世界中から食が集まる食の展示会「ANUGA アヌガ」

食の想像を超えるイベント！

飲食業界で世界中で知られている食の展示会、ANUGA。「食の未来が見える」と言われているこのイベントですが、実はこの展示会は初回開催年が1919年ととても長い歴史を持っています。開催当時は、およそ200の出展者がドイツ国内の美味しいものを持ち寄って発表し合っていましたが、今ではその規模は、世界192か国から出展者数7000人が集まるところまで拡大しました（2015年）。そのため、参加者数も増え、16万人の業界関係者が食のトレンドを探りに世界中からここに集まってきます。

＜来場者で賑わう会場　写真提供: Koelnmesse＞

テーマは「一度に10の展示会」

そんなアヌガのテーマは『一度に10の展示会』。というのも、展示会場は主に、高級食材、冷凍食品、肉製品、冷蔵・生鮮食品、乳製品、パン・焼き菓子、飲料、オーガニック、コーヒー・お茶・チョコレート、そしてレストラン業界と10項目に分けられており、フロアもこのカテゴリーに応じて設置されています。アヌガの開催当初にメインであった高級食材に続いて、二番目に大きいフロアは肉製品用のコーナーです。これはまさにソーセージの国、ドイツならではでないでしょうか。

＜品揃えが豊富な肉製品コーナー　写真提供: Koelnmesse＞

＜試食ができ、さらに試供品を持ち帰ることができる　写真提供: Koelnmesse＞

この展示会は、さすがに食に関することもあり、沢山試食の機会があります。ハムやチーズなどだけではなく、お菓子から香料、ワインまで、沢山置いてあります。更に嬉しいのが、サンプルをお土産として持って帰ることができること。サンプルサイズのものだけではなく、普通のサイズのオリーブ油１瓶なども試供品として配っており、帰りまでには、袋はサンプル品でいっぱいになります。

＜飲食店業界者向けの新しい設備　写真提供: Koelnmesse＞

レストラン業界のエリアでは、未来的な食器洗い機から果物の皮むき器まで、ありとあらゆる便利商品が見られるので、あまり日常とは関係がなくても、見ているだけで面白いです。そして近年注目されているベジタリアン、ベーガン食品なども各コーナーで見られ、食のトレンド、まさに食の未来が見えてきます。

＜イベントの一つキッズ用の料理教室　写真提供: Koelnmesse＞

デモンストレーションと料理対決

そして一番注目なのは、メインステージ。開催中は毎日有名なシェフやパティシエが、デモンストレーションを行っています。開催期間中の一日は、世界一のシェフを、もう一日は世界一のパティシエを決める料理対決も行われており、有名料理人を間近で見ることができるだけではなく、ステージ上で調理されたものを試食する機会も設けられています！そして日の最後には、優勝者が発表されます。

＜料理人対決　写真提供: Koelnmesse＞