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ニュージーランドでアザラシを見に行こう!
今回の旅の目的を果たそうと向かったのは、私の住むニュージーランド南島の最北端に位置するネルソンから車で3時間ほど行った「West port(ウエストポート)」という街から行ける、「Seal Colony(アザラシ コロニー)」です。
目次
ウエストポートまでのロードトリップ
ネルソンから車を走らせ、ウエストポートまで3時間ほどのロードトリップです。途中には緑の広がる丘やニュージーランドの木々が生い茂る大自然、羊や牛、馬たちが暮らすのどかな風景を見ることが出来ます。車で2時間ほど行ったところにはウエストコーストに向かう人たちの休憩場所として賑わう、「Murchison(マーチソン)」という小さな街を通ります。私たちも車から降りて少し休憩を取り、先に向かいます。そして、ウエストポートに近づくにつれ青々とした「Buller River(ブラー川)」が見えて来ます。山々から流れ落ちる滝や深い峡谷の「Buller Gorge(ブラー峡谷)」を目の当たりにします。
アザラシを目指して行く、ウォーキングコース
アザラシコロニーが途中で見れる、「Cape Foulwind Walkway(ファウルウィンド岬 ウォークウェイ)」のウォーキングコースの入り口はウエストポートの中心地から車で20分ほどの場所にあります。入り口からは「Tauranga Bay(タウランガ ベイ)」の海辺にも行くことができ、波が高い時にはサーフィンをする人たちが多く集まります。
ザザァと大きく音を立てながら波が打ち寄せる、美しいタウランガベイの風景が広がるこのウォーキングコースの最終地点には、ウェストポートを代表する「Cape Foulwind lighthouse(ファウルウィンド ライトハウス)」という灯台があり、灯台まではこの入り口からアザラシコロニーを通って、1時間弱で行くことも出来ます。
ニュージーランドの植物が生い茂る
<ニュージーランド固有の植物「Harakeke(ハラケケ)」>
入り口からアザラシコロニーまで行く途中にはニュージーランドの在来植物を目の当たりにします。雨の多い冬の季節には、岩壁に育つ美しい苔の間を雨水が流れ落ち、私の身長の倍以上もあるほど大きな、ニュージーランド固有の植物「Harakeke(ハラケケ)」はいたるところに育っています。ハラケケの周りにはファンテールという、人懐っこい野鳥が飛び回っています。
高台に到着
アザラシコロニーを直前に、高台に当直するとそこからはアザラシの生活する岩々が見えます。望遠鏡が設置してあり、だれでものぞくことが出来ます。海からの寒い風が高台に入って来ますが、アザラシコロニーにはあと5分と無いところに来ているため、寒い事も忘れ気持ちが高鳴ります。
ついに、アザラシを発見!
アザラシコロニーがある高台に到着しました。ハラケケが生い茂るウォーキングコースを少し抜け、大きく広がる景色に圧倒されます。どこまでも広がる海と空の風景です。
岩とアザラシの色が似ているので、一見アザラシは何処にいるのかと思ってしまいますが、数えてみると30匹ほどのアザラシが岩々に寝そべっていたり、大きな体を動かして岩の上を歩いていたり、水の中ではくるくる、すいすい泳いでいます。アザラシの繁殖地でもあるこのコロニーではアザラシの子供たちも見ることが出来ます。岩をよじ登っていたり、枝をくわえて遊んでいたり、大人のアザラシよりも活発的に行動しています。大きく立派なアザラシと小さなアザラシの子供たちを目の当たりにし、寒さも吹っ飛んでしまいました。
この高台には野生のアザラシを守る為、注意事項が表示されています。海から上がってくるアザラシを見たら20メートル以上近づかないようにする事や休んでいるアザラシを起こしたり、生活を乱さないようにする事など、細かく表示されています。冬の時期には餌を求めて、3週間ほど海岸で生活するアザラシを守るには人々がルールを守って見学することがとても大切です。1年を通していつでも見られる、このファウルウィンド岬のアザラシたちがいつまでも安心して過ごせる環境づくりを徹底している、ニュージーランドの自然に対する思いを感じとることが出来ました。
ニュージーランドならではの野生の鳥
ウォーキングコースの入り口付近には必ずと言って良いほど現れるのが「Weka(ウェカ)」という、ニワトリほどの大きさで野生の飛ばない鳥です。人に慣れているのか、ゆっくりと近づいてきます。街中では見れないウェカやニュージーランドの鳥たちを見ることができるのも楽しみのひとつです。人々の住む、ウエストポートの中心地から車でたったの20分、ウォーキングコースを10分も歩かないところで、いつでもこうして野生のウェカやアザラシの繁殖地を目の当たりに出来る、「Seal Colony(アザラシ コロニー)」に是非訪れてみてはいかがでしょうか。
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MIKKI
- ニュージーランド在住。子育てや教育に奮闘しながら、家族と共に菜食中心の食生活、エコ生活にも挑戦中。ファッションデザイナーとしても活動中。