日帰りバスツアー潜入レポート<滝のマイナスイオン&パワースポット in 茨城・栃木編>

バスツアー

こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。あなたはバスツアーに参加したことはありますか?バスツアーというとどんな印象をお持ちですか。行程が忙しい?個人旅行に比べていろんな制約があって窮屈そう?乗ってるだけで連れていってくれるから楽ちん?

夏休みも終わりに近づいた日曜日、私はバスツアーに参加してきましたのでその時の様子をレポートしたいと思います。

今回参加したバスツアーは阪急交通社トラピックス「古代ロマンを感じる神秘的な絶景・パワースポット巡り in 北関東」という日帰りツアーです。

目次

バスツアー朝の集合場所

JR新宿駅西口を出て西新宿方面に歩いていきます。この日は快晴で絶好のツアー日和です。朝7:30。ツアーの集合場所は新宿西口から歩いて約10分のところにある「新宿センタービル前」です。

集合場所

添乗員さんが受付をしています。名前を言うとツアーバッジ(シール状のもの)をもらえます。ツアー中はこのツアーバッジが目印になるんですね。

この日は夏休み最後の週末ということもあり、他の旅行社や他のツアーの出発も多いようでかなりごったがえしていました。乗るバスが到着する迄しばし待ちます。

集合場所

乗車するバスはこちら

バスがスタンバイしたら受付を終えた人から乗車します。バス座席は事前に指定され、乗る時にバス入口に貼られた座席表を見ながら自分の席を確認します。この日のお客さんは43名でバス内はほぼ満席でした。

バス

添乗員さんは矢口さん。ダンディーな男性でした。頼りになりそうな感じです。ツアー参加のお礼と今日の大まかな行程、注意事項などの案内がありました。では一路茨城県へ向けて出発!

バス車内

首都高から常磐高速道を走ります。マイカーより少し高い位置の車窓から移りゆく風景を眺める・・・それもバスツアーの楽しみですね。

バス車内

広々としてのどかな田園地帯をバスは快適に疾走します。

車窓から

ドライブインで休憩

走り始めて約2時間、最初の休憩地である水戸ドライブインに到着です。

ドライブイン

広々した店内には茨城県の特産品が並んでいます。

売店

やはり茨城、水戸といえば・・・これですね。

納豆

茨城は意外と(失礼!)農産物が豊富です。採れたて野菜や果物、そばやうどんなど麺類も品揃えが豊富でした。

売店

今が旬の幸水梨。脇で自由に試食できるようになっていたので遠慮なく。瑞々しくて甘かったですよ。

梨

しんこ餅という、うるち米でついたお餅だそうです。みたらし団子やきなこ餅として食べると美味しいようです。地元の味ですね。

しんこ餅

漬物も種類が豊富。なんとなく茨城っぽくていい感じですね。

漬物

魚の加工品もいろいろあります。酒のおつまみ、ごはんのお供としてすすみそうですね。

魚の加工品

その中で私が買った品は、どらい納豆です。うす塩味と醤油味。酒呑みにはたまりません。一袋500円(税込)です。

どらい納豆

観光地

水戸ドライブインからバスで約45分。最初の観光地は御岩神社(おいわじんじゃ)です。

御岩神社

駐車場から歩いて神社へ約5分です。

駐車場

御岩神社は国内屈指のパワースポット

御岩神社は188柱もの神々を祀っており、山全体が御神域になっていて、かつて宇宙飛行士が地球を見た際に御岩神社のある場所が輝き、光の柱ができていたとも言われているそうです。御岩神社の三本杉は「森の巨人たち100選」にも選ばれているそうです。

御岩神社

境内は高い木々が茂っており、周りよりも涼しい空間でした。奥の参集殿まで砂利道を進みます。

御岩神社

こちらが「森の巨人たち100選」に選ばれている三本杉です。堂々として立派でしたね。

三本杉

朱色の「楼門」をくぐります。

楼門

爽やかな風がすり抜ける林の中をどんどん進みます。

林の中

橋

こちらが御岩神社の本殿です。

本殿

復路も木洩れ陽が差す林の中を歩きます。この日はとても暑い日だったので、木陰に吹く自然の風は気持ちよかったです。なんとなくパワースポットを実感できたような気がします。何時間でもこの場所にいたい、そう思いました。

林の中

境内にも屋台のお店が出ていました。左のコーヒー屋さん、おしゃれでしたよ。

コーヒー屋さん

ツアーの昼食

バスに戻り、次の観光地「月待ちの滝」へ。所要時間約1時間です。今回のツアーは茨城県から栃木県まで走行距離約410kmというロングドライブです。時間を有効に使う為、お昼ごはんもお弁当でした。そのお弁当がこちら。

はまぐり飯

ダイダラボウのはまぐりめし!水戸の民話「ダイダラボウ伝説」にちなんだ弁当で包み紙にはこう書いてありました。「奈良時代の「常陸国風土記」によると、むかし、大櫛(いまの水戸市大串)に体のきわめて大きな人がいて、海辺に手をのばし、大はまぐりをほじくり出して食べ、その捨てた貝が積もって、岡となったということです。現在、国の史跡に指定されている大串貝塚がその岡だといわれています。(お弁当の万年屋(有限会社こうじや))

はまぐり飯

お弁当は竹籠に入っていて、旅ごころがくすぐられます。このお弁当、私すごく気に入りました。はまぐりが大粒で歯ごたえがしっかりして噛みごたえがあるんです。私は味付ご飯が好きで、ダシがごはんにじゅわ~っと滲みて、がんもどきも、茶色に埋まっている煮しいたけも良い味付けでした。合格!ただ量は男性には少し少ないかな。でもバス車内でも食べにくいことなく、大満足でした。ちなみにこの弁当、茨城駅弁の第一位に輝いたこともある名物弁当だそうです(ぐるたび県別駅弁人気ランキング)

滝が裏から見える?月待の滝

さて続いての観光地は「月待の滝」です。御岩神社から約1時間で到着です。

月待の滝

滝の裏から濡れずに見ることができる珍しい滝です。駐車場を降りてぐっと下に降りていきます。

月待の滝

こちらが「月待の滝」です。多くの人で賑わっていました。

月待の滝

滝の裏側から・・・とは岩がえぐれており、その中に入って中から滝を見られるんですね。月待の滝とはなんとも風流な名前ですね、別名「裏見の滝」とも呼ばれているそうです。

月待の滝

では動画でご覧ください。

帰りは降りて来た道をまた登っていきます。結構な急角度でした。雨の日は滑りそうなので注意が必要ですね。

月待の滝

龍門の滝

「月待の滝」からバスで約1時間、バスは栃木県に入りました。「龍門の滝」に到着です。こちらも入口から石段で下まで降りていきます。

龍門の滝

滝から流れる川で子どもたちが水遊びをしていました。あ~私もあの中にざぶ~んと飛び込みたい!

龍門の滝

こちらが「龍門の滝」です。高さ20m、幅65mに渡って流れ落ちる滝で、月待の滝よりずいぶん大きなダイナミックな滝です。

龍門の滝

滝には男釜と女釜という浸食穴があり、男釜には大蛇が住んでいたという伝説から龍門の滝と呼ばれるようになったそうです。展望台にいると水しぶきが飛んできて迫力があります。もうひとつこの滝の面白いところは滝の上を線路が通っており、列車が通るのが見えるそうです。便は少ないのでいつでも見られるわけではありませんが。

このツアーはざっくり言うと、一か所観光してバスで1時間移動し、観光してまた1時間移動して・・・というペースで、身体的にはちょうどよい感覚だったように思います。(途中居眠りタイムも入って....笑)

大谷寺・大谷磨崖仏

さて龍門の滝から1時間移動して、大谷寺(おおやじ)に到着です。大谷石(おおやいし)で有名な地域にあります。

大谷磨崖仏

大谷寺は日本最古の石仏「大谷観音」があります。国の特別史跡、重要文化財、名勝に指定され、坂東十九番札所でもあります。かの弘法大師が岩壁に刻んだという、平安時代の石仏。西の臼杵磨崖仏(まがいぶつ)(大分県)に対し、東の磨崖仏として知られ、美術的に優れた貴重な石仏だそうです。残念ながら石仏は写真撮影禁止なのでここ(記事)でご紹介できませんが、中国、シルクロードを感じさせるイメージがありました。

大谷磨崖仏

境内には京都を思わせる雅な池や弁財天もありました。

池

大谷寺の外には高さ27mの「平和観音」が世界平和を祈っておられました。

大谷観音

大谷資料館

さて、大谷寺からバスで10分の場所に本日最後の観光地「大谷資料館」があります。

大谷資料館」

「ここが今日行った中で一番面白かった~」「たくさん写真撮っちゃった!」という声が聞かれました。大谷石の採掘場跡を資料館にしたもので私の想像を遥かに超えた大きさでした。その深さは平均30mあり、最深の所は地下60mにも及び、野球場がひとつすっぽり入ってしまうくらいの大きさです。入口を入ったら石段をどんどん下っていきます。今日は滝といい、この資料館と言い、下に降りていく観光地が多いです(笑)

石採掘場跡

石採掘場跡の平均気温は年間を通じて8度前後。"天然のクーラー"や"地下の大きな冷蔵庫"という感じで、猛暑のこの日には楽園のような空間でした。

石採掘場跡

石の採掘が始められた江戸時代中期頃から機械化になる昭和34年頃までの手掘り時代の道具はツルハシと石を運ぶ時の背負子(しょいこ)くらいしかなかったそうです。80kgもある石を背負子を使い1本ずつ背負って採掘場から運び出していたそうです。今からは信じられない過酷なやり方ですね。

石採掘場跡

この広く大きい採掘場跡は映画のロケ地、コンサート、歌手のプロモーションビデオ、バレエなどで使用されているそうです。こういう空間はそんじょそこらには見当たりませんから独特の世界を表現するにはぴったりですね。(夏は涼しいし(笑))

石採掘場跡

この採掘場跡の私の印象としては、美術館のような、古代宮殿のような神秘的な空間でした。

石採掘場跡

石採掘場跡

石段を登り、再び灼熱の地上に戻ってきました。今回は適度な上り下りもあり、健康的なツアーでした。

階段

大谷資料館の外にはこんな所もありました。

愛の泉

冷えたところから急に出てきたのでカメラのレンズが曇って紗がかかったようでこれはこれでありですね(笑)

愛の泉

こちらで本日の観光5か所(御岩神社、月待の滝、龍門の滝、大谷寺(大谷磨崖仏)、大谷資料館)すべて廻りました。帰りは宇都宮インターから乗り、新宿に着いたのは20時でした。

お土産

このツアーにはお土産も付いています。それがこちら!

お土産 野菜

どどーんと茨城の野菜3kg(さつまいも、じゃがいも、たまねぎ)。これが想像以上に重い!持ち帰るの大変でしたが、参加したお客さんは困ったような顔をしながらもどこか嬉しそうでした(笑)

シンジーノのツアー評価

昨今大型バスの事故などで安全面の不安がありましたが、シートベルトの装着励行(発車する度に添乗員さんが声かけ)やドライバーさんが2時間以上続けて走行することのないよう適宜休憩を入れるなど、かなり安全運行管理が徹底されていたように感じました。何よりも安全が一番ですからね。

また、ツアーはお土産屋さんにたくさん寄るのかなと思っていましたが行ったのは1店だけで観光が重視されているように感じました。ツアーでは食事が大きな楽しみのひとつですよね。今回行程的にお弁当ではありましたが、きちんとこだわりのお弁当を選定しているのが伝わって美味しく食べました。個人では行きにくい場所を効率的にバスで連れていってもらって、楽しい一日を過ごすことができ、総合評価としては大満足でした。

個人旅行でなくツアーのため、いろいろな制約があって窮屈なのかなと予想していましたが、参加者の形態もさまざまで、おひとり参加、母娘、若い女性のコンビ、シニアのご婦人グループ、ご夫婦、ファミリーとバラエティに富んでいました。お客さん同士は付かず離れずで皆さんご自分たちのペースで愉しんでおられたようです。バスツアーも幅広い層に楽しんでもらえると思いましたね。

それから、今年は特に暑い夏ということもあったせいか、添乗員さんからひとり2粒ずつ塩あめを配られました。こういうちょっとした配慮うれしいですよね。

塩あめ

また機会があればバスツアーに参加したいと思います。手軽に効率よく、自分はバスに乗っているだけで私の知らない面白い場所に連れていってもらえる、ひとり参加でも充分楽しめたし、大切な人と一緒なら楽しい思い出ができるかも。

バスツアーなかなかよかったですよ。あなたも参加してみませんか?

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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