トルコ人と歩くイスタンブール!文化も食文化も魅力が詰まった街

こんにちは、スペイン留学中のとしPです。大学で前学期に仲良くなったトルコ人の友達が住むイスタンブールへ行ってきました。友人に案内してもらって巡ったイスタンブールの魅力を、トルコ人からの目線も含めて紹介していきます(※情報は2019年4月時点のものです)。豆知識で旅がもっと楽しくなります。

目次

親日感とおもてなし

私は、友人から聞くまで知らなかったのですが、トルコの親日感は過去に起きたエルトゥールル号遭難事件という海難事故が関係しているようです。1890年、オスマン帝国(現在のトルコ)の船が、和歌山県沖で台風の被害を受け、遭難・沈没しました。通報を受け、近隣住民がトルコ人乗組員の救助を行い、政府も支援を行ったそうです。

このことから今でもトルコの人たちは、日本に親しみを持ってくれています。私たち日本人にはあまり知られていないことですよね。また、このエルトゥールル号の恩返しとして、1985年のイラン・イラク戦争で、在イラン邦人を救出する際に救援機を派遣しました。トルコの人たちの誠実さには脱帽です。

トルコ人のホスピタリティについて紹介します。日本では来客の際、お茶を入れますよね。トルコにも同じような文化があります。トルコではチャイがもてなされます。トルコのチャイにはミルクを入れません。ストレートか砂糖を入れて頂きます。砂糖を入れると苦味が減り飲みやすくなります。おもてなしで出されたチャイは飲み干すのがマナーです。日本では熱いお茶はすすって飲みますが、音を出して飲むのはNGです。日本人と同じようなホスピタリティを感じられるトルコ人ですが、時間には若干ルーズです。(笑)

トルコ人の愛国心

彼らは、トルコ人であることをとても誇りに思っています。トルコで最も有名で尊敬されている人は、ムスタファ・ケマル・アタテュルク初代大統領です。彼の肖像画はお札をはじめ、レストラン等至る所で目にします。アタテュルク大統領について尋ねると、いくらでも答えてれます。

最近、日本でもギリシャヨーグルトが注目を浴びましたよね。ブルガリアヨーグルトも有名です。でも、ヨーグルトの起源を探ってみるとトルコ人が作ったという文献をよく目にします。また、ヨーグルトという単語自体もトルコ語が起源です。ギリシャではジャムなどと一緒に甘いデザートとして食べるのが一般的ですが、トルコでは基本的にはご飯と一緒に食べます。サラダのドレッシング、アイランというヨーグルトドリンクにしてケバブのお供、活用法は様々です。

トルコの国民食であるケバブにもこだわりがあり、ヨーロッパでよく目にするロール型のケバブは"ヨーロピアンケバブ"と呼んでいます。トルコではケバブは肉料理全般の事で、必ずしもロールになっていなくてもよいとのことでした。
文化圏も似ているギリシャ人とはよく張り合っています。日本国内でいうと、千葉と埼玉のような関係でしょうか。(笑)

ブルーモスクとアヤソフィア

トルコでは、イスラーム教を信仰している人が多いです。礼拝は1日5回、朝は5時~、1番最後は夜10時頃です。友人によりますと、トルコ人の約20%程がしっかりとやっているそうです。

それでは世界遺産にも登録されている2大有名モスク、ブルーモスクとアヤソフィアにフォーカスします。ブルーモスクは現役のモスクです。お祈りの時間以外は観光客も入場できますが、露出の少ない服の着用が必須です。膝上の短パン、サンダル等はNGで、女性はスカーフをしなくてはいけません。露出を隠すための布やスカーフは貸し出しがあるので、安心してください。

モスク内は観光客も入れるエリアと信者のための場所があります。信者のお祈りのスペースも男性用と女性用に分かれています。前方の広いスペースは男性用です。私は友人に教えてもらうまで全く気付かなかったのですが、同じ場所で複数の宗派の人たちがお祈りしているそうです。よく見るとお辞儀の仕方、回数など細かいですが違いがあります。かなり難易度が高いですが、見つけてみるのも面白いかもしれません。外国人は正座が苦手と言われることがありますが、礼拝中の方は皆、正座をしています。礼拝中、足をメッカの方に伸ばして座るのは失礼に当たるからです。信仰の深さが分かりますね。

広場を挟んで反対側にはアヤソフィアが建っています。この広場、かつて競馬場として使われていた歴史ある場所なのです。このアヤソフィア、世界史でハギア=ソフィア大聖堂と習った人も多いと思います。大聖堂という文字の通り、昔はキリスト教の教会でした。それがイスラーム教のモスクとなり、現在は博物館として一般公開されています。博物館なので正装は不要です。

内部では、モザイク画や壮大なドームを見ることが出来ます。元々教会だったこともあり、キリスト教美術も多く残っていて、イスラーム教とキリスト教が一度に感じられます。

トルコの食文化

さて、皆さんお待ちかねの食文化。トルコは食べ物が美味しいことでも有名です。ケバブ、ラク(地酒)、トルココーヒー、スイーツ等々、何を食べても美味しいのですが、ここでは、ターキッシュブレックファスト(朝食)、スイーツ、トルココーヒーをピックアップします。日本では夕食、スペインでは昼食が大切な食事です。

そして、ここトルコでは朝食が1番重要です。ターキッシュブレックファストはとても豪華です。チャイから始まり、サラダ、オムレツ、チーズ、トマト、オリーブ、チーズ春巻き、パン、ジャム、蜂蜜等。そして最後にもチャイ。2人分で59TL(約1,100円)でした。友人に案内してもらったところなのでほぼ相場だと思います。心もお腹も満たされて気持ちのいい1日の始まりです。

トルコは、スイーツも充実しています。パイにシロップがたっぷりとかかったバクラヴァというお菓子は定番です。めちゃめちゃ甘いですが癖になる美味しさです。キュネフェは、チーズを衣に包んで焼いたお菓子です。トッピングでアイスクリームや生クリームを乗せることがあります。最初はチーズと甘いものを一緒に食べることに抵抗がありましたが、不思議とだんだんと美味しく感じてきます。

おすすめのカフェは、HAFIZ MUSTAFA 1864(ハーフズ・ムスタファ)です。観光客のみならず、地元住民にも人気です。先ほど紹介したアヤソフィアやブルーモスクの近くにもあるので、観光の合間の休憩などにもピッタリのお店です。

最後にトルココーヒーです。注文するとき、砂糖を入れるかどうかを聞かれます。入れると答えるとかなり甘くなります。トルコっ子はちょっとだけ入れてもらう人が多いようです。トルココーヒーは水と一緒に提供されます。口直しをしてコーヒーをより味わってもらうためだとのことです。

元来は、水を先に飲み、コーヒーを飲むとお腹がすいている、逆は満腹ですとのジェスチャーにもなっていたそうです。コーヒーの脇についてくるゼリー状のお菓子はロクムというものです。甘く、一緒に食べることで、砂糖の替わりにもなります。

観光中の注意点

滞在中、調べ物をすることもあると思いますが、国内ではWikipediaが使えません。数年前に政府を批判する内容の書き込みがあったからだとか。
どうしても開きたい場合はURLの「https://ja.m.☆.wikipedia.org」の「☆の部分に0を半角」で入力します。

現地人も使う抜け道です。メインの観光地はヨーロッパ側にありますが、滞在はカドキョイというアジア側の地域がおススメです。アジア側の方が落ち着いていて、渋滞も少なく、治安もよく、安定しています。タクシーで移動することがあってもトルコのタクシーは安いのであまり心配はいりません。治安についてですが、最低限の警戒をしていれば特に問題はありません。ただ、目的は分かりませんが、日本語で話しかけてくる人がいます。美味しい話はほぼないので、相手にし過ぎないのが得策です。

また、靴磨きをする人が街中あちこちにいます。前を歩く靴磨きの人が道具を落とした時は要注意。それを拾ってあげると、「ありがとう。お礼に靴を磨きたい」と言ってきます。スニーカーだからと断っても是非とのことで、スニーカーを磨いてもらうと!!、お金を請求され、ビックリすることになります。時と場合によりますが、落し物は拾わない、拾っても靴磨きは拒否することがトラブルを避ける手段です。

おわりに

トルコ・イスタンブールは、文化も食文化も魅力が詰まった街です。物価も安く、人も良く、とてもたのしい旅になると思います。また、トルコはギリシャと文化が似ていたり、セルビアやブルガリア等、周辺国家にも大きな影響を与えた国でもあります。オスマン帝国の中心地であったイスタンブールへ是非お越しください。

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としP

スペインのビルバオに留学しています。長期休暇や週末を利用してスペイン・ヨーロッパ各地を旅行しています。毎日バルに通いつめ、地元の人との関わりも大切にしています。

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