≪栗山町≫行列必須のラーメン店「大鵬」と、「小林家」で小林酒造を守る女たちの甘酒の感動の味。

目次

ヘレンが月に1回は必ず行くラーメン店があります。

そこは、札幌から約1時間・・。そう、解ってるの、往復のガソリン代考えたら充分美味しいもの食べれるコト・・・。でもね、遠くても、ガソリン代かかっても、あの味を身体が欲しがるの。。。そして今回も、欲望を満たす為に向かったのでござるよ。お昼は混むから、早めに向かおうと・・欲望を満たす為に・・・

そして・・・・11:15!到着!いやああああん・・・。

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並んでるぜっ

ここは人口約16,000人の「栗山町」にあるラーメン店、その名も「大鵬」。決して都会とは言えないこの町で、必ず行列でございます。この味を堪能する為に朝食抜きのアタクシには、外にまで漂う香りが拷問の時間と化すのです。食べ終わって、店から出る方々は神様に思えちゃうわ。(ありがとう、食べ終わってくれて・・。)そんな神様を沢山見送りやっと辿り着いた至福の時間・・・「どうぞ~!」と、愛想のいい高音の女性の店員さんに促され着席と共に「ねぎみそラーメン2つ!ひとつは大盛りで!」即、注文!そう、一押しはこれッス!

メニューは、いろいろあります。

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ダントツ人気は「ねぎみそラーメン」「ねぎみそガーリック」注文する声の大半を占めております。

厨房の動きの早い事早い事。「客を待たせないぞーーーー!」って心の声が聞こえる位・・。そしてすぐに高音の店員さんが、「お待たせしましたーーー♪」って、有難いスピードなんです。


そ・し・て・・・

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キターーーーーーー!!!!

私が食べたネギ味噌ラーメンの味をひと言で表現するなら・・「ガツンとくる!」
ねぎは、辛くなくしゃりしゃりで、もやしもしゃりしゃりで、麺は北海道では超有名な西山製麺。

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強いコシがあるわけではなく、軟らかいわけでもなく、汁と絡む程よい弾力なんですね。。みそ味のスープの奥深い場所から程よいガーリックがジワジワ。今回はネギ味噌だけど、ネギ味噌ガーリックにしたら最初からガツンと「ガーリックばんざーい!」って感じよ。

有難いのが、辛いのが好きな人には独特のスパイス・・・

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一度、沢山入れすぎて、口から火吹いたので、調整は必須ッス。

店内は、カウンター10席、4人掛けのテーブル3つ。決して広くなく、決してモダンでもなく、決して新しくも無い・・・。なんとも心地よく、エプロン姿やジャージでも来れそうな親近感があります。食べ終わると、厨房から店主が「ありがとうございまーす。。○○円でーーす。」誰が何を食べたか暗記してるのよ!だから伝票も無い!忙しく手を動かしながらでも、ちゃんと客を見てくれているのです。高音の店員さんに2,000円手渡すと、既にお釣りを握り締めてました。待っているお客様の為に、少しでも待たせないという流れの良さ。その気持ちが客にもヒシヒシ伝わるから食べ終わってから座談会している人もない。鼻をかんだら即に席を立ち次の方へバトンタッチなので、非常に回転が速いのです。味噌ラーメンは苦手だという息子にも、騙されたと思ってネギ味噌食べてごらんと薦めたら「うんんんめェェェェェ」と感動しておりました。行列必須だけど、回転が速いので全然待てますよ~。是非、味わって頂きたいラーメン店です。

◎店舗情報◎

■店舗名:大鵬
■住所:北海道夕張郡栗山町桜丘1-28-34
■電話:0123-72-8888
■営業時間:[火~金]11:00~15:00[土、日、祝日]11:00~16:00
■定休日:月曜日    

>>>「大鵬」を「食べログ」で見てみる 

お腹も満たされて、次に向かったのは「小林家」

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アタクシの友達の家ではございません。。北の錦の銘酒で知られる「小林酒造」という栗山の有名な老舗の蔵元の生家です。小林酒造も見学コースがあり、道内最古の酒造の圧巻の佇まいの見学や、試飲♪も出来ます。

北の錦記念館の中の様子デス。

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敷地内は撮影スポットの嵐

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目標の「小林家」は小林酒造の敷地の奥にあり、中の喫茶コーナーはとってもとーーーーってもリラックス出来るところです。

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酒造の甘酒です。はい。美味しいに決まってます。

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なんと、本格酒粕甘酒が300円!安いでしょう?500円でもいいと思うわ。いややっぱり300円のままで・・・(笑)

アイスクリームも注文!

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昆布と抹茶塩が、甘味をとっても引き立てるのよ!びっくり。こちらも300円。。感謝。(その他にも、珈琲、紅茶、抹茶、甘酒しるこが500円で楽しめます。)「大鵬」を鼻かんですぐに出てきた我等にはゆったり出来る至福の時間・・・。

蓄音機からレコードの音色・・・。

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もう気持ち良くって1時間も居ちゃったわ♪

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って、甘酒だけで1時間過ごしたわけではなく、ここで働いている方々がとっても気持ちが良い方で小林家のかつての暮らしをお話して下さいました。

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お話をして下さったのは 小林酒造3代目の長女の小林千栄子さんです。(写真がブレて誠に申し訳ありません)

小林酒造は道内最古の酒造で、創業者の小林米三郎さんの自宅として1897年に建築された家屋は2006年に国の登録有形文化財に指定されております。しかし、2011年3代目の小林米三郎さんが他界したあと、家の維持や管理に大きな出費が残された家族の肩にかかってきたそうです。取り壊す話が浮上した時に、「一般公開して残したい。」との、千栄子さんのお母さんの思いを受けて、千栄子さんは14年春に30年勤めた教職を辞めて、退職金で住宅管理会社「小林家」を設立し今日に至ったとの事。「空知地方に炭鉱が沢山あった頃は酒は飛ぶように売れたが、昭和40年以降はビールやウィスキーに押され、炭鉱も次々と閉山し日本酒は不振となり廃業も検討するほど家計は火の車だった。」「当時の2代目社長は、『女が酒蔵に入ると酒が腐る』と言う程の男尊女卑。小学1年まで父と食事をした事もなかった。」と、お話して下さいました。

そんな「女たち」の苦労が、あちこちで垣間見れるのですが、圧巻が建物入り口の・・

○千枚の布

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擦り切れた服を縫い合わせる為、使える布を張り合わせたもので、2代目の小林米三郎さんの妻チノさんがチクチク縫い合わせたもの・・。破れたり、擦り切れたりした着物のまだ着れる部分を切り取って縫い合わせた千枚の端切れ布・・帰りの遅い夫を待つ針仕事をする姿が想像出来る感動の大きな布は、簡単にモノを捨てる現代に何かを語っているようです。。

○炉の部屋

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当時のままの囲炉裏の真鋳が今でもピカピカです。この部屋にかけているネジ巻き式の時計は今でも15分おきに時を知らせてくれます。

○蓄音機

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今も動いており、自由にレコードをかけて鑑賞する事が出来ました。レコードも沢山。この針が音を出すしくみってどうなっているんだろうと、じーーーーっと眺めてました。

○お手洗い

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どちらも、小林家にあった物を使った千栄子さん自慢のお手洗いです。写真を撮りまくる旦那に「是非撮って下さい」と、男性用女性用を撮影させて頂けました。

○守りびと

小林家で働いているのは全て小林家の一族です。このうち4人の女性が現在「守りびと」として小林家を1時間かけて案内してくれます。三代目の奥様も喫茶コーナーで品のあるこのオスガタ・・。

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笑顔に完全にノックアウトされました。女性の飾らない笑顔に感動したのはそうそうありません。心から癒されました。

尚、ご案内は予約制で
①10:50
②12:30
③14:00
④15:30
(4月~10月)
※空いていたら飛び込みもOKデス。
「天井が高く、いつでも涼しいので靴下は必須です。でないと、風邪をひきます。」なんだそうです。文化財保存協力費としてお一人様 1,000円 ご案内後は日本間にて抹茶、干菓子、ミニ甘酒のサービスがあります。所要時間は合わせて1時間20分程となります。我々は予約していなかったので中の見学は出来ませんでした。ここで載せた以外にもたっぷり見所のある豪壮な邸宅です。ご案内するお部屋は時期によって変わるそうです。

▼詳しくはこちら(ご利用案内)
https://www.kobayashike-maruta.com/%E3%81%94%E5%88%A9%E7%94%A8%E6%A1%88%E5%86%85/


○白蛇の杜

※写真が無くてスミマセン!実際には中庭にある龍神様ですが、アタクシが行った日は雪があったので小林家の中にありました。商売の神様として小林家のシンボルです。今では知る人ぞ知る穴場のパワースポットです。

○感想 

日本酒好きのアタクシには、蔵元の嫁や娘と聞いただけで、羨ましく思えましたが、私と同じ様に羨望の目で見られている陰で、実際には父親と食事も出来なかったり、妻は夫を立て続ける一方で自分は継ぎはぎした服を縫う。小林酒造の成功には過去も現代も一族の女性達の功があったのです。背筋がピンと伸びてる千栄子さんのお話を聞きながら時々ウルっときました。

・・・男は酒を造り 女は家を守った・・・

暖かいお話と、美味しい甘酒と、緩やかな時間を、千栄子さんそして守りびとさん、ありがとうございました。トロットロの甘酒は甘味の調整が完璧で、甘すぎないので飲みやすく、昭和の音色に癒されながら、お座敷で足を伸ばしながら時の経つのを忘れてみてはいかがでしょうか。。。いやあ、本当に気持ち良い時間だった。また行こっ♪

◎施設情報◎

■住所:北海道夕張郡栗山町錦3-109
■電話:0123-76-7228
■営業時間:10:00~17:00(11月~3月は16:00)
■定休日:水曜日
■駐車場:無料。小林酒造見学の方と同じ駐車場になります。
■小林家HP:https://www.kobayashike-maruta.com/

今回は、日本ハムの栗山監督が住む町栗山町のオススメの2箇所を紹介しました。

おまけのお話・・・
栗山町の隣には栗沢町がありますが、そこでこんな看板見つけました。

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笑・・・
またね~

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土門 へれん

元バスガイド、現在は旅行会社で働くワタクシ、長年の(年は秘密・・)旅行のお仕事で培ったメジャーな観光地や穴場スポットまで、風景写真を撮る為、北海道の道路地図を隅々まで網羅したアタクシが様々な視点で紹介して参りたいと思います。

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