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ブラジル金融街の中心、日曜日のパウリスタ大通りを歩いてみた!
目次
- ブラジルの金融街の中心、パウリスタ大通り
- コーヒー富豪の住宅街からブラジルを代表する金融街へ
- サンパウロの人気スポット、日曜日のパウリスタ大通り
- 歩道にずらりと並ぶ露店の数々
- 歩行者天国を彩るストリートパフォーマンス
ブラジルの金融街の中心、パウリスタ大通り
サンパウロ一の目抜き通り、パウリスタ大通り(Avenida Paulista)。ここはブラジルの金融街の中心でもあり、オフィスビルや美術館などの文化施設が密集しています。南米有数のアートコレクションを誇るサンパウロ美術館(MASP)、IMS文化センター、SESCパウリスタ、そして日本政府のイニシアチブによって昨年5月にオープンしたジャパンハウスもパウリスタ大通りにあります。
サンパウロ美術館:https://masp.org.br
IMS文化センター:https://ims.com.br
SESCパウリスタ:https://www.sescsp.org.br
サンパウロジャパンハウス:https://www.japanhouse.jp/saopaulo/
コーヒー富豪の住宅街からブラジルを代表する金融街へ
全長2.8キロのこの通りは1891年に開通され、当時はコーヒービジネスで成功した富豪の邸宅が立ち並んでいました。1930年代、サンパウロの発展を目指したジェトゥリオ・ヴァルガス大統領の指揮の下、シカゴの都市部発展プランに倣って、パウリスタ大通りを中心とした都市計画が進められました。1939年にはパウリスタ大通り沿いに最初のビル(7階建だったそうです)が建設されました。1950年代に入ると今度はジュセリーノ・クビチェック大統領が考案した都市計画が進められ、パウリスタ大通りは金融街となり、ブラジル経済において重要な役割を担うことになりました。1972年、サンパウロ市長だったファリア・リマは「新たなパウリスタ(Novo Paulista)」プランを掲げ、街路樹を全て切り倒して車輌の交通量を20,000台から100,000台まで拡大し、今日のパウリスタ大通りの姿が出来上がりました。
サンパウロの人気スポット、日曜日のパウリスタ大通り
2016年以降、毎週日曜日にパウリスタ大通りを歩行者天国とすることが決められました。もともとは大気汚染削減を目的とした取り組みでしたが、今では日曜日のパウリスタ大通りは市民や観光客の人気スポットとなっています。
毎週、多くの人で賑わっています。歩く人、走る人、犬と散歩する人、自転車、スケボー、ローラーブレード、皆思い思いにパウリスタ大通りを楽しんでいます。大統領選が10月に行われるので、候補者の後援会が集まってキャンペーンがいたるところで行われていました。
中央分離帯は自転車レーンになっています。日曜日はより多くの自転車が通れるよう、自転車レーンの幅が広くなります。近年、サンパウロ市内では自動車の交通量を減らすことを目的に、いたるところに自転車レーンが設けられました。実はこの自転車レーンは賛否両論あり、「環境にも良い」と賛成する意見と、「ただでさえ交通渋滞がひどいのに、自転車レーンを作ったことで道路が狭まり、渋滞がさらにひどくなった」という不満の声も多く聞かれます。
歩道にずらりと並ぶ露店の数々
冷えたビールやお水を売るお姉さん。ココナッツウォーターのスタンドありました。散歩中、小腹が空いても大丈夫。エスペチーニョ(串焼き)や茹でトウモロコシ、アサイーも売っています。
こちらではマッサージをしてくれます。ブラジルでも最近はクイックマッサージが人気。
歩道にずらりと並ぶ露店。手作りアクセサリー、絵、アフリカ布で作った洋服、ワイヤーで作った小物、なんでも売っています!ぶらぶらと露店の商品を見ながら歩くだけでも楽しい。
歩行者天国を彩るストリートパフォーマンス
歩行者天国といえばストリートパフォーマンス。音楽ライブ、ダンス、ジャグリングなど、色んなパフォーマンスを見ることができますよ。エルビス・プレスリーのそっくりさんもいました!こちらは大天使。下に置かれた入れ物に小銭をを入れると、メッセージカードをくれました。
弾き語りをするお兄さん。ギターはプロ並みに上手でした!黒板には、SNSで僕の名前を広めてください、とPRが書かれています。
普段は車で埋め尽くされた車道を歩くのは、なんとも言えない開放感があります!いろんな人が来ているので、ブラジルがまさに「人種のるつぼ」であることを実感出来る場でもあります。美術館を始めとする文化施設は日曜日も開いているので、文化施設を巡りながら、パウリスタ大通りを散歩するというのもオススメです。
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織田典子
- パリで6年半過ごした後、結婚を機に2011年からサンパウロで暮らしています。二女の母。夫と共に立ち上げたEbisu Filmesの映像製作プロジェクトに関わりながら、10年以上続けているヨガを広める活動をしています。