公開日:
最終更新日:
ポーカーのトーナメントに参加してみよう。
今回はポーカーのトーナメントの参加方法をご案内します。
目次
「リングゲーム」と「トーナメント」
「ポーカー」の遊び方には、大きく2つの遊び方があります。
1つは「リングゲーム」に参加する遊び方で、もう1つは「トーナメント」に参加する遊び方です。
どちらもポーカー自体のルールは同じで、チップの取り合いをすることは変わりませんが、ゲームの目標が違います。
「リングゲーム」ではチップを増やすこと自体が目的ですが、「トーナメント」では、最後の1人になるまで勝ち残ることが目的です。
(「トーナメント」でも、チップを増やさなければ最後の1人になることができないのですが、あくまでその目的は、「チップを増やすこと」ではなく、「勝ち残ること」です。)
これを別の角度から説明すると、リングゲームは、「チップ自体に金銭的な価値があり、チップが増えたら、増えた分だけが儲けになるゲーム」である一方、トーナメントは、「チップ自体には価値がなく、チップの取り合いをしてチップがゼロになった人が負け抜けて行き、勝ち残った人に(順位に応じた)賞金が支払われるゲーム」であるといえます。
他にも、以下のような違いがあります。
簡単にまとめると、リングゲームとトーナメントの違いは次のとおりです。
- リングゲーム
→チップが増えれば増えた分が利益(減った分が損失)になって、ゲームを始めるのも、終わるのも自由。
- トーナメント
→参加費や開催時間が決まっている生き残りゲーム。生き残った人に賞金が支払われる。
トーナメントは多くの人が参加する生き残りゲームであって、多くの人が参加すればするほど賞金の額が増えることから、より多くの人が参加するトーナメントでは高額の賞金が支払われることになります。
例えば、ラスベガスで行われる世界最大のトーナメント(World Series of Poker(通称WSOP))では、4,000人を超える人が参加し、優勝賞金が約9億円となることもあります。
身近なところでは、平成30年11月、韓国(仁川・パラダイスシティ)において、「ASIA OPEN POKER TOUR(通称AOPT)」が開催されており、メインイベントには、延べ400人以上が参加し、優勝賞金は約800万円でした。
その大会の様子を少し覗いてみましょう。
数多くのテーブルで、1つの大会(トーナメント)が同時進行しています。
人数が減ってくると、ギャラリーもハラハラしながら見守っています。
会場を盛り上げるコンパニオンさんと記念撮影をすることも...!
では、トーナメントの費用や時間はどのようになっているのでしょうか。
AOPTの例を見てみましょう。
この図は、昨年行われたAOPTのスケジュール表です。
https://japanopenpoker.com/aopt/2018korea
これを見ると、例えば、イベントナンバー1の「KICK OFF」は、
- 開始時間:2018年11月22日の21時からスタート
- 参加費用(Buy-in):550,000ウォン(₩500,000+₩50,000)
ということが分かります。
参加費用(Buy-in)の欄には、「₩550,000(₩500,000+₩50,000)」と書いてあります。
この記載から、参加費として55万ウォンが必要であること、参加費のうち、50万ウォンが参加者の取り合う賞金に充てられ、5万ウォンがトーナメントの運営費に充てられるということが分かります。
つまり、トーナメントの参加者は、参加者全員から集めた「50万ウォン」から、順位に応じた賞金を貰うということです。
トーナメントで賞金を獲得することを「インマネ」(in the money)といいます。
具体的には、このようなイメージです。
(平成31年1月に行われたジャパンハイローラーフェスティバルで優勝した「世界のヨコサワ」さん)
日本におけるトーナメント事情
残念ながら、日本では、参加費から賞金をプールして高額賞金を争うトーナメントを開催することができませんが(賭博になります。)、アミューズメントカジノでは、チップを借りて遊ぶ「リングゲーム」と同じように、ゲームとして行う「トーナメント」を開催しています。
このトーナメントには、各店舗で毎日行われている小さなトーナメント(ハウストーナメント)と、数カ月に1回行われる大きいトーナメントがあります。
まずは、小さなハウストーナメントに参加してみることがオススメです。
ハウストーナメントで勝ち抜いた場合、(当然のことながら現金は貰えませんが、)景品がもらえます。貰える景品としては、換金性のない「お店で使える割引チケット」や「大きいトーナメントの参加券」などが景品にされていることが多いようです。
そのため、ハウストーナメントに何度か参加して実力を鍛え、ハウストーナメントで貰った賞品(参加券)を使って大きなトーナメントに参加するというのが、王道の遊び方であると言えます。
日本国内で行われる大きな大会って何?
ハウストーナメントで勝ち抜くと景品がもらえる、ということは分かりました。では、大きな大会で勝ち抜くとどうなるのでしょうか。
まず、日本国内で行われている大きな大会として、有名なところをご紹介すると、
- 全日本ポーカー選手権(AJPC)
https://www.AJPC.jp/
- ジャパンオープンポーカーツアー(JOPT)
https://japanopenpoker.com/
- 夕刊フジ杯 王位決定戦
https://pokercrown.jp/
といったものが挙げられます。
このうち、全日本ポーカー選手権(AJPC)は、「参加費無料、スポンサーから優勝賞金が授与される」という素晴らしい大会です。全日本ポーカー選手権では、優勝者に賞金が支払われますが、この賞金はスポンサーの協賛金により拠出しているとのことですから、賞金が出ると言っても賭博ではありません。
全日本ポーカー選手権(AJPC)は、年1回の開催ですが、参加費が無料であって誰でも気楽に参加できますから、是非参加してみてください。
一方、賞金がもらえるのは全日本ポーカー選手権(AJPC)だけであり(平成31年3月22日現在)、他の大会、例えば「ジャパンオープンポーカーツアー(JOPT)」や「夕刊フジ杯」では、優勝したとしても賞金は貰えません。
それでは、それらの大会では何がもらえるかというと、「主催団体からスポンサードを受けて海外のトーナメントに参加するための補助(海外渡航補助)を受ける権利」(と優勝トロフィー)がもらえるということが一般的です。
少しわかりにくいところがありますが、大雑把には、「大きな大会で勝ち残ると、主催団体の代表として、主催団体の費用で海外のカジノで開催されるトーナメントに参加することができる権利がもらえる」ということです。
これらの説明を図にすると、以下のようなイメージです。
そのため、「日本国内のトーナメントは、海外へのトーナメントの登竜門である」ということもできます。
どうやって参加するの?
まず、リングゲームを遊びに行ったお店のハウストーナメントに参加することがオススメです。常連さんに教えてもらいながら、まずはプレイしてみましょう。
正に、習うより慣れろ、です。
アミューズメントカジノの店員さんに、「トーナメントに参加したいんですけど...」と声をかけてみましょう。丁寧に教えてくれるはずです。
合わせて、そのお店のトーナメントで入賞するとどんな景品(大きなトーナメントへの参加券)がもらえるのかも聞いておけば、やる気がアップするかもしれません。
少し慣れてきたら、他のお店にも遠征することもオススメです。
いつもと違う場所で、違う人と触れ合うことは、ゲームとしても面白いですし、友人の輪も広がると思います。
どのお店で、どのようなトーナメントが行われているかは、各店舗に確認することが一番確実ですが、他にも、以下のサイトでまとまった情報(関東圏が中心です)を見ることができます。
http://pokerguild.jp/
【Special Thanks!】
関連記事
Ranking東京記事ランキング
-
すずか
- 流浪のポーカープレーヤー兼弁護士兼スイーツ評論家。2016年3月にポーカーを始めました。当面の目標は,何かのタイトルを取ることです。