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【宿泊レポート】ナポリ空港から徒歩3分!イタリア初のカプセルホテル「ベンボ(BenBo)」
イタリア初のカプセルホテルとしてナポリに誕生した「ベンボ(BenBo)」。2017年にナポリ空港のすぐ近くにオープンして話題となりました。BenBoは空港から非常に近いため、特に早朝・深夜便を利用する人にとって便利な存在。この記事では、実際に日本への早朝便に乗るために前泊してみたときの感想や注意点をレポートします。
目次:クリックで見出しに移動します
- 南イタリアの玄関口、ナポリ・カポディキーノ国際空港
- イタリア初のカプセルホテル「ベンボ(BenBo)」とは?
- ベンボ(BenBo)の客室はどんな雰囲気?
- シェアスペースについて
- シャワールームと共同の洗面所
- スタッフやホテル全体の雰囲気はどんな感じ?
- ベンボ(BenBo)の宿泊料金について
- "カプセル"ホテルに泊まる前に知っておきたいこと
- 移動や待ち時間が心配な時は、カプセルホテルを賢く利用してみては
南イタリアの玄関口、ナポリ・カポディキーノ国際空港
<写真:La luce del Sud>
カンパニア州の州都・ナポリに位置する「ナポリ・カポディキーノ国際空港(Aeroporto di Napoli-Capodichino)」。
建物自体は2階建てのこじんまりとした空港ですが、バールでは濃いナポリカッフェが出され、窯で焼くピッツァがある軽食スペース、カンパニア州名物のモッツアレラチーズの販売店などがあり、小さいながらも"ナポリ"をしっかり感じられる空間になっています。
2018年時点では、日本からナポリへの直行便は運行していないため、周辺のヨーロッパ各国やイタリア国内から南イタリアの都市へアクセスするのに欠かせない空港です。空港からナポリ中央駅や市内までは、バスかタクシーでおおよそ20~30分ほど。ナポリ市内にも近くて、観光の際にも便利です。
イタリア初のカプセルホテル「ベンボ(BenBo)」とは?
<写真:La luce del Sud>
実は日本の大阪が発祥といわれるカプセルホテル(※)。客室が狭くて寝るだけというイメージがありますが、それを払拭するようなホテル「ベンボ」が2017年ナポリに登場。
イタリア初のカプセルホテルということもあり、オープンするとすぐに各種メディアに取り上げられ話題になりました。ナポリ・カポディキーノ国際空港からホテルまで徒歩約3分と、その近さも魅力です。
※参考記事:毎日新聞-カプセルホテル-発祥地・大阪で進化 外国人や女性向けに
<写真:La luce del Sud>
ベンボには、42室のカプセルスペースと16室のシャワー・トイレルーム、共同の洗面所、軽食などを食べるシェアスペースがあります。入り口を進むと受付があり、広いスペースに42室が通路を挟んで並んでいます。
手前には軽食や歓談のためのミニテーブルとイスが置かれた、ガラス張りのシェアスペースが。そしてカプセルスペースがあり、一番奥にシャワー・トイレルームがあります。
<写真:La luce del Sud>
42室あるカプセルスペースは、2室1ブロックになっていてオレンジ・グリーン・ブルーに色分けされています。 必要最小限のミニマムなデザインですが、カラフルなカプセルやガラス張りのシェアスペースから光が差し込み、 明るい雰囲気になっていました。
ベンボ(BenBo)の客室はどんな雰囲気?
<写真:La luce del Sud>
ドアはカードキーをかざして、開閉できるようになっています。それぞれの個室スペースには、無料インターネット、ベッド、折りたたみテーブル、テレビ、鏡、小さな物置棚が備わっています。カラフルな外観とは対照的に、室内は白で統一され、必要最低限のミニマムなスペースになっています。
ベッドに座り、壁からテーブルを引き出すとパソコンを置くことができ、寝転んでテレビを見れるように設計されています。思った以上に広めのスペースがとられていることには驚きです。
ただ、荷物を置くスペースは限られており、大きなスーツケースを広げるのに苦労しました。パッキングは済ましておいて、荷物は必要なものを手持ちの鞄にいれておくほうがよさそうです。
※編集部註:2018年現在では日本でもスペースが広めのカプセルホテルが登場しています。これらの客室をイメージして頂けると広さの感覚がつかみやすくなるでしょう。
シェアスペースについて
<写真:La luce del Sud>
入り口を入って右手側の壁は、一面ガラス張りのシェアスペース(共同スペース)と喫煙スペースがあります。水やジュースの自動販売機があり、軽食を食べたり歓談したりできるテーブルとイスが並んでいます。
カプセルホテル内にはレストランやバーなどは無いため、空港のスーパーやカフェなどで軽食を購入して食事をしている人もいました。
シャワールームと共同の洗面所
<写真:La luce del Sud>
先述の通りシャワールームとトイレは、一番奥に集約されています。共同の洗面所となっていて、16室の個室のシャワー・トイレルームが並んでいます。
お湯はしっかりと出ましたが、バスタオルやドライヤー、歯ブラシなどのアメニティはありません。ボディーソープやシャンプー・リンス、歯ブラシなど必要な物は持参しましょう。
スタッフやホテル全体の雰囲気はどんな感じ?
チェックインを済ますと、スタッフが各スペースの説明をしながら部屋まで案内してくれます。若いスタッフが多く、みんなフレンドリー。イタリア語はもちろん、英語も話せるスタッフさんでした。中にはフランス語やスペイン語が話せるスタッフもいました。
宿泊している人も多国籍で、一人旅の女の子からバックパッカー風の若者、カップルなどさまざま。知らない人同士でもハロー!と挨拶したり、どこから来たの?と雑談が始まったりと、交流が好きな人には面白いかもしれません。
ベンボ(BenBo)の宿泊料金について
ここで、気になる料金についてご紹介しましょう。宿泊予約は公式HPもしくは、予約サイトから確認できます。私が宿泊したのは2018年の5月で、予約サイトから申し込み1泊で約5,000円でした。
宿泊はせず数時間だけ滞在したい場合は、公式HPから日にちと時間を入力すると、時間単位での料金が出ます。早朝や深夜移動の待ち時間など、自分の都合に合わせて滞在時間を選べるのは便利ですね。
"カプセル"ホテルに泊まる前に知っておきたいこと
<写真:La luce del Sud>
ベンボ(BenBo)は空港に近く、おしゃれで便利なカプセルホテルです。しかし、ホテルとは全く違うものであるという認識を持っていた方がよさそうです。
たとえば、食事やトイレなどの共同スペースでは、多国籍で老若男女さまざまな人が使用します。プライベートを確保したい、ゆっくりと休みたい人には向きません。また、ロッカーや貴重品ボックスなどが無いので、貴重品の取り扱いは自己責任になります。
私が宿泊した感じでは、一人旅やバックパッカーの経験がある人や、旅に慣れている人向けに感じられました。しっかり身体を休めて宿泊するというよりは、早朝や深夜便などの際に休憩する、ちょっとした滞在スペースという印象があります。
移動や待ち時間が心配な時は、カプセルホテルを賢く利用してみては
<Photo by Josh Sorenson from Pexels>
空港のベンチで長時間待ったり、深夜にスーツケースを引きずってホテルを探したりするのはとても大変。特に、初めてナポリの空港に行く人や移動が心配な人にとっては、"空港まで徒歩約3分"で行けるのは大きなポイントです。
通常のホテルとはサービスやシステムが異なりますが、使い方によっては近くて便利なスペースとして活躍するでしょう。もし、ナポリに行かれるときはカプセルホテルを上手に活用してみては。
移動や待ち時間のストレスを軽減しつつ、快適な旅を楽しんでくださいね!
基礎情報
Bed & Boarding
■住所 Viale F. Ruffo di Calabria, 80144 Napoli NA
■営業時間:年中無休・24時間対応
■公式サイト:http://bednboarding.com/
■公式Facebookページ:https://www.facebook.com/bednboarding/
※情報は2018年5月時点のものとなります。
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La luce del Sud
- 人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。