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東京ミステリーサーカス体験レポート!初めての方におすすめのリアル脱出ゲームなどを詳しくご紹介します♪
世界初となる"謎"のテーマパーク、「東京ミステリーサーカス」が2017年12月に新宿・歌舞伎町にオープンした。「リアル脱出ゲーム」で有名な「SCRAP」が創り出した新たなテーマパークを、自称謎好きの私が紹介させていただこうと思う。
※どれくらい謎好きかと言うと、札幌からわざわざこのために東京に来るほど好きなのである。
目次
- 1. そもそも「リアル脱出ゲーム」とは?
- 2. いざ「東京ミステリーサーカス」へ!
- 3. こんな人におすすめ!初めての「リアル脱出ゲーム」に最適なのは?
- 4. リアル探偵体験!「歌舞伎町探偵セブン」捜査レポート
- 5. 基本情報
1. そもそも「リアル脱出ゲーム」とは?
皆さんは「脱出ゲーム」というものをご存じだろうか。 一昔前にPCで流行ったので、遊んでみた事がある人は多いかもしれない。 とある密室に閉じ込められたプレイヤーを操作し、部屋中の怪しい所をクリックで調べ、アイテムや暗号を発見し、それを解き明かして脱出するというゲームだ。 PCでなくとも、無料アプリが多いのでスマホなどで遊んだ事がある人もいるだろう。 簡単に言えば、それを実際にやっちゃおうぜ、というのが「リアル脱出ゲーム」である。 「脱出ゲーム」でやってきた「探索」や「推理」を、「実際」に「体験」できる......それが「リアル脱出ゲーム」なのだ。
今から10年前の2008年、株式会社「SCRAP」が生み出したこの「リアル脱出ゲーム」は大変な人気ぶりで、いまや全国のみならず海外にまで展開しているほどの人気コンテンツである。 もちろん私もその一人。数年前から脱出に何度も挑戦しているプレイヤーの一人だ。 そう、ただのゲームと侮るなかれ。「リアル脱出ゲーム」は全ての謎を解き明かし、見事脱出までたどり着く成功率が10%前後の公演もあるゲームなのだ。 その難易度ゆえに脱出できた感動はひとしおであり、それを味わいたくてはまってしまうプレイヤーが続出しているのである。 そして、そんな既存のプレイヤーや、初めて「リアル脱出ゲーム」を体験する、という初心者みんなも楽しむことができる施設として誕生したのが、この「東京ミステリーサーカス」なのである。
2. いざ「東京ミステリーサーカス」へ!
「東京ミステリーサーカス」は東京は新宿、歌舞伎町にある。 JR新宿駅東口から徒歩10分、西武新宿駅からは徒歩2分の距離にあり、隣には話題の「VR ZONE SHINJUKU」もある。近くまでくれば特徴的な外観が見えてくるだろう。 ここでは様々なゲームを「リアル」に「体験」して遊ぶことができる。 前述した謎を解き明かし脱出する「リアル脱出ゲーム」、スパイとなって逆に潜入し、任務に挑む「リアル潜入ゲーム」、探偵として歌舞伎町を実際に歩き事件を解く「リアル捜査ゲーム」などなど、ここでしか遊ぶことのできないイベントもあるのだ。
■2.1 1F「ミステリー広場」
▲チケット売り場の隣にはクロークもあり、500円で荷物を預けられる。
1Fではチケット売り場やグッズ・フード売り場があり、入場は無料。朝早くから「謎解き」ファンが大勢集まっている。 ここまでなら普通だが、異様なのはそのほとんどがペンを持って紙とにらみ合っていること。さながら学校の自習時間のようである。 もちろん彼らが挑んでいるのは"謎"であり、みながみな頭をフル回転させているのだ。 あと、運が良ければ公式キャラの「くまっキー」に会える。あわよくばサインももらえる。もらった。
■2.2 2F「リアル捜査スペース/リアル脱出ボックス」
ここでは最大2人・制限時間10分という短時間で牢獄から脱出するという、お手軽な「ある刑務所からの脱出」と、 打って変わって歌舞伎町の街全体を使って遊ぶ「リアル捜査ゲーム」に挑戦することができる。 「リアル捜査ゲーム」については、詳しくは後述させてもらうこととする。
■2.3 3F「リアル潜入スペース」
制限時間30分以内に、スパイとして特殊任務を遂行することを目的とした「リアル潜入ゲーム」に挑戦できる。 そのミッションの遂行度合に応じてクリアランクが上がっていく。2018年4月2日(月)からは通常の内容に謎解き要素がプラスされた「知力モード」も増え、高ランクでのクリアのハードルがさらに高いものに。 現在は「リアル潜入ゲーム」の第二弾である「THE SECRET AGENT 最終兵器ヲ破壊セヨ」に挑戦することができる。
■2.4 4F「PTGルーム/ヒミツキチラボ(小ホール)」
(c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
話題の最新技術、プロジェクションマッピングを使って遊ぶ「Projection Table Game(プロジェクション テーブル ゲーム)」や、 定期的に公演内容が変わる「リアル脱出ゲーム」が遊べるフロア。 「ヒミツキチラボ(小ホール)」では、現在人気ゲーム「大逆転裁判」とコラボした「倫敦大法廷殺人事件」をプレイすることが可能。 これはいわば「リアル裁判ゲーム」といっても過言ではなく、「リアル脱出ゲーム」とはまた違った新しい体験をすることができる。
■2.5 地下1F「ヒミツキチラボ(大ホール)」
4Fより大きなホールで「リアル脱出ゲーム」に挑めるのが「ヒミツキチラボ(大ホール)」。 2018年4月22日(日)までは大人気公演「沈みゆく豪華客船からの脱出」という「リアル脱出ゲーム」に挑戦可能。 4月26日(木)からは......なんと!誰もが知ってるあの怪獣、「シン・ゴジラからの脱出」が開催決定!
「巨災対」の一員となり、ゴジラを倒すことができるのか!? ほかにもさまざまなゲームがあったり、ご飯を食べても謎があったり、グッズにも謎があったりと、ビル全体が謎に包まれた「東京ミステリーサーカス」。 一日二日ですべて体験するのは至難の業である。ので、今回は初めての「リアル脱出ゲーム」におすすめのゲームと、実際に私が挑戦した「リアル捜査ゲーム」の紹介をさせていただく。 ここから先ネタバレはもちろんしてはいないが、前情報なしで挑戦したいという方は読まずに「東京ミステリーサーカス」に向かってほしい。
3. こんな人におすすめ!初めての「リアル脱出ゲーム」に最適なのは?
■3.1 短い間に「リアル脱出ゲーム」を楽しみたい!
あまり時間をかけず、手軽に「リアル脱出ゲーム」を楽しみたいのであれば一番おすすめなのが、2Fで開催されている 「ある刑務所からの脱出」。
これは最大2人・そして制限時間10分という短時間で牢獄から脱出するという、とてもお手軽に挑戦できるゲームだ。 お値段は一人800円でかなりお手頃。一人で参加する場合はその場でペアを組んで挑戦することになる。 ヒントなどが途中で出てくるので初心者におすすめの内容ではあるが、何しろ制限時間がたったの10分!ほどよいスリルと上質な謎をギュッと体験できるのだ。
■3.2 時間制限を気にせずに、自分のペースで謎を解きたい!
自分のペースで、謎をじっくりと解き明かしたいのであればおすすめなのが、 「MYSTERY MAIL BOX『Mystery Manからの招待状』」である。 このゲームの特徴は、なんといっても「時間制限がない」こと。翌日にも持ち越すことができるので、時間を気にせず遊ぶことができるのだ。 しかし「東京ミステリーサーカス」内を探索したり、そこで新しい謎を手に入れることもあるので、営業時間内でプレイするように。 こちらは3種類の難易度があり、どれも一律1,000円。自分にあった難易度を選んでもいいし、すべて解き明かしてもいい。 あとはLINEアプリも必須。充電に余裕をもって挑戦してみよう。
■3.3 初めてでも、本格的に「リアル脱出ゲーム」を楽しみたい!
やっぱり、歯ごたえのある本格的な「リアル脱出ゲーム」でデビューしたい!という方におすすめするのが、地下1Fで行われる 「沈みゆく豪華客船からの脱出」である。
沈みゆく豪華客船。船に取り残された私たちプレイヤーと、一人の少女「ルネ」と共に1時間以内に脱出できるか......。 緊迫したストーリーと重厚な謎、そしてなにより、かわいい「ルネ」を存分に味わえるゲームは、初めて「リアル脱出ゲーム」を体験する人にぜひプレイしてほしいゲームだ。 1チーム4人で挑むというプレイ形式で、「リアル脱出ゲーム」の楽しさを「これでもか!」と体験することができる。 謎が解けたという爽快感、惜しくも解けなかったというくやしさをバランスよく味わえる公演だ。 ストーリーもまさに感動の一言。ゲーム終了後、脱出できてもできなくても、すでに「リアル脱出ゲーム」の虜になっていること間違いなし!
チケットは前売一般:3,100円、前売学生:2,600円。当日券(前売券が完売した場合販売なし)は3,600円で参加可能。 他にもいろんなアニメや漫画などのコラボもあり、それを目当てに参加してみるのももちろんアリ。 自分の好きな世界で、気軽に脱出に挑戦してみよう!
4. リアル探偵体験!「歌舞伎町探偵セブン」捜査レポート
※このゲームは、事件4・事件6以外は歌舞伎町という舞台の都合上18歳未満はプレイ不可となります※
2Fの「リアル捜査スペース」で受付できるのが、「リアル捜査ゲーム」である「歌舞伎町探偵セブン」だ。 なにを隠そう、私が札幌から「東京ミステリーサーカス」までやってきたのはこのゲームが目的だからである。
■4.1 必要なもの
ゲームには必ずLINEアプリの登録が必要。これでセブン探偵事務所の面々とコミュニケーションをとることになる。 あると便利なのがQRコードを読み込むアプリ(アドレスを打ち込んでもいいが面倒)、街中で音を聞くためのイヤホン、スマホを酷使するので充電器があるとなお良し。あとはA4サイズのバインダーが入るバッグも用意しておこう。
■4.2 ストーリー
大まかなストーリーとしては、"歌舞伎町にある有名な「セブン探偵事務所」の一員になる為の条件として、6つの事件を解決する"というもの。 その6つの事件はどの順番から選んでもよい。それぞれの事件を担当する「先輩探偵」1人とパートナーを組んで歌舞伎町を実際に「捜査」をするのが、このゲームの最大の魅力にしてポイントだ。 そう。このゲーム、本当に「捜査」をするのだ。 どういうことかといえば、まず殺人事件を捜査するとする。 「被害者と最後に会った人物はいつも青い帽子を被っている」 「その人物はいきつけの○○というバーでよく酒を飲んでいる」 みたいな情報をゲットし、話を聞くためにそのバーに向かうとする。 バーが入っているビル(案内板にも普通に○○という店の名前が表記されている)に行き、実際に営業しているお店の隣にある○○というバーに入れば、実際に営業しているように見えるバーが広がっている。 そしてその席に、本当にいるのだ。青い帽子を被った、被害者と最後に話したという人物が。 そしてその人物から情報を得なければいけないのだが、もちろん選択肢などないので、自分の言葉で情報を聞き出さなければいけない。
▲時にはキャバクラ、ホストクラブにまで潜入。18歳未満が参加できないのはこの為。 そんなことをしながら情報を集め、時には怪しげな組織に潜入し、謎を解く......。 まるでアドベンチャーゲームを現実でプレイしているような体験ができる、ミステリーやTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)好きには夢のようなゲームなのである。
参加方法は簡単。ネットかチケット売り場でチケットを購入し、各事件の初めの捜査資料をもらって捜査スタートだ。 初回のみ資料とともにバインダーと、オープニング映像・注意事項を見ることになる。 舞台が歌舞伎町ともあって、注意事項は少し長めだ。しかし安全に楽しく探偵になる(?)為には必要なこと。トラブルなんぞでこの素晴らしいゲームを中止にするわけにはいかない。 事件内容は本当に様々であり、それぞれで違った体験が楽しめる。 全事件解決までには3日ほど要したが、私は全く飽きることなく、むしろ次はどうなるんだろうとわくわくしながら捜査を進めていった。
■4.3 捜査中に一息するなら......
歌舞伎町をひたすら歩きまわり、頭を酷使していればそりゃ腹も減ってくる。 捜査中にふらりと立ち寄ったお店で休んでもいいが、「東京ミステリーサーカス」の1Fにある「yelo CAFE」で腹を満たすのはどうだろうか。
このカフェは六本木のかき氷専門店「yelo」の別業態店であり、かき氷以外にもさまざまなフードが味わえる。
「東京ミステリーサーカス」にあるカフェにふさわしく、特定のメニューには謎がついてくるものもある。中には味自体が謎のかき氷もあったりする。 アニメとのコラボメニューもあるので、気になる人はメニューだけでも頼んでみては? 私としてはホットドッグが特におすすめ。こだわりぬいたというジューシーなソーセージとパン、合わせたチーズはめちゃくちゃおいしい。 かき氷専門店だけあって、インパクト十分なかき氷もおいしかった。これは今年の夏、すごい混んでしまうのではないだろうか......。 しかしここ、謎解きしながら食べてる人が大半なので非常に混む。頑張って確保すべし。
■4.4 事件解決!
休憩や日時をはさみながら、見事、6事件すべてクリア! 晴れて、「セブン探偵事務所」の7人目の探偵になることができたのだった。 いや、これ本当に面白かった......! 多種多様な事件、どれもストーリーが面白かった。どれも先が気になって仕方がなく、地道に調査を進めて真相にたどり着いたときの爽快感(と少しのショック)。あれは本当に自分はミステリーの主人公になった気分だった。 いや、気分ではなく、あの時の私は一人の探偵だった。自分の足で歩き、判断し、聞き込みし、推理した。ゲームでは味わえない自由な体験。 探偵になれる体験。それができるのは、ここ「東京ミステリーサーカス」のほかにはないだろう。 まあ、欲を言えば、もっとヒントが少なくてもよかったかもしれない。経験者限定の「難易度名探偵級」くらいのレベルを作って、下手なことを聞いたらそこでゲームオーバーくらいの鬼難易度もほしかった気がする。 一つの事件にかかった時間はだいたい2時間程度。途中休憩することも含め、時間に余裕をもって挑戦しよう。
事件すべてをクリアした人には、先着777名まで特製ピンバッジをもらう事ができる。ピンバッジはすでに配布が終了しているため、現在は同じデザインの缶バッジがもらえる。私は720番台の「探偵セブン」だった(現在配布終了)。
参加費は1事件2,000円(初回のみバインダー代込の為2,500円)。すべてプレイするとなると少々高額だが、実際に体験すると相応か、それ以上のクオリティだった。 今回の「歌舞伎町探偵セブン」はFirst Seasonであるとのこと。 つまり次があるということで、発表されたらまた東京まで向かうつもりである。 この紹介で興味が出たという方は、とりあえず挑戦してみてほしい。 物語の主人公になれるこの体験、ぜひ、「リアル」に味わってみてはどうだろうか。
5. 基本情報
【施設名】世界一謎があるテーマパーク「東京ミステリーサーカス」
【住所】〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 APMビル
【営業時間】平日:11:30~23:00 / 土日祝:9:30~23:00
【電話番号】03-6273-8641
(※受付時間 平日:11:30~19:00 / 土日祝:9:30~18:00)
【入場料】無料(※イベントごとにチケット料金がかかります)
【休業日】不定休
【東京ミステリーサーカス公式サイト】https://mysterycircus.jp/
【歌舞伎町探偵セブン公式サイト】https://mysterycircus.jp/tanteiseven/?anchor=case1
【株式会社SCRAP公式サイト】www.scrapmagazine.com
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