パリ発祥の音楽「ジプシー・ジャズ」とは!?蚤の市にある老舗カフェで本場の音に浸る

Bonjour!

フランスの音楽といえばクラシックやシャンソンが有名ですが、実はパリは「ジプシー・ジャズ(ジャズ・マヌーシュ)」という音楽の発祥の地でもあることをご存知ですか?ジャズ・マヌーシュはギターやバイオリン、クラリネットを使用したとても軽快で楽しい音楽。現在でもパリではたくさんのジャズ・マヌーシュのコンサートが行われていますので、パリを訪れたら是非実際のコンサートに触れてみてください!

目次

ジプシー(ロマ)音楽とジャズが融合してできたジャズ・マヌーシュ

フランス語で「ジャズ・マヌーシュ(Jazz manouche)」と呼ばれるジプシー・ジャズは、ジプシー(ロマ)の音楽とスウィング・ジャズが融合した音楽です。創始者はフランス人ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)旅をしながら生活するロマの音楽が起源となっており、複雑なギターのテクニックを基盤としながらもとても軽快で自由な雰囲気を持つ音楽です。使用される楽器はギターやバイオリン、クラリネットで、歌手が加わることも。現在はロマの人々だけではなくジャズのジャンルの一つとして世界中の多くの人々に演奏されています。

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創始者ジャンゴ・ラインハルトとフランス・ホット・クラブ五重奏団

ジャンゴ・ラインハルトは「天才ギタリスト」や「ヨーロッパ初の偉大なジャズ・ミュージシャン」などと呼ばれ、ジャズの歴史の中でも著名なギタリストの一人です。ロマの旅芸人の両親と共にヨーロッパ中を旅する中でギターやバンジョーなどの楽器の演奏を覚え、パリでは12〜13歳の頃から活動。持ち前のロマ音楽とスウィングジャズを融合させ独特の奏法を作り上げました。バイオリニスト、ステファン・グラッペリ(Stéphane Grappelli)と共に「フランス・ホット・クラブ五重奏団(Quintette du Hot Club de France)」を結成し多くの録音やツアーを行い、後世の多くのジャズミュージシャンに影響を与えました。

ジャズ・マヌーシュのミュージシャンが腕を競う老舗カフェ

現在もパリでは数多くのジャズ・マヌーシュのコンサートが行われていますが、ジャズ・マヌーシュの聖地と言われるほど有名なのが、クリニャンクールの蚤の市にある老舗カフェ「ラ・ショップ・デ・ピュス(La Chop des puces)」です。こちらでは30年代にはジャンゴ・ラインハルト本人も演奏したことがあるという伝説のカフェ。コンサートは主に週末に行われており、運が良ければかなり有名なミュージシャンの演奏が見られることもあります。

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クリニャンクールの蚤の市を散策する時に立ち寄るのがオススメ

ラ・ショップ・デ・ピュスがあるのはパリの中心部からは少し離れたクリニャンクールの蚤の市。通常のパリ観光でここまで来ることはほぼないと思いますので、こちらのカフェを訪れる場合はクリニャンクールの蚤の市散策と一緒に予定に組み込むのがオススメです。パリの喧騒から離れ、旅するジプシーのように自由な気分を味わえるはず。とはいえ、スリやひったくりに遭わないよう、所持品にはしっかり気をつけて散策してくださいね。

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ラ・ショップ・デ・ピュス(La Chope des Puces)

122 Rue des Rosiers, 93400 Saint-Ouen
https://www.lachopedespuces.fr/

※コンサートは土日(夏季休暇等もあるので事前に要確認)
※入場無料、1オーダー制
※コンサート時のドリンク代はコンサート料金が含まれる価格になります。

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N.L.Paris

パリ在住約10年。美味しいものとお酒が大好き。超B級グルメから高級店まで地道に研究しています。グルメ情報メインのブログ&インスタも。→→→ nightlifeparis.hatenablog.com
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