歩くだけでお腹がいっぱいになる!?ニュージーランドのウォーキングコース

ニュージーランドにはたくさんのハイキングコースやウォーキングコースがありますが、車やバスで遠くへ行かなくても、泊まる宿泊施設から歩いて行けてしまうような場所にも、ウォーキングコースはあります。その中でも、歩くだけでお腹がいっぱいになってしまうような、ウォーキングコースがあります。それは「Edible Walks(イータブル ウォーク)」と言って、「食べられるウォーク」つまりは、歩きながら自然に育ったフルーツや木の実を見つけ、自由に採り食べることの出来るウォーキングコースになっています。

目次

「食べられるウォーク」とは

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<「Railway Reserve(レイルウェイ リザーブ)」歩行者、自転車用のウォーキングコース>

私が住む、ニュージーランドの南島の最北端に位置するネルソンでは、「食べられるウォーク」が人気を集めています。ネルソン市では、ウォーキングコースの所々に、リンゴやビワ、ナシの木などを植え、大切に育てられています。ニュージーランドの緑豊かなウォーキングコースを歩きながら、自然や緑を楽しむのはもちろん、市で管理されているフルーツや木の実を自由に見つけ食べることが出来ます。ネルソンの市内から車で10分ほどで行けてしまう、「Stoke(ストーク)」には、昔電車の線路が通っていたところを歩道、自転車用のウォーキングコースにした、「食べられるウォーク」があります。

地図をダウンロードし、「食べられるウォーク」に出発

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<ネルソン市のウェブサイトからダウンロードできる「食べられるウォーク」の地図>

ネルソン市のウェブサイトではウォーキングコースの場所や、どんなフルーツ、木の実が採れるのか、採れる時期はいつなのか、採れる食べ物の栄養価まで載っています。ネルソン市だけでも6か所の「食べられるウォーク」があり、それぞれの地図もダウンロードできます。

今回訪れた「Railway Reserve(レイルウェイ リザーブ)」は2キロほどのウォーキングコースです。車やバイク等は入ることが出来ない、歩行者と自転車のみのコースなので、のんびりとお散歩を楽しんだり、サイクリングをする人たちをよく見かけます。学校への通学路として、子供たちにも使われています。地図を頼りに、「食べられるウォーク」へ出発してみましょう。

早速、フルーツを探してみましょう

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<ウォーキングコースの入り口付近にあるレモンの木>

地図を片手にウォーキングコースへ行くと、早速立派なレモンの木を3本ほど見つけました。地図にも載っていない、まだ植えたての木だったので、レモンは青く、収穫とまではいきませんでした。ニュージーランドでは多くの家庭の家で、レモンの木を見かけます。ニュージーランドの人たちは、風邪をひいてしまったときに、レモン汁とはちみつをお湯で割った、ホットレモンを飲む習慣がある為、レモンの木が無い私を気づかい、家族やお友達、お隣さんまでもが良くお裾分けしてくれます。

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<たくさん見かけたリンゴの木>

ネルソンはリンゴ畑が多く、日本へも輸出しています。毎年、2月頃が収穫時期なので、やはりリンゴがなっている木はほとんどありませんでした。それでも、ウォーキングコースにたくさん植えられているリンゴの木の中には、少しリンゴがなっている木もあったので採ることが出来ました。採りたてのリンゴは香りが良くて甘い、美味しいリンゴでした。お散歩をしているときに小腹が空いても、リンゴの木を見つければすぐに食べられますね。

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<ニュージーランドを代表するフルーツ>

次に多く見つけたフルーツは、「Feijoa(フィジョア)」という、日本では見かけないフルーツです。他の国にもありますが、ニュージーランドでは多く採れるそうです。フィジョアの木も家庭に多く植えられ、人気のあるフルーツです。一般的には卵ほどの大きさですが、いくつか種類があり、小さなものからアボガドではないかと思ってしまうほど、大きなフィジョアもあります。
香りが良く、味は酸味の無いライムのような感じです。半分に切り、スプーンですくって食べます。そのままで食べたり、野菜、スパイスと煮込んで瓶詰めにしたりもします。4月、5月(ニュージーランドでは秋から初冬)のみ収穫できるため、木にフィジョアが生るのを見かけると、一気に季節の移り変わりを感じます。木の下に落ちているフィジョアが柔らかく、食べごろです。食物繊維が豊富で、ビタミンCを多く含んでいるそうです。

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<特徴のある形の大きな葉っぱをつけたイチジクの木>

イチジクの木もたくさん見かけました。実の中に花を持つイチジクも、ケーキにのせたり、そのまま食べたりと人気のフルーツで、食物繊維とミネラル、マグネシウムやカルシウムまであるそうです。少し力を入れますが、手で採ることができます。収穫時期は3月、4月の初秋となっています。

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<まだまだ青い実のなる柿の木を発見>

たくさん実のついた柿の木をいくつも見つけました。収穫時期は初冬の5月のようで、まだまだ青い柿の実がたくさん生っていました。ニュージーランドでは「神様の食べ物」と言われるほど、ビタミンと鉄分を多く含む、栄養価の高い食べ物とされ、冬の時期にはお店に並ぶ柿ですが、値段は安くはありません。せっかく柿の木を見つけたので、実が赤くなるころにまた採りに来ようと思いました。

フルーツ以外の食べ物も発見!

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<食卓には欠かせないハーブ、ローズマリー>

ポテトやお肉を中心に食べる食文化から、お料理に良く使われているハーブがこのローズマリーです。ニュージーランドの定番食として、毎週のように食べられている、ローストチキンやローストラムの味付け、香りづけに使われています。このレイルウェイリザーブのウォーキングコースでも、いくつかのローズマリーの葉を見かけましたが、多くの家庭の庭や玄関先でも多く見かけます。

採れた果物を食べてみましょう

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<食べられるウォーキングコースで見つけた、いろいろな果物>

リンゴはきれいに洗うか拭いて、そのままかじって食べました。採れたてのリンゴは香りが良く、甘くてとても美味しかったです。日本では見かけたことのないフィジョアは、大小さまざまでしたが、たくさん採ることが出来ました。皮の近くは少し酸味がありますが、香りが良く、甘くてとても美味しいフィジョアを食べることが出来ました。残念ながら、アーモンドなどのナッツ類は見つけることが出来ませんでしたが、柿やレモンが熟れる時期にもう一度再チャレンジしてみようと思います。

最後に

ニュージーランドでハイキングコース、ウォーキングコースを歩く機会がありましたら、是非採れたての新鮮なフルーツやナッツを探し、試してみて下さい。今までに味わったことのない味に出会えるかもしれません。

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MIKKI

ニュージーランド在住。子育てや教育に奮闘しながら、家族と共に菜食中心の食生活、エコ生活にも挑戦中。ファッションデザイナーとしても活動中。

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