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イタリアの家庭に必ず一台あるエスプレッソ機械「マキネッタ」
<目次>
イタリアのコーヒー事情
日本でエスプレッソを飲む機会はなかなかないと思います。筆者は日本とカナダのスターバックスで働いた経験がありますが、どちらの国でも注文が入ることは非常に珍しかったのを覚えています。しかし、ここイタリアではエスプレッソが定番です。いわゆるドリップコーヒーはなく、アメリカンコーヒーもメニューには載っていないことが多いです。またエスプレッソやほかのドリンクをお店で飲んでいく人が圧倒的に多く、冬でもTO GOカップ(テイクアウトカップ)を持って街を歩く人をあまり見かけません。
このイタリアのエスプレッソですが、正直とても苦いです。イタリアに来たばかりのとき、エスプレッソが苦すぎて思わず顔に出てしまい、お店の人がお湯を足してくれたくらいです。ですが5か月経った今となっては、エスプレッソを毎日飲むのが日課になりました。お店で飲むのももちろんおいしいですが、今回ご紹介するマキネッタを知ってからは、家で淹れることも多くなりました。まずは、マキネッタとは何なのかからお伝えします。
マキネッタとは?動画をご覧ください!
エスプレッソメーカーには大きく分けて電気式と直火式がありますが、マキネッタは直火式です。文字通り、火に直接かけて使用します。その仕組みは、加熱されると蒸気圧によって押し出された熱湯がコーヒー豆の入ったバスケットを通ってノズルから出てきます。そしてどんどん溜まっていきます。エスプレッソがノズルから出きったら、コップに注いで完成です。
用意するものは、水と挽いてあるコーヒー豆だけです。水やコーヒー豆の量によって味が調節できるのもこのマキネッタの良いところです。また、ミルクとの相性も最高で、エスプレッソの深いコクと香ばしい香りが引き立ちます。作る際、火にかけたまま他の事をして、気づいたら吹きこぼれているということもあるのでご注意ください。コツは中火でじっくり淹れることです。サイズや水の量にもよりますが、大体火をかけてから2~3分程で完成します。
使い方をおさらい!
行程① 下の部分に水を入れます
行程② 挽いてあるコーヒー豆をセットします
行程③ 直火にかけます
洗うときはすべての部品を分解して、粉が残らないようにスポンジで洗います。多少手間はかかりますが、使ってるうちに味も出て愛着も沸いてきます。ドリップコーヒーでは味わえない香りや深みが家庭で味わえるマキネッタ。イタリアへご旅行の際、ホテルやAirB&Bで見つけたらぜひ使ってみてください。また、小さいものでは1つ10ユーロ以下のものからありますので、イタリア土産にもおすすめです。
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とうそん
- イタリア在住。勉強の合間に料理や食べ歩きをするのが楽しみです。日々新しいことを発見しながら、お伝えしたいと思います。