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奇岩の絶景「武陵源」と古い街並みが広がる「鳳凰古城」。中国 湖南省は知られざる絶景の宝庫です!
中国の世界遺産かつ絶景と言えばエメラルドグリーンの湖が美しい、四川省の九寨溝(きゅうさいこう)が有名ですが、残念ながら地震からの復興中のため、2019年現在では観光することができません。
しかしながら中国は広し。目にしたことのない絶景が広がり、この先必ずや話題になる湖南省の「武陵源(ぶりょうげん)」と、台湾の九份、ベトナムのホイアンに続き写真映え間違いなしの「鳳凰古城(ほうおうこじょう)」をご紹介します。
目次
【世界一!その1】百龍エレベーター
まずは武陵源!東洋のグランドキャニオンとも呼ばれていますが、日本人は年間過去最高の年でも12,000人しか訪れていません。しかし、近年はハリウッド映画の舞台としても知られていて、今では年間800万人が訪れる中国一の観光地です。
何が凄いかというと... 世界遺産はさることながら、なんと世界一が2つも存在します!
<エレベーターはガラス張りで、途中から外の景色も高速で見ながら上がっていきます>
まず1つ目の世界一は、百龍(ひゃくりゅう)エレベーターです。
崖の絶壁に沿って造られた2階建てのエレベーターはギネスブックにも認定されています。高低差326m、1分28秒で山頂まであっという間に到達します。
<山頂は遊歩道も整備され、展望台巡りのミニハイキングが楽しめます>
この地区は袁家界(えんかかい)地区と言われ、雨風の侵食を受けて世界でも類を見ない絶景が広がります。山頂からは約1時間のハイキング遊歩道も整備されて、各展望台から奇岩景観を満喫できます。
<天下第一橋は谷と谷を支え合っている自然の橋です。将来的には浸食で崩れてしまうかも・・・>
<山頂からのハイキング遊歩道の途中にある迷魂台(めいこんだい)展望台は見所のひとつ。天に伸びるような奇景が広がります>
【世界一!その2】張家界大峡谷大橋
2つ目の世界一は、張家界大峡谷大橋(ちょうかかいだいきょうこくおおはし)です。
<全長430mと橋の隅まで歩くだけでも10分は掛かります>
2016年にオープンした谷底までの距離300m、全長430mと世界一の高さと長さを誇り、かつ床がガラス張りの吊り橋は必見です。
<谷底までは300m。私は足がすくみ、気が付いたら隅のガラス以外のところを歩いていました...>
ただでさえその高さでスリル満点なのにガラス張りの床は恐怖の一言ですが、思い切ってガラスの床に立っての記念写真はオススメです。
まだまだある!武陵源の見どころ
十里画廊(じゅうりがろう)
<三姉妹岩。左から、長女(赤ちゃんを抱っこ)→次女→三女(妊娠中)。分かりますか?>
全長5kmをモノレールに乗ってのんびりと左右に広がる奇峰とマイナスイオンの緑を楽しめる景勝地の終点には、スリーシスターズと名付けられた美しい三姉妹岩が待っています。
黄龍洞(こうりゅうどう)
<鍾乳洞はカラフルにライトアップされており、鍾乳石も幻想的に醸し出します>
中国でも有名な鍾乳洞は総延長7.5km。珍しく、徒歩のみならず地下水面を電気ボートに乗って鍾乳洞を巡ることが出来ます。
宝峰湖(ほうほうこ)
<船に乗車して楽々の見学。モヤが掛かった風景は逆に旅情を掻き立てます>
まさに秘境の言葉がぴったりな雰囲気の静かな谷間の湖。ボートで巡るその景観は牧歌的で水墨画のようです。
賀龍公園(がりゅうこうえん)
<手前右が御筆峰(おひつほう)。細く伸びるその先は、まさに筆先のようです>
武陵源の中で『天子山自然保護区』にあり御筆峰(おひつほう)は必見の景観。天に向かって伸びる様子はまさに筆のようです。
<標高1,256mの天子山より標高差700mをロープウェイで下ります>
下山は天子山(てんしさん)絶景ロープウェイで。
武陵源近郊にも必見の見所!天門山ロープウェイ&天門洞
天門山(てんもんさん)ロープウェイ
<市内から山頂までの長さとしては世界一だそうです。喧噪的な市街からあっという間に別世界に到着>
張家界(ちょうかかい)市内から伸びる天門山ロープウェイは、全長7.45kmを誇る世界第3位のロープウェイです。乗り換えなしで繋ぎ、所要時間は30分です。
<長さ30mほどのガラス張りの通路を、専用カバーを履いて歩きます。下には99ヶ所曲がりのある山岳道がはっきりと見えます>
<ご覧の通り絶壁に張り付いたところに遊歩道がありますが、その分180度の絶景が広がります>
標高1,518mの天門山の山頂には遊歩道が整備されています。谷底からの高さ400mの遊歩道はガラス張りになっていてスリル満点です。さらにこれだけでは終わりません。
天門洞
<巨大な天然の空洞「天門洞」に向かって、999段の階段を上ってくる人たちも!>
山肌に空いた高さ131m、幅57m、奥行60mの巨大な空洞「天門洞」から、999段の階段で下山開始です!
下から眺めると一層その大きを体感します。エレベーターも設置されていますが、15分も掛かります。
今回は下りだったので階段を選択しましたが、上ってくる強者もいました(笑)。
2019年イチオシの観光地!鳳凰古城
<両岸を結ぶ橋は少なく、置き石であったり細い木造橋であったりと注意が必要です。景観を損なわないようにしているのかと思います>
張家界から約220kmに位置する鳳凰古城(ほうおうこじょう)は、中国最美の古城とも言われ古い街並みが残っています。近年、中国国内では人気急上昇中ですが、日本人はあいにくまだ年間5,000人程度しか訪れておらず、この景色を見た方はほとんどいません。
<鳳凰古城の城壁内は風情のある昔ながらのイメージの街並みです。ぶらぶらするだけでも楽しめます>
鳳凰古城は日中観光も良いですが、真髄は夜です。ライトアップされて幻想的な世界が広がります。
ホイアンや九份に心を奪われた方はぜひ訪れてください!目的なくとも散策するだけでも十分に楽しめます。
<夜は一変!ライトアップされてとても幻想的です。中国でも若者に人気ということで夜遅くまで賑わっています>
いかがでしたか。 日本では未だガイドブックにも掲載が少ない人気観光地が中国にはあります。紹介した武陵源や鳳凰古城は決して秘境ではありません。
近い未来に世界的に人気になること間違いなしでしょう。ひと足先に訪れてみてください。
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ダヴォース
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