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意外なお宝ゲット?イギリスのチャリティーショップに行ってみよう!
イギリスには、「チャリティーショップ」と呼ばれるお店が、どこの街にも必ずあります。街の中心部を通るハイストリートを訪れてみれば、数件のチャリティーショップを目にすることができるでしょう。
目次
そもそもチャリティーショップってどんな店?
チャリティーショップとは、慈善事業団体により運営されているお店のこと。その実態をひとことで言えば、不用品・中古品を扱うリサイクルショップです。ただし、店内で扱われている商品はどれも、一般の人々や企業、学校その他の施設から寄付されたものばかり。そして商品の売り上げから得られたお金は、そのショップを運営する慈善事業団体へと寄付され、その活動資金の一部になるという仕組みなのです。
物を捨てるのに罪悪感を味わうよりは、チャリティーショップに寄付という形で持って行く。そして購入する側は、お得な値段でアイテムをゲットした上、チャリティーへの寄付もできる、という一石二鳥以上のシステムです。普段、一般の買い物客がそこまで意識しているかはさておき、チャリティーショップは掘り出し物の宝庫でもあるため、かなりの頻度で来店し、商品を吟味している筋金入りのチャリティーショップ活用者も多いのです。
働いているスタッフも、ほとんどがボランティア!
慈善の精神が浸透しているイギリスでは、こうしたチャリティーショップの勤務などを通じたボランティア活動を行うことも、いたって普通のこと。皆さん、お店で街の人々との交流を楽しみつつ、当然のごとく、ボランティア活動や職歴として、「チャリティーショプでの無料奉仕」と履歴書に記載します。それがまた雇用の際の高評価に繋がるという、ここでもまた一石二鳥が発生するわけです。持ち込まれたアイテムの仕分け(一定のクオリティに満たないアイテムは店頭に並ばず、海外へ寄付されたりします)、値付けの補佐、お客さんの対応やレジ担当、季節に合わせたショーウィンドーのディスプレイなど、チャリティーショップはボランティアの方々のおかげで日々の運営が成り立っています。
一番人気はレディースウェア
今回撮影をさせてもらったのは、高齢者の方々のサポートを目的としたチャリティー団体「Age UK」の運営するショップ。ロンドン市内にあるこちらのお店で、一番よく売れるのは、婦人服とのこと。セカンドハンドとはいえ、ほんの少しだけ腕を通しただけの、新品同様の服も結構並んでいるので、じっくりとチェックしてみましょう。婦人靴も人気が高く、紳士服、子供服もコンスタントに売れているそうです。
そして意外とよく聞く話が、ウェディングドレスをチャリティーショップで購入した、という話。確かに何度も着る必要もないのに高価な品物ではあるので、経済的ですね!チャリティーショップ最大手のOxfamでは、公式サイト上にウェディング関連グッズのセクションがあり、素敵なヴィンテージもののドレスをサイト上で検索できるようになっています。
また、結婚式だけでなく、パーティーでドレスアップが必要となる機会が多いイギリスでは、招待客にとってもチャリティーショップはとっても有難い存在。一夜限り?のフォーマルウェアをなるべくお手頃価格で入手するべく、チャリティーショップへ物色に出かける人々も多いのです。
あなどれない食器・アンティーク類
クリスタルのグラスにティーセット、銀のカトラリー、アクセサリーなどなど、今では手に入らないような、年代物かつクオリティの高いアイテムが並べられていることも。アンティーク製品の鑑定を行うテレビ番組では、「昔チャリティーショップで買ったんだけど」なんていう品物に、かなりの高値がつけられることもしばしば!たかが街のチャリティーショップ、なんて思わずに、時間をかけて探してみれば、思わぬ掘り出し物に出会うこともあるかも、です。
CDや本も充実の品揃え!
このご時世、CDなんて3枚で1ポンドなんていう破格の値段です。昔好きだったアルバムなどに遭遇することもあり、こちらも要チェックなのです。なぜか 日本人アーティストの作品に出会うこと結構もあります。DVDにブルーレイ、ゲームソフトも1ポンドが当たり前!という世界です。本では、人気作家のペーパーバックから、テレビ番組でおなじみのシェフ達によるレシピ本まで、こちらもありとあらゆる種類の本が安く手に入ります。
ほかにも、電化製品や大型の家具専門店、本のみを扱うお店もあるなど、奥が深いイギリスのチャリティーショップ。気軽に立ち寄って、お宝ゲットに挑戦してみてください。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。