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【秋田】江戸の城下町にタイムスリップ。みちのく小京都・角館へゆるり旅
秋田県の中央、小滝山の麓に位置する「角館町(かくのだてまち)」をご存知ですか?
角館町は、江戸時代初期、1620年に芦名(あしな)氏によりつくられた町並みが現代もそのまま残り、日本だけではなく世界中の観光客が訪れます。家屋敷の中には「遺産」ではなく、今も末裔のご家族が住まれているものもあり、歴史の中を歩くことができる非常に貴重な場所となっています。
今回は、そんな角館町でも最も由緒ある武家屋敷、「青柳家」を見学してきました。
目次
- 3000坪の屋敷内に6つの資料館を構える「青柳家」
- いざ、江戸の入り口へ
- 母屋を抜けて庭園の探索へ。
- 実際に使われていた武具の展示も。
- 母屋の横を抜けて、薬医門へ戻ります。
- 江戸時代へのタイムスリップ、いかがでしたか。
3000坪の屋敷内に6つの資料館を構える「青柳家」
青柳家は角館の武家の中でも有力な武家でした。芦名氏の武家団に仕え、断絶後は明治の時代まで佐竹北家に仕えました。現在は3000坪もある広大な敷地に6つの資料館を構え、一般公開がされています。
いざ、江戸の入り口へ
それではさっそく青柳家にお邪魔いたしましょう。家の誉れであった重厚な「薬医門」を抜けると、目の前に大きな建物が現れます。これが青柳家の母屋です。木造の黒々した色合いが歴史を感じさせます。
扉をくぐると......
広がるのは「江戸時代」。当時の武家の暮らしが息づいています。
実際に利用されていた下駄も玄関口に残っています。
台所の展示も。同時に現在は継承が途絶えてしまった、角館伝統の塗り物「角館春慶塗」の展示もされています。
母屋を抜けて庭園の探索へ。
青柳家の広大な庭は風光明媚そのもの。青々した草木に清らかな水が流れ、時がゆっくりと流れていきます。
井戸が残っています。朽ちた桶が過ぎた時代を物語っているようです。
「神明水」という名のお水がいただけます。指先に染みるつめたさです。
実際に使われていた武具の展示も。
本物の日本刀です。手に持って重さを体験することもできます。片腕で持ち上げるのは難しいくらいずっしりと重いです。
鎧兜(よろいかぶと)がずらりと並ぶと、鬼気迫るものを感じます。戦の声が聞こえてきそうですね。
地面の白と木々の緑、空の青が美しいですね。
母屋の横を抜けて、薬医門へ戻ります。
現在も人が住んでいそうな不思議なぬくもりがありました。
江戸時代へのタイムスリップ、いかがでしたか。
今回ご紹介したのは青柳家の膨大な資料の中のほんの一握り。実際には江戸から明治にかけて、本当にたくさんの貴重な展示物に出会うことができます。特に明治時代のハイカラ文化に焦点を当てた「ハイカラ館」では青に白バラが描かれた蓄音機など、青柳家とはまた異なった時代を楽しむことができます。
きっと感動を得られるはず。みちのくの小江戸・角館へぜひいらしてみてください。
角館歴史村・青柳家(かくのだてれきしむら・あおやぎけ )
- 住所:秋田県角館町表町下丁3
- TEL:0187-54-3257
- 開村時間:(年中無休)午前9時から午後5時まで(11月~3月は午後4時まで)
- 入村料:大人(個人)500円高校生・中学生(個人)300円こども(個人)200円
- アクセス:JR角館駅より徒歩15分、車5分、人力車(有料)約10分
- 公式サイト:http://www.samuraiworld.com/
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Saika
- 旅行好きな22歳。舞台とか音楽とかを観たり聴いたりするのが趣味です。