南アフリカのスイス!?「レソト王国」ってどんな国?

レソト王国という国をご存知ですか?

南アフリカの端っこにポツンと存在し「アフリカといえばサバンナ」というイメージとはかけ離れたトンガリ帽子とブランケットが特徴の小国レソト。

今回はそんなレソト王国をご紹介します。

目次

レソトってどこにあるの?

まず場所ですが、Googleマップに「レソト王国」と打ち込んでみてください。周囲を南アフリカ共和国に囲まれた小さな国です。

国全体の地形はドラケンスバーグ山脈の山岳地帯に広がっており、標高も高いので気候も熱帯というより乾燥した感じ。個人的にはどこかモンゴルの平原に似たような風景と気候の国です。

首都マセルは国境に面した街であり、南アフリカからの鉄道がここマセルまで延びています。レソト王国には鉄道はこれしかありません。 国内の主な移動手段はバス、車、馬、ロバ、主にこの4種ですが、幹線道路を外れると車が通れる道が無くなっていき、最終的に馬、ロバで移動することになります。

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<村へ向かうレソトの人>

電気やガスですが、幹線道路に面した街には通ってます。 そこから離れて馬で山へ入っていくと、もはやそのようなものもありません。

「電気も無ぇ。ガスも無ぇ。バスは無ぇけど馬がある。」

人々は昔ながらに火をおこしたり、街まで降りてきてガスタンクにガスを入れて村まで持って行ったりしています。

通貨はロチ。レートは南アフリカの通貨ランドとほぼ同じであり、レソト国内ではランドとロチ両方使えます。

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<手元に残っていたロチ紙幣>

レソトの歴史

レソト王国建国の歴史を紐解いてみましょう。

「レソト」という言葉は「ソト語を話す人々」という意味があり、国の成り立ちもソト族がこの地を手にしてから始まりました。

初代国王モショエショエ一世が誕生したのが1818年。 その後はイギリスの保護を受けていましたが、1966年についに独立。 しかし、その後は政治の混乱が長く続きます。詳細を書き連ねると長くなりますので割愛しますが、クーデターが発生したり、国王が追放されたりと最近までバタバタした感じになっています。

レソトの産業

政治は大変そうですが、山岳地帯という立地は良質な水を豊富にもたらしてくれました。それによって飲料水も輸出しており、放牧も盛ん。そこへ観光業にも力を入れています。あとは繊維業も発展しています。

観光はレソトの自然を生かしたホーストレッキングやバギー、マウンテンバイクなどのアクティビティを行なっている場所もあり。ゲストハウスも各地に点在しています。

南アフリカに囲まれた立地のため、そこからの観光客も多いとのこと。南アフリカの人からも近くて良い観光地として人気のようです。
特にここでは「スキーができます!!」アフリスキーというスキー場があり、欧州のスキーヤーが主にやってくるとのことです。

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<現地でもらった観光地図>

トンガリ帽子とブランケット

レソトの伝統衣装として有名なトンガリ帽子とブランケット。 お土産としても人気です。

トンガリ帽子はバソトハットと言われ、藁で編んだ帽子です。ブランケットはウールなどでできた厚めの毛布でこれをマントとして羽織っています。着てみると暖かくて風からも守ってくれるのでとても着心地がいいです。市街地から離れるとこの帽子とブランケットを身につけて馬に乗っている人々に出会うことになります。

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<トンガリ帽子とブランケットを着て放牧中>

お土産品として売られていますし、マセル市内の観光案内所兼お土産屋さんの建物はこのバソトハットの形になっていて市内観光の目印にもなっています。

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<カラフルなブランケットを着たレソトの女性達>

ちなみにレソトの伝統家屋もトンガリ屋根で可愛らしいですよ!!

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<レソトの伝統家屋はこのような感じ>

レソトへのアクセス

日本からレソト王国への行き方ですが、空路ですと南アフリカのヨハネスブルグを経由してレソト王国のマセルに行くことになります。

主な航空会社は南アフリカ航空、キャセイパシフィック航空などが運行しています。 自分の時はキャセイパシフィック航空で東京〜香港〜ヨハネスブルグ。そこから南アフリカ航空でヨハネスブルグ〜マセルと行きました。

陸路でも入国は可能ですが、アフリカ地域の治安は不安定な場所が多く難易度が高いです。レソト王国は周辺国よりは治安が良い感じですが、強者のバックパッカーはバスを乗り継ぎレソトにやってきています。

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日本ではレソトへの観光ツアーを行なっている会社もありますので、そちらを利用するのも良いかと思います。

馬の背に揺られ、放牧の羊や山羊に囲まれた長閑な時間を過ごすには最適な国だと感じました。

レソトにはサバンナだけじゃないアフリカの魅力が詰まっていますよ!!

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鈴木勝彦

猫と歴史好きのフリーカメラマン。自転車で日本を旅した後、18年勤めた広告制作会社を辞めて海外を旅する。歴史・文化・祭事など探求していきます。

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