たびこふれ

スペインのリゾート地・マラガのB級グルメ

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記事投稿日:2018/12/04
最終更新日:2018/12/04

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スペインの南の玄関口、アンダルシア地方のマラガ。

画家ピカソが生まれたこの街には、Costa del sol(コスタ・デル・ソル/太陽の海岸)と呼ばれる海岸があり、年平均気温19度、年間の300日以上は晴れという温暖な気候を求め、特に北ヨーロッパから多くの観光客が訪れる有名リゾート地になっています。

目次

日常生活に欠かせない場所

海岸はマラゲーニォス(マラガの人たち)の自慢であり、日常生活に欠かせない場所の一つでもあります。(自己紹介をするときに"私は海岸から来たの~"という人もいるくらい!)

海岸沿いには、パセオ・マリティモと呼ばれる遊歩道があり、地元の人たちの散歩やジョギングコースになっていて、子供たちの遊び場やチェス等ができる机と椅子、小さな屋外ジムもあり、1年中賑わっています。

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2月下旬~3月になるとビーチも人でいっぱいに。夏になってノースリーブやワンピースを着た時に肌が白いと恥ずかしいので、夏前にビーチで頑張って日焼けする女子たちの姿も。

そして、真夏になるとマラガ市民のほとんどが海に出かけているんじゃないの?と思うほど、いつもはいっぱいの土曜日のショッピングセンターなどがヒッソリします。

マラガ市民のソウルフード

そんな多くの時間を海岸で過ごすマラガの人たちにとって、忘れてはならない食べ物は、夏のビーチの風物詩の一つになっている「イワシのエスペト」。

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この「イワシのエスペト」抜きではマラガの夏は語れません。

エスペトはスペイン語で串のことで、地元の海で採れた新鮮な小イワシにあら塩をかけ、串に刺し炭火で焼いたイワシの串焼き。海岸を散歩していると、食事時になると、どこからともなく香ばしいこの匂いが漂ってきて、マラガにいるんだと実感します。

というのもマラガのビーチには、チリンギートと呼ばれるレストランが並んでいて、そこで食べる代表的な一皿なのです。

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簡単そうだけど実は秘密が

チリンギート、英語ではビーチバーですが、そこから想像するお洒落なレストランではなく、庶民的で気軽に新鮮な魚介類をはじめ、スペイン料理を楽しめる海の家という感じ。最近は、新しく今風のデザインのレストランも海岸近くにできてきましたが、昔ながらの伝統的なチリンギートで食べるエスペトこそが、本場の味。

生のイワシにあら塩を降り串に刺して焼くだけじゃないの?と思われるかもしれません。確かに!?とてもシンプルで家庭でもできそうな感じ。

それでも自宅で作る家庭は少なく、みんなチリンギートに食べに行きます。地元の人が口を揃えて言うのは"チリンギートで食べる「イワシのエスペト」の味は家庭では絶対に無理"とのこと。

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それには、一見簡単そうですが目に見えない秘密が。

オリジナルのエスペトは単なる炭焼きではなく、オリーブやアーモンドの枝を使います。そして、火の当たり方がちょうど良い角度になるように串をさし、風が味に影響しないように、常に風向きと風の強さに注意していなければなりません。また焼き具合も、約4分と言われているものの、風などにより微妙に変わるので、少しもイワシから目が離せません。

とれたてのどこよりも新鮮なイワシであることは勿論のこと、そんな目に見えないデリケートさ、海岸に広がる炭火の匂い、どこまでも青い空、手が届きそうな地中海、チリンギートに響くウエイターさんの声...それらが全て合わさって「イワシのエスペト」。一つでも欠けると同じ味がしないのです。

ナイフとフォークを使わないで食べる

その食べ方ですが、レモンを絞り、熱いうちに、豪快に手で食べます。

一度、元スペイン王がマラガを訪問したとき、レストランでは「イワシのエスペト」と共にナイフとフォークを用意しました。それを目にした王は、サッと手でイワシを掴み "エスペトは手で食べるものだ" と言いながら、庶民と同じように手で食べ始めました。

それ以来、"公に" 手で食べるのが正しい食べ方となったようです。確かに、ナイフとフォークで食べている人を見たことがありません。

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お休みの日に注意

ひとつ忘れてはならないのが、日曜日は漁師さんがお休みなので、月曜日は新鮮な魚がありません。月曜日には魚を食べないのがマラガの人たちの常識。チリンギートも閉まっているところが多いです。

日程調節が可能であれば、月曜日を避け、お昼または夕食時に、地元の人たちに混じって海岸沿いの遊歩道を散歩してみてください。そこに漂う香ばしい匂いにそそられ、チリンギートに導かれ、「イワシのエスペト」を手で頬張るという、何よりもマラガな体験をしていただけることでしょう!

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この記事を書いた人
中村恵美子
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記事投稿日:2018/12/04
最終更新日:2018/12/04

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