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身近な生薬「クコの実(ゴジベリー)」、漢方の本場・中国ではどう使う?

記事投稿日:2018/08/26最終更新日:2019/06/14

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最近、エイジングケアや美白ケアに引っ張りダコの「クコの実」。(※上の写真の赤い実が「クコの実」です。)美肌効果だけでなく、健康効果が高いスーパーフードとしても人気を集めているのだとか。

日本ではこれまで「クコの実」と言うのが普通でしたが、海外で人気を集めたのをきっかけにカタカナで呼ばれることが増えて、最近では「ゴジベリー」との言い方が定着しつつあるのだそう。中国語では「枸杞(gǒuqǐ/ゴウチー)」や「枸杞子(gǒuqǐzǐ/ゴウチーズ)」と言います。「ゴジベリー」の呼び名は英語の「goji berry」から来ています。

このクコの実(当記事では「クコの実」の言い方で統一します)は、中国ではどの家庭にも常備されている、中国人にはとっても身近な食材です。海外のセレブたちがブームの火を付けるもっともっと昔から、中国人たちの生活に深く根付いている食材なんですよ。

そこで今日は、中国人たちがどのようにクコの実を利用しているかをご紹介したいと思います。日本の皆さんが手軽に漢方を取り入れるきっかけになってくれると嬉しいです。

目次

クコの実の6つの効能

中国では、クコの実を食べることで以下のような効用が期待できると言われています。

1.抗酸化作用

クコの実は酸化による細胞の損傷を軽減する効果があり、寿命延長や老衰緩和を助ける効能がある。

2.免疫力増強

中国医学科学院の研究により腫瘍治療における抗がん剤の毒性を軽減させ、造血機能や白血球数の向上を促進させることが証明されている。

3.滋養強壮

クコの実にはアミノ酸、β-カロチン、ビタミンB1、B2、C、E、カルシウム、リン、鉄などの成分を含まれており、虚弱体質や抵抗力の弱い人が少量を長期間服用すると良いと言われている。

4.眼精疲労回復効果

クコの実に含まれる成分は目の健康にも大事な栄養素であり、中国では俗に「明眼子」と呼ばれている。

5.血圧、血脂、血糖の抑制

クコの実は脂肪肝、糖尿病患者に対する一定の治療効果を有する。ある実験結果で損傷した肝細胞の保護作用や回復の促進が認めらている。この他に血管軟化作用、血中コレステロール、中性脂肪の低下作用もある。

6.美肌、美白作用

抗酸化作用によるアンチエイジング効果があると言われている。

こうして見てみると、クコの実には美容だけでなく、現代人に嬉しい効能ばかりですね。スーパーフードとしてセレブたちが注目するのもうなづけます。とは言え、中国ではナッツを食べるような感覚で生のクコの実をポリポリ食べるようなことはしません。薬の一部や食品の一部として少量を摂取するのが一般的です。

クコの実の実自体は食べるとやや酸っぱい味がしますが、中国では少量を長期的に摂る、という考えで使用する為、飲み物や料理の味を邪魔するほどの酸っぱさは感じません。色んな料理に使う事が出来ます。

クコの実は「薬食両用」

クコの実茶.jpg

クコの実は中国で「薬食両用」の品物として扱われています。医療機関で薬品として漢方薬の成分として使われることもあれば、薬局やスーパーなどで各種加工食品、飲料、サプリメントなどに用いたり、家庭では料理を作るときにちょっと加える食材として。まさにクコの実はあらゆる場面で活躍しています。

筆者の家では冷蔵庫に常備していて、次に紹介するような日常の飲み物や食事、デザートの形で摂取することが多いです。

中国人の生活における身近なレシピの数々

枸杞菊花茶(クコ菊茶:クコの見と菊花茶をブレンドしたハーブティー)

中国人にとって、とてもメジャーなハーブティーの1つ。オフィスなどでデスクの端にクコの実と菊の花を入れたガラス製水筒を常備している人をよく見かけます。

菊の花にはほてりを抑え、肝臓を保護する効能があり、クコの実と合わせることで中庸のバランスを取り、さらに肝臓や眼に対する相乗効果が期待できます。

クコと菊のバランスは1:1程度がオススメです。

スーパー売り場.jpg

クコも菊花茶も中国でしたらスーパーのお茶コーナーで手軽に買い求めることができます。上の写真はスーパーのクコの実売り場です。

その他、クコの実+サンザシ→ダイエット効果、クコの実+ナツメ→美顔効果、クコの実+ケツメイシ→目の保養といった効用を期待して組み合わせで飲む人もいます。

薬膳スープ

中国では豚や鶏でスープを作るときに、クコの実を始めとする各種材料と共に煮込んで、薬膳スープにして食べることがあります。冬場は特にこうしたスープを作って身体を温めながら栄養を補給しています。

薬膳スープ.jpg

中国のスーパーやネットショッピングサイトなどでは「湯料」と呼ばれる、目的に応じた薬膳材料のセットが売られていて、手軽に薬膳スープを作ることができます。

スープセット.jpg

これらの薬膳スープセットにスタミナアップ効果を期待して山芋を加えることもあります。

烏骨鶏スープ.jpg

筆者宅ではこうしたスープが年間を通して定番メニューになっています。

挑戦!日本でも作れるお手軽薬膳スープ

スープセットは日本では入手が難しく、薬膳スープを作るのは無理?と思われるかもしれませんがご心配なく。セットにあるような材料を揃えなくてもお家で薬膳スープが作れます。

しいたけやきくらげの乾物を水で戻し、あとはクコの実と生姜のカケラを一緒に煮込みます。これに骨付き鶏肉などを合わせれば、立派な薬膳スープになりますよ。実は上海にある筆者宅ではこちらの写真にあるような「湯料」セットを買ってスープを作ることの方がまれで、クコの実と生姜だけでスープを作ることの方が多いくらいです(注:広州など香港に近いエリアではしっかり材料を吟味して体調や気候に合わせた薬膳スープを作ることが多いです。中国国内でも地域差があります。)ぜひ日本のご家庭でも挑戦してみてくださいね。

デザートやお料理の彩りやアクセントに

デザート.jpg

日本でもお馴染み、杏仁豆腐のアクセントとして添えられることがあるクコの実ですが、中国でもデザートやお料理の彩りによく使われています。

例えば银耳枸杞汤(白キクラゲのスープ)や酒酿圆子(お団子と甘い酒粕で作る葛粉汁)などのデザートや、緑のお野菜で作った炒め煮などにも少量加えて料理の彩りに華を添えたりします。

クコの実を食す際の注意点

クコの実は漢方で言う、「熱」が高い食品と言われており、体調に注意が必要な一部の人は摂取量の注意が必要です。過剰摂取すると身体が火照ったり、鼻血が出やすくなったり、目が赤くなるなどの症状が出ることがあります。また発熱や炎症を起こしている人も摂取を控えた方が良いと言われています。

日本ではスーパーフードと言われているせいか、1日に何粒かをそのまま食べている人もいるようですが、漢方の本場中国では、一般にクコの実をそのまま食べることはせず、この記事でご紹介した摂取例のとおり、ハーブティーや薬膳スープ、料理にほんの少量加える程度です。

中国では少量を長期的に摂取するのが良いとされており、これが長年に渡って生活に取り入れられている要因にもなっています。

中国旅行の際には是非最寄りのスーパーでクコの実を探してみましょう

中国で大変メジャーな食材であるクコの実は、中国のどこででも手軽に購入できます。筆者のオススメは大きめのスーパーで購入すること。スーパーは現地の人の生活が垣間見れて楽しいですし、その他お菓子類などのお土産の購入にも重宝する場所です。

クコの実は乾物コーナーやお茶コーナーなど複数の場所で置かれています。乾物コーナーでは白キクラゲやナツメ、蓮の実などと共に置かれていることが多いです。クコの実をスーパーで探す時の参考になさってください。

日本でも通販でクコの実が買えますので探してみては?

>>>楽天市場で探してみる

>>>ヤフーショッピングで探してみる

>>>アマゾンで探してみる

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【中国一口メモ】
世界遺産「万里の長城」や「故宮博物院」など、中国の長い歴史を感じられる「北京」、上海タワー(上海中心)を中心とした超高層ビル群のある「上海」、「兵馬俑坑博物館」が有名な「西安」、シルクロードの分岐点「敦煌」など、中国は本当に見どころいっぱいです。格安ツアーから豪華ホテルに泊まるツアーまで、たくさんのプランが用意されています。

<時間と費用>(目安)
●旅行日数:3~5日間
●飛行時間:約3時間30分(羽田~上海)
●ツアー費用:約30,000円~約160,000円

中国のツアーはたくさんあります。まずはどんなツアーがあるか探してみてはいかがでしょうか?

>>>中国のツアーを探す(外部サイトへリンクします)
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