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皆さんの人生も一緒に乗せて走り続ける「新幹線のお話」
車掌のかんちゃんです。皆さまも、これまでの人生で一度は何らかの形で関わったことがある新幹線のお話です。
目次
- 新幹線車両の病院を見学
- 時速270キロで走るお医者さん
- 今年誕生した次世代新幹線車両「N700S」もお披露目
- 東海道新幹線の歴史が学べます
- クリスマスは新幹線に乗って
- 人生のいろんな舞台に登場する新幹線
- 最後に
新幹線車両の病院を見学
東京駅から乗車した特別列車は、直接JR東海浜松工場に向かいます。車内では、車掌室での車内放送体験も行われました。私もやりたかったです。
乗客を乗せて、工場に入って行くのは、この日のイベント「JR東海浜松工場新幹線なるほど発見デー」の時だけです。途中、踏切も渡りました。子供連れのお客様が多い中、添乗員が一番喜んでいます。
皆さまが、安心して乗車できるように車両を細かく分解して、隅から隅までしっかり検査しています。毎日検査、修理されている工場の方にお礼を申し上げてきました。
時速270キロで走るお医者さん
見れば幸せになれると言われているドクターイエローです。でも、これは通称。正式名称は新幹線電気軌道総合試験車です。新幹線が走る為の線路、架線、信号を走りながら異常がないか点検しています。昼間でも、東京駅に来ることがありますが、時刻表には、時間載っていないので、見れるのは運次第です。私は、東京駅近くの貸切バス駐車場で見ました。
今年誕生した次世代新幹線車両「N700S」もお披露目
ロゴマークも素敵ですね。
N700Sの「S」は現在の東海道新幹線の主力車両700系シリーズの中で、最高車両とするSupremeの頭文字から付けられました。これから走行試験を続けて2020年度の営業運転開始予定です。
東海道新幹線の歴史が学べます
名古屋市にJR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」があります。
実際にお客様を乗せて走ることはなかった実験車両300Xも展示されています。走行実験は夜中に行われていたので、私も走っているところは見たことなかったです。
リニアの試験車両も展示されています。2027年度に品川から名古屋まで、2037年度に大阪まで開業予定で工事が進められています。今、時速500キロ試験走行を山梨県都留市にある、「リニア見学センター」で見ることができます。
クリスマスは新幹線に乗って
2017年、「リニア・鉄道館」をツアーに参加されたお客様だけの貸切にして東海道新幹線のぞみデビュー25年記念式典が開催されました。
記念式典会場で1989年の東海道新幹線のテレビCM〈クリスマスエクスプレス〉が公開されました。主人公のヒロインがクリスマスに新幹線で帰ってくる彼氏を駅でプレゼントを持って待っているという内容でした。キャッチフレーズは「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」。音楽は山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が使われました。
このCMのヒロインだったのが女優の牧瀬里穂さんです。今も、とても綺麗でした。郵便局のキャンペーンガールをされている時、毎年カレンダーが欲しくて、もらえることを条件に冬のボーナスを郵便局の定期預金にしていたほど大ファンだったので、この時も、ツアーのお客様よりも前に出て、何枚も写真撮ってしまいました。
お話しされているのは初代新幹線0系の前ですが、CMが放送された時は2代目の100系が主力でした。この〈クリスマスエクスプレス〉のCMは翌年も続きました。キャッチフレーズは「どうしてもあなたに会いたい夜があります」。
当時、福岡大学の学生だった私は、アルバイト先で2つ年上の西南大学の人と知り合いました。1年後、彼女は卒業、就職して東京へ行くことに。このキャッチフレーズがとても心に響きました。
人生のいろんな舞台に登場する新幹線
同じ東海道新幹線のCMで〈ファイトエクスプレス〉というのもあります。主人公は就職や進学の為、夢や希望、少しの不安を持ちながら故郷から東京に出て行く人達。キャッチフレーズは「たくさんの勇気を乗せて走る新幹線があります」。
2000年、私も転勤でたくさんの勇気と一緒に新幹線に乗って佐賀県有田町から東京に出てきました。明日から、毎日、たくさん電車が見れるとの喜びが一番大きかったですが。
東海道新幹線のこれらテレビCMの最初は1987年の〈シンデレラエクスプレス〉です。キャッチフレーズは「日曜、新大阪行き、最後のひかり。シンデレラエクスプレスと呼ばれています」。
週末を東京で過ごした、遠距離恋愛の恋人達。当時は16両編成の全てのドアで別れを惜しんでいる光景が見られました。
このCMの4年後、「博多行き、最後のひかり」。発車ギリギリ、ドアが閉まる瞬間まで「行先違うけど、これもシンデレラエクスプレスだよね」と話しをしていたのは私です。当事の車両、2階建てグリーン車に食堂車連結の100系と共に、とても良い思い出です。
最後に
いかがでしたか。新幹線は駅と駅の間を走っているだけでなく、人と人を結ぶために
走り、多くの人達の夢や希望を乗せ、思い出も作っているのです。皆さまも新幹線でたくさんの思い出を作っていただけたら嬉しいです。
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車掌かんちゃん
- 親からの最初の本は時刻表。いろんな列車に乗れて、給料ももらえるからと添乗員になりました。日本の鉄道路線、全て完全乗車の乗り鉄。住んでいる家も電車がよく見える線路沿い。鉄道が人生そのものです。