ロンドンでも味わえる!コーンウォール名物「コーニッシュ・パスティ」

コーンウォールは、イングランドの南西端に位置する州。三方を海に囲まれ、風光明媚な観光地として知られるコーンウォールを語るうえで外せないのが、この地を代表する伝統料理、「コーニッシュ・パスティ」です。

目次

コーニッシュ・パスティとは?

パスティ(pasty)は、半月状の形をした具入りのペイストリーのこと。イギリスのほかの地域や他国にもパスティはありますが、主にパスティと言えばコーンウォールと認識されています。その昔、スズの鉱山で働く作業者たちが、坑内で作業の間に食べられるように作られたと言われており、持ち運びやすく、食べやすい形、そして作業中の汚れた手で持っても中身には影響を及ぼさない分厚い皮、といった特徴があります。

イギリス、コーニッシュ・パスティをバナナとみかんと並べた図

こちらは食べ応え抜群、ジャイアントサイズのパスティ。大きさの参考までにバナナとみかんを並べておいてみました。直線部分の寸法は19センチメートル、重さは400グラムもありました。

真の「コーニッシュ」パスティを名乗るには

イギリス、コーニッシュ・パスティ中身

パスティの中でも、その名に「コーニッシュ」を付けるには、実は厳しい条件をクリアしなければなりません。それは、コーンウォールにあるコーニッシュ・パスティ協会の申請を経て、EU法の地理的表示保護(PGI)の対象になっているためです。その条件の一部はこんな感じです。

・中身はダイス状またはひき肉状の牛肉と、じゃがいも、ルタバガ(スウェーデンカブ)、たまねぎ、調味料(主に塩コショウ)のみ。
・肉の量はパスティ全体の12.5%以上、野菜の量は25%以上。
・片側の端をねじって波型にして閉じ、コーニッシュ・パスティ特有のシェイプになっていること。
・コーンウォール産であること。

(以上、http://www.cornishpastyassociation.co.uk/about-the-pasty より抜粋)

すべての条件をクリアしたもののみが真正なコーニッシュ・パスティとされ、商品にはPGIのラベルが付加されます。

ロンドンでコーニッシュ・パスティを味わうには?

ロンドン、パスティ屋さん

今日では、手軽なファストフードとして、ロンドンでも意外と簡単にコーニッシュ・パスティを試してみることができます。一番手っ取り早いのは、ロンドンの主要鉄道ターミナル駅を訪れること。どの駅にもパスティ屋のスタンドがあります(メジャーなライバル店が2店、しのぎを削っています!)。

ロンドン、パスティ屋に並べられたパスティたち

オリジナルのパスティのほか、ベジタブル、チーズ&オニオン、ステーキ&スティルトン(チーズ)といった種類のパスティも!サイズのチョイスもありますが、大きいものでは6ポンドを超えるものもあり、結構高価な印象です。

お得に味わうなら、スーパーマーケットをチェック!

ロンドン、スーパーで購入したパスティ

そして、あなどれないのが、スーパーマーケットです。そのまますぐ食べられるということで、ランチタイムには、コーニッシュ・パスティは温かいフード売り場の人気商品となっています。また、チルドコーナーにある、自宅で温めて食べる用の商品はより安値で購入できます(1ポンド前後から)。上の写真はアツアツのパスティ、単体では1.85ポンドでした。

ロンドン、トラファルガー広場とミール・ディール

スーパーでは、ミール・ディール(Meal Deal)も要チェックです。ミール・ディールとは、ランチセットのこと。「主食+スナックまたはデザート+飲み物で合計Xポンド以内」という割引価格を提供しているスーパーが多いのです。今回は上の写真のとおり、パスティとスナック、スムージーを3ポンドでゲットすることができました。値段表示カードや商品に付けられた「ミール・ディール」のラベルをしっかり確認して、お得にランチを楽しんでみてください。

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音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。

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