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スリ対策をしながら身軽にイタリア観光!留学経験者が辿り着いたアイデアとは
<トップ画像: Photo by Jon Moore on Unsplash>
イタリア旅行の際、よく言われる注意事項が「スリ対策」。本当にスリが多いの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、万が一に備えて行動することは大切です。
この記事では、イタリアに留学した経験を持つライターが実践した、スリ対策のアイデアをいくつか紹介していきます。女性の方にも役立つアイデアがありますので、参考になれば嬉しいです!
目次
イタリアはスリが多いって本当?
<ナポリの繁華街の夜>
海外旅行をする際に、防犯に関しては非常に注意しなければなりません。特にイタリアでは、スリやひったくりなどの被害が多いと聞きますが、本当なのでしょうか?
結論から申し上げますと「本当」です。ポケットやカバンなどから財布やスマホなどを抜き取る。スリは慢性的な問題となっています。
このような現状を受けて、私たちはどのようにスリ対策を講じればよいのでしょうか。私や友人が試した例をご紹介します。
実際にイタリアでスリ対策に試したこと
この項目では、スリ対策として実践したアイデアと、その結果についてご紹介しましょう。
その1. カバンに鍵
<このくらいの小さな鍵でOK/Photo by Jon Moore on Unsplash>
私がイタリアのローマに1年間留学していた際は、常にカバンのチャック部分に小さな鍵(100均で売っているようなもの)をつけていました。これはとても効果的でした。
敢えて鍵をつけておくことで、スリに対し「防犯意識の高さ」を見せつけるのです。
もしあなたがスリだったとして、目の前に鍵をつけたカバンとそうでないカバンがあれば、どちらを選びますか?
当然、スリ側としても盗みがバレて捕まるリスクは減らしたいはずですから、鍵のないカバンを選ぶはずです。
その2. 電車やバスではカバンを前に
<ローマ・テルミニ駅の構内>
さて、鍵をつけてもやはり電車とバスは怖いものです。イタリアの公共交通機関は、ラッシュ時(朝・夕方)にかなり混雑します。
「日本と比べれば大したことない」と思うかもしれませんが、ローマの地下鉄A線や一部バス路線、ナポリの地下鉄などは、日本並みのことがありますよ。
そのため移動する際は常にカバンを前にし、自分の目に届く、肌に触れるようにしていました。ローマの地下鉄には、有名な子どものスリ集団がいて、私も3回ほど遭遇しました。
そういう状況でも一度もスリ被害に遭わなかったことから、カバンを前にすることの有効性はお分かりいただけるはずです。
その3. 首掛けポーチ
これは、私の友人が試していたことなのですが、小さなポーチを首にかけ、そこに貴重品を入れて肌身離さず持っている、という方法もありました。
これは完璧なように見えますが、実は「肌身離さずつけている」ということで油断が生まれる場合も多いのです。
実際その友人は、混み合ったローマの地下鉄でスマホをいじっている間に、ポーチのチャックを開けられ、300ユーロやクレジットカードが入った財布を抜き取られてしまいました。
つまりイタリア旅行の際に「スリに狙われないためのツール」だけが大切なのではありません。「スリに狙われないための意識」が最も大切なのです。
スリを気にせず、身軽にイタリアを観光するのは難しい?
<観光客でごった返すローマのスペイン広場>
ここまで読んでいて「スリが面倒くさいから手ぶらで観光したい!」と思う方もいるかもしれません。実は、スリ対策として「荷物を持たない」というのは最も有効です。
私もイタリア各地を旅行する際は、なるべく最低限のお金(30ユーロ程度)とクレジットカードだけを財布に入れ、カバンは持ち歩かないように努めていました。そして、必要のない貴重品はホテルの金庫に保管しておきました。
ちなみに、私が思う最も安全な貴重品の持ち歩き方は「内ポケットに入れる」です。コートやジャケットの内ポケットであれば、常に胸に貴重品の重みを感じることができますし、触られても気づきやすいのです。
ちなみに、注意していただきたいのが、チェックイン前の観光です。スーツケースや重い荷物を持ちながら観光地をウロウロする行為は、自殺行為です。
なるべくホテルで荷物を預けるか、駅構内のロッカーなどを活用してください。
もし、イタリアでスリに遭ってしまったら
どんなに注意をしていても、一瞬のスキから、スリに遭ってしまうこともあります。では実際にスリ被害にあったら、私たちはどう行動したらよいのでしょうか。
スリに遭ったら警察へ
<市内の至る所に警察官はいるので、何かあったら声をかけよう>
スリに遭った場合、警察署に行って、「盗難証明書(Denuncia di Furto)」を発行してもらう必要があります。まずは市内や駅構内にいる警察官に「○○を盗まれた」という旨を伝えましょう。彼らが警察署や駅の警察などに連れて行ってくれるはずです。
そして、英語の話せる係員を探して、「いつ・どこで・何を」盗られたのかを説明しましょう。記載する書類には、日本語書式もあるはずなので、落ち着いて記入しましょう。
この書類がなければ、帰国後に保険金を受け取ることもできませんので、必ず警察に行ってください。
※警察の電話番号は、113です
パスポートの場合
パスポートを失うことは、身分証明書が無くなることを意味し、旅行を継続できないどころか、日本へ帰ることもできなくなります。
パスポートを盗られてしまった場合は、日本大使館や総領事館に必ず連絡をし、再発行の申請をしてください。
再発行のためには、戸籍謄本や捺本など日本国籍を証明する書類と、写真2枚(4.5×3.5cm)が必要になります。日本を出国する前に、必ず準備しておいてください。盗られてからでは、遅いです。
なお、土日祝日にスリに遭ってしまった場合は、大使館・領事館は対応を行っていませんので、注意してください。再発行手続きは平日まで持ち越されることになると思います。
【大使館・領事館の連絡先】
▼在イタリア日本大使館(ローマ)
- 電話:06-487991
- 住所:Via Quintino Sella 60, Roma
- 時間:月~金曜日(9:30~12:45、14:15~16:30、土日祝日は休館)
- 管轄地域:トスカーナ州、ウンブリア州、アブルッツォ州、モリーゼ州、カンパニア州、プーリア州、バジリカータ州、カラブリア州、シチリア州、サルデーニャ州
▼日本総領事館(ミラノ)
- 電話:02-6241141
- 住所:Via privata C. Mangili 2/4, Milano
- 時間:月~金曜日(9:30~12:15、13:30~16:30、土日祝日は休館)
- 管轄地域:ロンバルディア州、ピエモンテ州、リグリア州、ヴァッレ・ダオスタ州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州、フリウリ=ベネチア・ジュリア州、ベネト州、エミリア=ロマーニャ州
クレジットカードの場合
まずは、クレジットカード会社に電話して、利用中止の手続きを行ってください。カードの不正利用を防ぐためです。盗られてしまったら、一刻も早く電話しましょう。
キャッシュレスが進む海外旅行においてクレジットカードを失うことは、支払い手段の大部分を失うことを意味します。
そのためイタリア旅行時には、念のためクレジットカードを複数枚用意し、それぞれを別の財布で保管するのがおすすめです。
スマートフォンの場合
<Photo by Jaelynn Castillo on Unsplash>
スマホを盗られた場合はどうすればいいでしょうか?旅先でスマホを奪われると、最悪の場合、路頭に迷うことにもなりかねません。
まずは大通りや駅など、人の多い場所に移動して、インフォメーションセンターや警察官を探してください。
観光地の近くであれば、必ず英語の話せるスタッフがいるはずなので、助けを求めましょう。自分が宿泊しているホテルに戻ってレセプションで相談するのでもいいかもしれません。
また、スマホを盗られた場合のことを想定すると、全てのデータをスマホ内に保管しておくのは危険です。美術館のバウチャー、電車のチケット、非常時の連絡先などは、必ず印刷して、紙媒体として持っておく方が、リスクマネジメントとして適切でしょう。
さいごに
いかがでしたか?イタリアでのスリ対策の例と、実際にスリに遭ってしまった時の行動についてご紹介しました。
スリに対抗するためには、事前に緊急連絡先をメモしておく、重要書類のコピーを取っておくなど「事前の準備」と、財布を2つに分ける、貴重品は持ち歩かないなど「リスク分散」の2点が大切になります。
私はこれを徹底していたおかげで、ローマでの留学中、1度も被害に遭うことはありませんでした。
皆さんも、楽しい旅行のために、しっかりと準備をしておきましょう!
※撮影:ゆうさん
【イタリア一口メモ】
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ゆうさん
- イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!