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高野山、思い立ったら、ふらり、ひとり旅。
高野山って、どんなイメージですか?空海が開いたお坊さんの山、世界遺産の山、お墓がたくさんある山。。。 色々あると思いますが、やっぱり山ですから、ちょっと敷居高いイメージですよね!?今回は、そんな高野山にふらっと、気軽に1人旅に行ってきました。
目次
車で行くのか?電車で行くのか?
<高野山駅>
先ずは、高野山までのアクセスですよね。ざくっと、車か?電車か?と思うのですが、お1人様でしたら、ずばり!こちらです。『電車を薦めます!』 あ。。。この人、鉄道好きだもんね。。。って思ったアナタ。そうなんですけど。(そうなんだ。。)それだけでも無いんです。
<こうやくん>
その1→高野山までの道のり、そして、高野山に着くまでは勿論。上がってからも、結構、渋滞が発生します。 混雑する道(メインの国道)と時間帯が、はっきりしているんですね。観光客の方も歩いていて、観光バスも多いので、運転は、神経を使うと思います。
その2→駐車場が少ない。山の中は、関係者用の駐車場、及び、観光バス用の駐車場はありますが、個人の方が停められる場所が少ない印象でした。 せっかくですから、歩いて、高野山の空気をたくさん吸い込んで、道沿いの花や素敵なカフェやお寺を見つけたいですよね。
<ケーブル>
その3→素敵な電車や、切符がある。バスもばんばん走ってる! 高野山と言えば、天空ですよねー。私が今回訪れた日は、残念ながら運休日(がーん)で、そのお姿も拝めなかったのですが、 せめて、ホームページをご覧くださいませ。緑色が南海&高野山!って感じで、いいですよね。
>>>「南海電鉄高野線 天空」について詳しくはこちらから(公式サイト)
そして、新造されたケーブルにも乗れますよ!すごい急斜面をぐいぐい登っていく赤い姿が眩しいです。
<きっぷ>
きっぷは、私は、今回これを使いました(当日購入可能です)。こちらに、りんかんバス乗り放題もついています。 時刻表を見ると、不安にならないでもない本数ですが、観光地同士の間は、歩いても気持ちいいくらいの距離が殆どですし、私は、平日だったんですけど、拍子抜けするくらい【臨時便】も出ていました(臨時便については、現地にてご確認ください)。
>>>「高野山内路線バス・急行バス」について詳しくはこちらから(南海りんかんバス公式サイト)
どちらから、行こうかな~?
南海電鉄の【極楽橋駅】に着きますと、流れる様にケーブル乗り場に誘導され、そして、高野山駅に着くと、駅員さんたちが大きな声で、バス乗り場を誘導してくださいます。 選択肢としては、大きく2つ。奥之院に先に行くのか?大門・金剛峯寺・壇上伽藍エリアに先に行くのか?です。 日帰りの想定で。。という事でしたら、個人的に(独断と偏見ですが)歩いてからランチを食べたいのか?食べてから、歩きたいのか?で判断しても良い気がします。
奥之院から行きました!
<一の橋>
私は、元気な間に(歩いてからランチ派)歩きたかったので、まずは、奥之院から行く事にしました。 奥之院に行くには、【一の橋口】か【奥之院口】もしくは、歩行距離を半分くらいカットされたい場合は、【奥之院前】のバス停で降りてください。
<刈萱堂>
だがしかし、私は、【一の橋口】の1つ手前の【刈萱堂前】で降ります。 刈萱堂では、『石堂丸物語』を堂内で見る事が出来ます。親子の愛と共に、人間の身勝手さなど色々考えさせられる伝説ですよね。 私が、このお話を知ったきっかけは、有栖川有栖さんの『海のある奈良に死す』というミステリーでした。
<刈萱絵>
売店では、この『石堂丸物語』の絵本や、オリジナルのお線香も買えます(そして、セールス上手なお坊さんにも会えます)。 さてはて、刈萱堂から一の橋口も、歩いて5分くらいなので、ぷらぷらと歩きます。
さあ、奥之院を歩こう!!
まずは、一の橋口から橋を渡る前に、看板で全体像と、絶対見たいお墓。。いや、絶対、お参りしておきたいお墓をチェック(すいません。バチあたりな。。) イヤホンガイドのマークはポイントについていますが、同じ様なお墓が両脇に続くと、ぼーっとして、見落としてしまう事もありますので、念の為。(1人だと誰も教えてくれません)
さてさて、てくてくと参道を歩きながら、あまたいる歴史の中の有名・無名の人々に思いを馳せます。 機会があれば、ぜひ、ガイドさんの説明を聞きながら歩くと、傍に佇む墓石の思わぬドラマを感じる事が出来るかも??知れません。
<織田信長のお墓>
<江姫のお墓>
意外と有名な武将のお墓が小さかったり、奥様のお墓が豪勢だったりします。 上が、ひっそりめの織田信長氏と、続いて、一番石と呼ばれる、6.6メートルの大きなお墓が江姫様。愛と権勢の証ですね。
<腰かけ石>
これは、大師様の腰かけ石。空海様がお疲れになった時に、ひょいと腰かけられたとか。。 今は、写真スポットなので、あまり、ぼーっと座ってもいられません。
<姿見の井戸>
そして、姿見の井戸。井戸を覗いてお顔が見えないと。。というのが、以前は怖くて絶対拒否でしたが、今回は、さくっと見てしまいました。(結果は秘密??)
<汗かき地蔵>
そして、汗かき地蔵。私たちに代わって、汗をかきかき願い事を叶えてくれる、とか。申し訳無い有難たさです。
<化粧地蔵>
そして、そして、パンチあり過ぎるメイクになっているお化粧地蔵様。美しくなります様に。。
そして、この橋より先は聖域の為、お写真禁止です。 みろく石を持ち上げたり(重かったです。。まだまだ、善人では無いらしい)お参りしたり、お線香をあげたりして(ここで、刈萱堂で購入したお線香が役に立ちました)、静かに過ごします。 ぜひ、燈籠堂地下も忘れず歩いてくださいね。
1人歩くと。。
今まで訪れた際には、歩くのに必死で気付かなかったのですが、1人マイペースに参道を歩くと、ふと、供養塔がたくさんある事に気づきました。 昔の歴史的合戦の敵味方含めての供養塔もありますし、近代の第1次・第2次大戦の時の塔も点在しています。 そこには、味方だけでは無く、敵に対する優しい祈りを感じる物が多くありました。 戦災児を、連れ帰る中で、亡くし悼む塔もありました。 敵も味方も、知らない子供も、どうか、安らかに眠ってほしいという、多くの市井の人たちの温かい気持ちに触れる事が出来た貴重な時間でした。
そんな思索にふけりつつ、1人という事は、止める人がいない訳で、思ったよりも、歩き回ってしまい、ランチタイムを大幅オーバー。 精進料理を食べるつもりが、一の橋の近くで、熊野牛の極上牛丼を。。 後で調べると、比較的、ランチタイムを区切らずに営業しているお店も多い様ですので、お目当てのお店の営業時間は要確認ですね。食べ物屋さんは、金剛峯寺近辺の方が、選択肢は豊富です。
金剛峯寺・壇上伽藍など
<金剛峯寺>
一の橋口もしくは、刈萱堂のバス停から金剛峯寺前までが、歩いて20分くらいなので、バスが来なさそうでしたら、歩いても良いかと思います。道の両側にお店もたくさんあり、飽きません。
<石楠花>
金剛峯寺は、石楠花が美しい時期でした。あんまり近づき過ぎると、蜂がぶんぶんしています。
<鐘>
「六時の鐘」は、毎日偶数の時間の0分に美しい鐘の音を響かせます。こちらのお写真の鐘は行事用で、その音が聞ける機会は少し貴重です。 そして、壇上伽藍では朱色の根本大塔や、薬師如来がご本尊として祀られる金堂など見所満載です。
最後に、何故?か、高野山駅の2階のギャラリーで真田丸の兜と羽織のセットがあったので、 着用して自撮り。。(ひとり旅ですからね。。こういう時も)武将コスプレまで体験できて、盛りだくさんでした。
次は、これかな~あれかな~。
<青もみじ>
次は、秋や冬の高野山も見てみたいなーとか、その次は、女人堂からぐるりと歩いてみたいなーと思ったり駅には色んなマップやチラシもあるので、想像を膨らませつつ、 色んな切り口で、まだまだ楽しめそうです。 ぜひ、案外近い、高野山に、ぶらりとひらりとお出かけしてみては如何でしょうか?
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とうもと くみ
- 舞台観劇とスポーツ観戦(球技・格闘技)が趣味な、どこでも行っちゃう『インドア脳だけど、アクティブ派体験型トラベラー』です。旅しながら、少し昔の物語を書き続ける事が、夢。離島や、閉じられた館で事件が起こったり、時代劇の人情ものが大好物。