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【京都】清水焼の窯元・瑞光窯で人生初の陶芸ろくろ体験!

記事投稿日:2019/07/05最終更新日:2019/07/05

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目次

陶芸で体験したことありそうでない「ろくろ回し」

陶芸は過去に何度か絵付けを体験したことがあります。でも、ろくろを回しての本格的な陶芸は体験したことがありません。いつかろくろを回しての陶芸体験をやりたいなぁと思っていたら願いは叶うもの。ついに体験する機会に恵まれました!

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清水焼

陶芸体験は日本有数の焼き物の産地・清水焼にて。

京焼とは、京都市内の各地でつくられる焼物の総称。そのうち、主に五条坂に窯を持つ焼物が、清水焼と呼ばれています。

京焼の起源は諸説ありますが、その歴史は古く、一説には古墳時代から土器を製造していたともいわれています。 また、清水寺に続く茶碗坂は、奈良時代に僧行基が清閑寺(東山区清閑寺)に窯を築いたことから、その名がつきました。この通りは、京焼・清水焼発祥の地ともいわれ、京焼の歴史の長さを物語っています。

室町時代になると、中国の王朝だった明(みん)から色絵陶器が伝えられ、色絵陶器が誕生。 さらに、江戸時代には、茶道の流行を背景に多くの作品が作られるようになりました。 京焼・清水焼の大成者ともいわれる野々村仁清が登場したのも、江戸時代のことです。
仁清は錦手の秘法で非常に美しい茶器を完成させ、清水焼の歴史に大きな影響を与えました。 その後も、仁清から手ほどきを受けた尾形乾山が、独自の意匠性で京焼独特の様式美を確立するなど、清水焼は、数々の名工を輩出。その名は全国に広がっていきました。

【瑞光窯のHPより引用】

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1771年創業の老舗「瑞光窯(ずいこうがま)」

初代清水六兵衛は、江戸時代中期の1738年に大阪の農家で生まれました。10代で京都・五条坂の海老屋清兵衛から陶業を学び、1771年に六兵衛窯を開窯。これが、瑞光窯の歴史のはじまりとなります。1818年には二代清水六兵衛の長男が、清水七兵衛と名乗り分家。そして1867年には、二代清水七兵衛の二男が養子に入り、初代土谷瑞光を名乗ります。土谷としての瑞光窯の誕生です。【瑞光窯のHPより引用】

なぜ瑞光窯(ずいこうがま)を選んだのか?

かつての京焼・清水焼は、高級料亭などで扱われ、一部の富裕層だけがふれることのできる、非常に高価なものでした。しかし、伝統工芸の継承が危ぶまれる現代。一人でも多くの人に、清水焼の器を使う感動を伝えることが重要だと、私たちは考えています。

その想いから、1996年より陶芸教室を開校。これまでに、約300名もの生徒を輩出しました。また、工房内で陶芸体験では、年間1万人以上の国内外のお客様が、陶芸の魅力に触れてくださっています。素晴らしい歴史と伝統を誇る京都。寺社仏閣や伝統工芸、京料理、京ことばーー。そんな京都の魅力とともに、京焼・清水焼を伝えていければ、と思っています。

清水焼をより身近に体感していただくことで、伝統を後世に伝えつづけること。受け継いだものを、次の代に渡しつづけること。その先に、本物といわれる価値があると信じます。これからも、陶芸体験で多くの人に笑顔と感動を届け、人々の暮らしに溶け込む、美しい器をつくり続けたい。瑞光窯は、すべての人々にひらかれた窯元でありつづけたいと願います。【瑞光窯のHPより引用】

僕は、何度か瑞光窯の土谷氏とお会いし、話をしたことがあります。物静かな方ですが、陶芸の話になると目を輝かせ色々と教えていただきました。素人でもろくろ体験ができるのかと質問したところ答えは「YES」。それではということで、店に訪問しました。

瑞光窯の京都清水店を訪問

瑞光窯は、京都清水店と東山工房店の2店舗があります。僕は京都清水店を訪問。

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場所は「八坂の塔」の正面なのでとても分かりやすいです。

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表にタペストリーがかかり、清水焼の茶碗やマグカップが置かれていますので、すぐに分かります。

瑞光窯・京都清水店の店内

店内に入るとすぐ職人が作った作品がディスプレイされていました。

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陶芸コースは4プランあります。出来上がりはこのようなものになりますと説明を受けました。

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京都・清水焼の製作工程

①土練り(当日):粘土に含まれる空気を抜き、加熱による割れを防止します。

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②成形(当日):器づくりのメインイベント!電動ろくろで水挽きをします。体験は②の作業になります。

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③削り(3日後):上下反転でろくろ台に設置。カンナで外形を削り出します。

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④乾燥(3日後~):伝統的な竹棚と桟板を使用し、ゆっくりと自然乾燥させます。

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⑤素焼き(10日後):850℃の電気窯で約6時間。縄文土器のような赤褐色に。

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⑥釉掛け(20日後):彩りと質感の素である「釉薬(うわぐすり)」と呼ばれる液体に掛けます。

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釉掛け済み作品

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⑦本焼き(25日後):1250℃の窯で約12時間。作品に命を吹き込みます。

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⑧完成(1ヵ月後):鮮やかな色を身にまとったオリジナル京焼の完成です!

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それでは!いよいよ自分たちの体験!

瑞光窯のろくろは手前に6台あります。

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店内奥から見るとこんな感じです。

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奥にも個人向けに2台ありました。

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奥のフリースペースで荷物を置きます。

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汚れるといけませんので作務衣を上から羽織ります。

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最初はこんな状態で粘土が置いてあります。

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職人が最初の段階まで準備してくれます。

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職人から最初に説明を受けます。「こうやってこうやったらこうなります」といった内容です(笑)。

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では土に触りましょう!冷たくてつるつるとした感触です。

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まずは少しずつ上に伸ばしていく感じです。

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次は右手で倒れないように添えながら、左手の人差指・中指・薬指で内側を作っていきます。

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右手はそのまま左手の親指と人差し指で粘土をつまむように薄くしていきます。

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ゆっくりと形を整えながら。

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今度は右手を内側に。さらにゆっくりと形を整えていきます。

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なんとなく様になっているみたいですが、正直へっぴり腰でした...(笑)。

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湯呑みを作っているように見えますが、これは茶碗を作っています。

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呼吸を整えて、精神統一して...。というイメージです。

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最後の段階で4本の指から1本の指で整えていきます。

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こちらはもう少し4本指で整えます。

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仕上げは慎重に。

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職人に糸でカットしてもらいます。

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ろくろが止まりました。

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コツが分かったところで、それではもう1回最初から(笑)。

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1回目より様になってきました。

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ジャーン!こんな感じになりました。

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上から見るとこんな感じ。

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紙に名前を書きます。

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出来上がった作品の横に紙を置きます。

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出来上がりを指定します。裏にはイニシャルを入れてくれます。

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使われた粘土はこれです。

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最後にもう一度職人にプロの技を披露していただきました!

上に上に伸ばしていきます。

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少しずつふくらみをもたせていきます。

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そこから横に広げていきます。

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内側を整えていきます。

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さらに細かい作業で内側を整えます。

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ほぼ完成形になりました。

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次は内側。

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スポンジを使って滑らかにします。

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さらに内側を整えます。

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糸でカットします。

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はい、出来上がり!職人が作ると1個1分半程度です(驚)!

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出来上がった茶碗

約1ヵ月後にゆうパックが届きました!

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箱を開けると新聞紙でしっかりと包まれた茶碗が。

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こんな感じ。

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開けると「おおお~」。同じ土から作られた茶碗ですが、2種類の仕上がりで出来上がってきました。右側がつるつるの光沢、左側がざらざらの落ち着いた風合い。メッセージカードが付いていました。

『うつわが焼きあがりました!大切なお客様へ。出来上がったうつわを手に取った際には、ぜひとも隅々までじっくりと眺めてください。趣を感じる曲線的なフォルム、偶然がもたらす可愛らしい色むら、個性あふれる表情豊かな肌ざわり、そこにはきっと、胸の躍るような発見が待っているはずです。時間をかけて注いだ愛情の種が、皆様のもとで花を咲かせますように。工房から小さな願いを込めて...。』
こういうメッセージカードは嬉しいですね!

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陶芸ろくろ体験を終えて

念願のろくろを体験できました。簡単そうに見えてやはり難しかったです。そして土の感触は、時間が経つにつれ変化し、最後はさらさらになったのはビックリしました。初めてのろくろ体験での陶芸だったので、焼き上がりは割れていたら...と思いましたが、しっかりと出来上がってきました。次はもっとゆっくり滞在し、大好きな日本酒のぐい呑みを作ってみたいと思います。

瑞光窯の店舗詳細

瑞光窯 京都清水店

  • 住所:京都府京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町385-5
  • 営業時間:10時00分~17時00分(最終受付は16時30分)
  • 定休日:年中無休
  • HP:https://www.taiken-kiyomizu.com/

※当記事は2019年4月に体験した時のものです。訪問の際は、必ず事前に確認しましょう。

こんなカップも作りたいなぁ~(笑)

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この記事を書いた人
中尾勝
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記事投稿日:2019/07/05最終更新日:2019/07/05

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