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工事期間15年!アムステルダムの北南線メトロ、ついに開通!
目次
アムステルダムの北と南を結ぶ新しい路線
今年(2018年)7月22日、ついにアムステルダムの北南線メトロ52番がめでたく完成し、一般開通となりました。
なんと構想が練られたのは1960年代で、工事にかかった年月は15年とのこと。土壌が悪く水位の高いアムステルダムでの作業、完成まで漕ぎ着けるのにいくつもの事故、試練を重ね、莫大な金額(約31億ユーロ)がかかったそうです。
この北南線はメトロの52番、アムステルダムの中心部を突き抜けるので何かと便利な線です。駅の数は8駅、約10キロの距離を16分で走ります。
下の画像はアムステルダムのメトロ図。真ん中のブルーのラインが北南線52番です。
何もかもが新しくて快適!!
今までアムステルダム北部へ行くときの移動手段はフェリーでした。しかし、これからは気軽にメトロでも行けるということになり、早速南駅から試乗してみました。
電光掲示板には6分間隔で電車が来ると書かれています。アムステルダムの公共交通は時刻表があってないようなものなので、このきちんとした、ちょっと誇らしげな表示には結構驚きました。
ピカピカの新車、メトロ52番の到着です!
車内もこのようにピカピカですっきりモダンなデザインです。しかも、オランダの電車ではかなり珍しいエアコンも付いています。
そして頭上の電光掲示板には、駅名・乗り換え線などの情報が表示されます。(日本では当たり前かもしれませんが、オランダでこれは「すごい!」のです)
駅はアートな空間♪北南線で観光もよりスムーズに!
最新の駅構内の壁はアートで飾られ、楽しい空間となっています。
停車駅にはアムステルダム中央駅の他、アルバート・カイプマーケットのすぐ前に出れる「パイプ(Pijp)駅」、ハイネケン工場、国立美術館からあるいてすぐの「ヴァイゼルグラフト(Vijzelgracht駅)」ダム広場や王宮からすぐ近くの「ローキン(Rokin)駅」もあるので、観光にもとても便利です。
また、「ローキン(Rokin)駅」構内には、工事中に発掘された1万点もの遺跡(?)が展示されたヴィトリンがあり、前史時代の武器、骨、中世の貨幣、そして現代の品(誰かが落としたクレジットカードやらお財布やら)が観賞用に並べられています。まだまだ他にもオランダらしく面白いものが色々とあるようです。アムステルダムでこの新メトロに乗る際には是非発見してみてください♪
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親松恵子
- 自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。