域観光促進課副課長 藤田 寿幸氏)

観光が日本の農業を応援する一翼を担う

めざす理想の姿の実現は口でいうほど簡単ではないかもしれない。自治体、旅行会社、地元の農家、農作業体験ツアーの参加者間の対話と理解を繰り返し深め、お互いに良い関係を築いていく。その道のりは短くはないかもしれない。ただ日本という国の大きな問題である"農業の将来"を考えるための一歩前進とはいえそうだと感じた。

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連携協定締結式ではちょうど旬を迎える鶴岡のだだちゃ豆が振る舞われた。豆の味が濃く甘いだだちゃ豆。この味をこれからもずっと味わい続けられるようするためにも、農業と他事業との積極的な協力連携が望まれる。

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>>>天童でのさくらんぼ収穫体験ツアーの様子はこちら

>>>天童でのラ・フランス収穫体験ツアーの様子はこちら

>>>山形新聞 news onlineはこちら

>>>庄内地方唯一の日報郷土紙 荘内日報HPはこちら

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シンジーノ
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記事投稿日:2019/07/26最終更新日:2019/07/30

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