スウェーデンの原風景が残る街 Avestaを歩く

ストックホルム中央駅から約1時間半

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ストックホルム中央駅から電車で約1時間半、ダーラナ地方南部にあるAvesta(アーベスタ)は、人口約1万人のこぢんまりとした街ですが実は16世紀から鉄鋼業が盛んな地域。小さな街の功績を称えるかのように街のシンボル、バイソン像も鉄で作られています。

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土曜日で、しかも街の中心部とは思えないほど落ち着いた街並み。高い建物が一切無く、空がより一層広く感じられました。自転車に乗って思い切り走り抜けたくなる開放的な通りです。

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公園の敷地内にあるのはショッピングモール、Avesta Galleria(アーベスタ ギャレリア)。お馴染みのH&Mをはじめ、Lindex、スポーツ用品店や薬局、キオスク、そしてスーパーマーケットやレストラン・カフェもあり。

ちなみにこの日は快晴だったこともあり、屋内席はご覧のようにがらんとしていました。スウェーデン人は日光浴が大好きなので、テラス席は大賑わい!

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シンプルな外観にも関わらず、ホテルや会議場そして地下にはボーリング場が併設されています。ショッピングを楽しんでいると、なんとシャッターが閉まり始めてしまいました。というのもAvesta Galleriaの営業時間は平日10時~18時まで、土曜日は10時~15時までと営業時間が短くなっているので注意が必要です。

街のシンボルは、高さ13mの世界一大きなダーラナへスト

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ガイドブックにも載っていない小さな街、アーベスタは世界一大きなダーラナへスト(スウェーデンの木製の工芸品)がある場所として知られています。1989年に建てられた高さ13mのダーラナへストは国道70号沿いにあり、ダーラナ地方の顔として長年親しまれているのです。

スウェーデンの伝統が残る美しいエリアGamla byn

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ショッピングモールや図書館がある中心部から徒歩10分ほど歩くと見えてくるのがアーベスタ教会と赤褐色の家々。ここはアーベスタの知る人ぞ知る名所、「Gamla Byn」というエリア。日本語にすると古い村という意味です。

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16世紀に建てられた建物が今でも多く残り、400年前にタイムスリップしたかのような感覚に。スウェーデンらしい赤褐色の家と野花、青空、そして優しく流れる小川。どこを撮っても絵になる景色が広がっていました。

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小川の下流、線路沿いに佇むこちらの石造りの建物は1892年に軽犯罪者の一時収容所として作られたもの。現在は、周辺にタンポポが咲いていたり、周辺をカモが泳いでいて大昔の重々しさを感じさせない平和な雰囲気でした。

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およそ400年前に建てられた古い建物が密集したエリアGamla Bynは現在も住宅地として一般の方が多く生活しています。家のテラスでのんびり日光浴をする人々、公園で元気に遊びまわる子供達、近所の人と話しながら庭仕事を愉しむ人。ここで暮らす住人の、大昔と変わらない素朴な日常を垣間見ることが出来ました。

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Gamla bynの鮮やかな家々と青空が小川に反射しており、まるで絵画のよう。近くではカモたちが気持ちよさそうに水浴びをしていたり日々の忙しさを忘れさせてくれる癒しの空間。公園と住宅地を結ぶ古く短い橋も一際存在感を放っていました。

近くを流れるダール川

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Gamla bynを通り抜けると見えてくるのが、スウェーデンで第3位の長さを誇るダール川(Dalälven)。

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Gamla byn周辺からダーラ川沿いには散策コースがあり、ウォーキングやジョギング、犬の散歩にも最適!この写真の右奥にはミッドサマーポールがある広場があり、夏至祭には街で1番盛り上がる場所です。

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Gamla bynを抜け、奥の橋を渡るとGamla bynの反対側の岸へも歩いて行くことができます。橋の入り口には「歩行者は反対側の歩道を歩いてください」という看板が。スウェーデンでは歩行者用通路と自転車用通路が分かれていて、自転車用通路を歩いていると自転車が勢いよく走ってくるので注意が必要です。

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澄み渡る青空の下 気持ち良く歩き、川の反対側からGamla bynを眺めていると不思議な小島を発見。ちょこんと建った家が可愛らしい!しかし、一体何のためにこんな場所に建てられたのか気になってしまいました(笑)。

まったりできるカフェもあります

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川周辺でウォーキングを楽しんだ後にGamla bynに戻ってカフェタイム。この場所はアーベスタ生まれのアコーディオン奏者、Carl Jularbo(カール・ユールアルボー)のミュージアムに併設されてあるカフェ。

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サンドイッチに加え、スウェーデンのカフェ定番メニュー「Morotskaka(モロッツカーカ)」を注文。英語にするとキャロットケーキ、日本語にするとニンジンケーキ。素敵な空間で食べるデザートは一層美味しく感じられました。

≪Carl Jularbo Museum/Café Carl≫

住所:Badhusgatan 2、774 31 Avesta

電話:(46) 0226-64 51 22

営業時間:月~金 10:00~17:00、土日 10:00~16:00(スウェーデンの祝日は休業)

※ミュージアムの入館料は無料

アーベスタへの行き方

ストックホルム中央駅から国鉄(SJ)で約1時間半、Avesta Krylbo(アーベスタ クリルボー)駅下車。Avesta中心部へはバスで約10分。Avesta busstation下車。

最後に

首都ストックホルムから気軽に行ける、スウェーデンの古き良き原風景が残るダーラナ地方。手つかずの大自然と可愛らしい家々、そして素朴な人々が旅人を優しく迎えてくれるはず。これから特に夏にかけては1年のうちで1番良い季節です。

6月の夏至祭にはダーラナ地方に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

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KANAE.T

宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!

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