エーゲ海の穴場!地下に巨人が潜む?!ニシロス島の火山とビーチ

観光シーズンも本格的にスタートし、これからどんどん活気の出てくるエーゲ海の島々。日本人がよく訪れるのは今年もやはり有名な「サントリーニ」や「ミコノス」。アテネから気軽に行ける3島ミニクルーズで人気の島々(エギナ、ポロス、イドラ)。しかし、実はその他にもあまり知られていないけれど美しく魅力的な島がギリシャには沢山あります!今回はその中でもおすすめの島のひとつ、「ニシロス島」をご紹介します。

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ニシロス島の下には巨人が埋まっている!?

「ニシロス島」はエーゲ海南東部にあるドデカニサ諸島(ドデカネス諸島)に属する人口1000人ほどの小さな島。コス島とティロス島の間に位地する火山島です。

ギリシャ神話における、ニシロス島誕生の由来は神々と巨人の戦い「ギガントマキアー」。巨人ポリュボーテースを追ってきたポセイドンがコス島の一部をとって投げつけ、それがニシロス島になったとされています。ポセイドンに倒されたポリュボーテースはニシロス島の下で生き続けていて、火山の噴火や地震は彼のため息や呻き(うめき)により起きると言われています。

観光の目玉は火山のクレーター

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ニシロス島で一番最近起きた噴火は1888年の「水蒸気噴火」。火山は現代では島の観光の目玉となっていて、シーズン中はコス島から日帰りツアーで多くの観光客が訪れます。ニシロス島の中央には25,000年前と15,000年前の噴火によってできた直径約4kmのカルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)があります。一番大きなクレーターは直径330m、深さ27m。ところどころロープが張られてはいますが、クレーター内を自由に歩き回り見学することができます。

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地元の人によると、火山観光のおすすめの時間は朝か夕方。午前10時、11時頃にもなると次々に観光バスが来るので、その前に行ってみました。私たちがたどり着いた時はちょうど先客が帰るところで、誰もいない大きなクレーターをゆっくりと見て回ることができました。

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日本の箱根のようにモクモクではありませんが、ところどころ穴から火山ガスが噴き出ていて、辺りには硫黄の臭いが漂っています。ちなみに硫黄臭は夕方の方が少ないそう。地面の温度も高い場所があるのでビーチサンダルなどはNG。しっかりした靴で行きましょう。

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クレーターを見渡せるスポットは「ニキア」や「エンボリオス」といった近くの村にあります。

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ニキア村から見たクレーター。絶景でした!ニキアはとても可愛らしい村で、散策やカフェ休憩にもおすすめ。村の様子は今度またご紹介する予定です。

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ニキア村の入り口にはギリシャ唯一の「火山博物館」もありますので、こちらもぜひ行ってみて下さい。

ワイルドなビーチで海水浴を楽しもう

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ニシロスは火山岩から成る島なので、岩や石の浜が多いです。整備されていないビーチも多く、自然のままのビーチが好きな方にはおすすめ。港周辺の集落マンドラキから一番近いのが「ホフラキ・ビーチ」。スピリアニ修道院の下辺りにあります。浜は溶岩からできた黒い小石。

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砂浜なら、人気が高いのは「パヒア・アモス」。車やバイクでは近くまで行けますが、そこから岩に沿って10分ぐらい歩くとたどり着けます。

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また、ボートで近くの「ヤリ島」やアクセスの難しいビーチへも行くことができます。画像奥の白っぽい島がヤリ島。軽石やパーライトが採れ、ニシロス島の重要な収入源のひとつとなっています。

いかがでしたでしょうか?ハイシーズンはさすがに混み合いますが、比較的静かにゆったりとバカンスを過ごしたいなら、穴場の島へ足を伸ばしてみては?

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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