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ギリシャ旅行をするなら何月がベスト?季節ごとの楽しみ方と注意点
古代遺跡や美しい景観、綺麗な海を求めて世界中から多くの人が訪れるギリシャ。夏のイメージが強いですが比較的四季がはっきりしていて、季節それぞれの魅力があります。
遠い日本からはるばる旅行するなら、悪天候や混雑はなるべく避けたいもの。この記事では、目的別のベストシーズンや、注意点などご紹介します。
目次
ギリシャの気候
地方により少し違ってきますが、ギリシャは暑くて乾燥した夏と雨が多い冬を特徴とする地中海性気候。在住者である筆者の体感では、年間通して結構過ごしやすい気候です。湿度などの差はあるものの、四季や気温は日本と同じような感じです。夏の間は雨がほとんど降らず、その分秋以降に雨が多くなるので、冬場は運が悪いと旅行中ずっと曇りや雨ということになってしまう可能性もあります。
ハイシーズンとオフシーズン、メリットとデメリットは?
いわゆるハイシーズンは夏の7月と8月、観光シーズンは4月~10月となります。サントリーニ島やミコノス島など知名度が高く人気の島は観光シーズンが長めでオフシーズンでも観光客が割と多いですが、一般的にはオフシーズンになるとホテルやレストランも閉めてしまう場合が多く、またフェリーなどの運行本数も少なくなります。
ハイシーズンのデメリットはホテルや移動手段が高い、混雑する、アテネなど大都市はピークシーズンに飲食店など閉まるところが多い、とにかく暑い......など。メリットは活気があってナイトライフも充実、海で泳ぐにはいい季節です。7月8月に旅行するなら、知名度の低い場所を選ぶといいでしょう。また、アテネは人も車も少なくなるので、個人的には好きな時期です。
オフシーズンは前述のように悪天候の影響を受けやすい、島ではあれこれ閉まっていたりフェリーの本数が減るなどですが、混雑を避けたい場合にはいいです。サントリーニ島やミコノス島といった人気の島は少しシーズンを外して行くのがおすすめですし、ロドス島やコルフ(ケルキラ)島の旧市街は人気のない冬は雰囲気満点。遺跡巡りにもいい時期ですが、田舎の方は真冬には積雪で観光ができなかったり移動手段が断たれる場合もあるので注意が必要です。
リゾートホテルはオフシーズンに閉まるところが多い。
目的によって旅行時期を決めよう
一般的に、ギリシャ旅行のベストシーズンは4月~6月と9月~10月と言われます。この時期は気候も穏やかでピークシーズンの混雑も避けられます。海で泳ぎたいなら、5月中旬~9月いっぱいぐらいが確実。遺跡めぐりに重点を置くなら、春と秋が散策にぴったりです。特に春の3月4月ぐらいは野の花もいっぱい咲いていて素晴らしい風景が楽しめますよ。
5月はじめのアテネ郊外、海水浴を楽しむ人もちらほら。
2月の終わり、プニクスの丘に咲くムスカリ。
ギリシャの祝祭日にも注意!
せっかく旅行に来たのに、観光施設やお店が閉まっていたりでがっかりするのは避けたいもの。基本的に、クリスマスやイースターなど祝祭日には遺跡や博物館も閉まるので日程を決める時に考慮するのを忘れずに。
また、ホリデーシーズンにはギリシャ人もバカンスに出かけたり帰省したりするので、フェリーなど交通機関やホテルも混雑します。特に、真夏の7~8月は海外から訪れる観光客に加え、ギリシャ人も旅行するので注意。8月15日の聖母被昇天祭前後が最も混み合いますので、できればその期間を避けるか、早めに移動手段やホテルの予約をしましょう。
せっかく来たのに、遺跡を近くで見れない、なんてことにならないようにご注意くださいね。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。