公開日:
最終更新日:
【ベルリン】巨大な干し草ロールを転がす!個性的な祭り「ポプラーチ」
目次
お祭が開催されるのは毎年9月、ただし普通のお祭りではありません!
ベルリンでは大小様々なお祭りが開催されます。
何十万人もの人々を集める巨大なものがある一方、住人が集まって行われる地元に密着した小さなお祭りがあります。
干し草ロールを転がす「ポプラーチ」
今回紹介したいのは小さなお祭り。ただし普通のお祭りではありません。それは干し草ロールを転がす「popráci(ポプラーチ)」という少し変わったお祭りです。 お祭が開催されるのは毎年9月。ベルリンの中心部の南側にあるノイケルン地区で開催されます。会場に近付くと見えるのは大きな干し草ロール。それは1メートル以上もあり、みっちりと干し草が詰まっています。干し草というと軽そうなイメージがありますが、ロールとなるとかなり重そう。
このお祭りでは、それを転がして速さを競うのです。 公園を囲む通りをコースとして使ってロールを転がしていきます。スタート地点には2チームが並び、合図と共に勢いよく藁を転がしていきます。
大きく重いロールを真っ直ぐ転がすのは簡単ではなく、ゴール前になると失速して歩いて転がすチームの姿も。一方、観客の子供達は転がるロールに合わせて一緒に走るなど、会場では微笑ましい光景が繰り広げられています。 参加するチームも個性に溢れています。お揃いのユニフォームを着てチームの一体感を見せるチームもあれば、豚や牛などの着ぐるみを着て参加するチームの姿も。
印象的だったのはお揃いの変わった帽子を用意したチーム。それは白雪姫に登場する7人の小人の姿をモチーフにしていて、多くの注目を集めていました。このようにロールを転がす走りだけでなく、衣装でも楽しむことができるのです。 レースや参加チームの衣装で盛り上がるお祭りですが、それ以外にも楽しむことができます。
会場内の賑わう屋台
会場には屋台が立ち並びお酒や食事も楽しめるようになっています。屋台の数は決して多くはありませんが、地元の人たちだけでなくフードマーケットに出店しているプロのお店も参加しているため、ローカルのお祭りの屋台と侮ることはできません。
ベルリンでは多くのお祭りが開催されますが、大きなお祭りでは多くの来場者が集まり、お祭りを見ているのか人混みを見ているのか、わからなくなってしまうことも。
それなら、ぜひ観光化されることなく、地元の人が開催するお祭りを訪れるのがお勧め。こちらのお祭りなら、人混みにまみれることなく、和気あいあいと開催されているお祭りの雰囲気を楽しめるはずです。
開催データ
■国名:ドイツ
■都市名(地域名):ベルリン
■イベント名(日本語):ポプラーチ
■イベント名(現地語):Popráci
■開催時期(前回開催):毎年9月開催、2017年は9月9日開催
■初回開催年:1737年(長期の休止を挟み2008年から再開)
■来場者人数(規模感):約3,000人
■アクセス:地下鉄(U7)Karl-Marx-Straße駅より徒歩15分
■主催団体(名称):traumpfad e.V.
■料金:無料
■予約:必要なし
■知名度:★☆☆☆☆
■おもしろ度:★★★★☆
■開催場所(主な会場):ベルリンの中心部の南側にあるノイケルン地区で開催
Rankingドイツ記事ランキング
-
K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。