お手軽簡単!アメリカの先住民族「ナバホ族」のお母さんが作るフライドブレットの作り方

フライドブレッドは、ベンチタイム(生地を休ませる時間)も気にならず、食べたいときに気軽にできます。キャンプのときなどにも良いと思います。そのファミリーによって、お塩でなくてお砂糖を入れたり、揚げる油にラードを使うレシピもあるようです。お砂糖にするとふっくらとできます。

お肉、ベーコン、ハム、野菜を挟んで、サンドイッチにして食べたり、シチューに添えたり、ハニーやジャムを付けて、おやつに食べたりしています。ネイティブ・アメリカンのナバホ族の人たちのパンもいろいろあるのですが、家庭ではフライドブレッドが一番作られているように思います。それではレシピをご紹介します。

料理を作った人:ハイホース フランキー/Frankie Highhorse
ナバホ族で、アリゾナ州東北部在住です。ティピーメーカー、銀細工師です。
日本での実現可能度:★★★★★

材料(4人分)

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フライドブレッドの材料一覧

強力粉 ............................................................... 3カップ1/2
全粒粉 ............................................................... 1/2カップ
ベーキングパウダーまたはベーキングソーダ(食用)... 大さじ2
ベジタブルオイル、オリーブオイル ........................ 1カップ
塩 ..................................................................... 少々
ぬるま湯 ............................................................ 2カップ

memo
小麦粉は、パン用の強力粉、もし全粒粉があれば、1/2カップいれると、パリッ!としたフライドブレッドにしあがります。もし全粒粉がなければ、強力粉のみでも大丈夫です。しっとりした感じに焼きあがります。どちらでもお好みで作ってみてくださいね。

作り方(調理時間:1時間/パン種の仕込み15分、パン種を寝かせる30分、パンを揚げる15分)

【パン種作り】...30分~1時間前
1.まずは、パン種つくりの材料を用意します。
2.大きなボールに3カップ1/2の強力粉と1/2カップの全粒粉、ベーキングパウダー大さじ2、お塩少々を入れてミックスして置きます。
3.その中にぬるま湯を注ぎながら、捏ねてゆきます。
4.ベタベタと手につく感じだと緩すぎるので、小麦粉を足して、逆にパサパサするときには、ぬるま湯を足して手につかなくなるくらいまで捏ねます。
5.まとまってきたら、何回か力を入れて捏ねます。
6.最後に丸くまとめて、ボールにカバーをして夏は30分くらい、冬は1時間くらい温かな場所に寝かせてください。

【パンをオイルで揚げる】...できれば食べる直前に作るとおいしいです。
7.フライパンにオイルを1cmくらいになるくらい敷いて、少し強火で温めます。パン種をちょっとつまんで、オイルの中に落として、すぐに浮いてきたら適温。煙が出ない程度の高温が適しています。
8.大体の目安ですが、パン種を4~5cmくらいのボールになるように、手のひらの上で丸めます。
9.両手で押すようにして、平らにします。
10.両手でゆっくり広げてゆきます。
11.初心者の場合、両手で四方八方へ引き伸ばすようにして、二回りくらいだんだん大きくなるようにします。
12.ベテランになってくると、遠心力を使って大きくすることができるようになります。
13.円形に引き伸ばしたものを、フライパンの中にゆっくり入れます。オイルが熱いので気を付けてくださいね。
14.少しすると、表面がぷくぷく膨らんできます。
15.裏返して、両面がキツネ色になるくらいに揚げます。
16.こんな感じになります。
17.ペーパータオルを敷いた容器に上げて、できあがりです。

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材料をボールに入れる。

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ぬるま湯を加える。

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混ぜて捏ねる。

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パン種をまとめる。

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カバーをして寝かせる。

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油を高温であたためて、パン種をちょっとちぎって、油に落として、すぐに浮いてきたら適温!

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パン種を4cmくらいにまとめる。

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押して平らにする。

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両手で広げていきます。

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四方八方に二回りくらい、引っ張りながら、円形にしていきます。

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ベテランになると、遠心力を使って、速過ぎて見えませんが、こんな感じに広げていきます。

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円形に引き伸ばしたパン種を、フライパンの中にゆっくり入れます。

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表面がぷくぷく膨らんできます。

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裏返して、両面がキツネ色になるように揚げます。

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こんな感じになります。

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容器に上げて、できあがりです。


作り方のコツ

パン種を早めに仕込んで、寝かせることと、パン種を成形するときに、あまり厚くならないように、均一に大きく引き伸ばして、少し高温で揚げると美味しく出来上がると思います。数回作ると慣れてくるので、チャレンジしてみてくださいね。

このお料理にまつわるエピソード

フライドブレッドの材料は、ほとんど同じなのですが、形はネイテイブアメリカンの種族によって、円形...ナバホ族、楕円形...ホピ族、四角っぽい...スー族...と様々で、それぞれに【お母さんのフライドブレット】と呼ばれるように、誇りにしているようで微笑ましいです。
アリゾナ州のツェリーエリアは、ロッキーマウンテンの尻尾あたりになり、チェスカ山脈と呼ばれています。アリゾナ州でも一番標高があり、9月頃になると朝晩冷え込むようになってくるので、どこの家でもストーブに火が入り、煮込み料理や、パン作りなどをする季節になります。

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スペンサーサチエ

1992年より北米アリゾナ州在住。自営でネイティブアメリカンのアート&クラフトのご紹介&ガイド、デザイン&写真の仕事をしています。グラウンドサークルの穴場、文化などナビゲートできるような記事を発信中です。

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