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春先のロンドンで押さえておきたいポイント!
2018年3月初旬、例年にない大雪に見舞われたロンドン。それから一週間もしないうちに、気づけば今年もまた、街中が黄色であふれかえる季節が始まっています。
ロンドン中の公園で咲き誇るラッパスイセン
毎年、その鮮やかな黄色で春の訪れを感じさせてくれるラッパスイセンは、ウェールズの国花です。あちこちの公園で、紫色のクロッカスとともに咲いている光景がよく見られます。スーパーマーケットなどでも、切り花が一束1ポンドくらいで販売されており、まさにこの時期を象徴する花となっています。
イースター関連商品も目白押し!
そして春と言えば、イースター(復活祭)。十字架にかけられて命を落としたイエス・キリストが復活したことを祝う、キリスト教の行事です。そして新たな生命や繁殖・繁栄、再生・復活などを祝うイースターのシンボルとして、この時期には多産な「ウサギ」と、「卵」に関した商品が多く販売されます。その代表はなんといってもチョコレート!特にリンツ(Lindt)社のゴールド・バニー・チョコレートは、毎年イースターには欠かせないアイテムです。
イースターの日程は毎年異なりますが、今年は以下のとおりです。
- 3月30日(金) グッド・フライデー(聖金曜日/受難日) Good Friday
- 4月2日(月) イースター・マンデー Easter Monday
英国ではこの両日は祝日となります(スコットランドのみ2日は通常営業日)。この時期には学校もイースター休暇に入るため、ロンドン市内でも博物館をはじめとする観光スポットは家族連れで大変賑わいます。また、イースターには、鉄道や飛行機などの移動手段や宿泊費もかなり割高になる、というのも覚えておくといいかもしれません。
この時期の「旬」な食べ物、ホット・クロス・バン
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホット・クロス・バン(hot cross buns)です。スパイスの効いたこの甘いパンを、温めてグッド・フライデーに食べるという伝統があり、パンの上のクロスは、キリストがかけられた十字架を象徴しています。そうした宗教的なバックグランドはさておき、毎年この時期になるとあちこちのメディアで、「今年のベスト・ホット・クロス・バンはこれ!」なんていう記事が登場します。大手スーパーマーケット各社が毎年こぞって自社製品のホット・クロス・バンを販売するので、そのランク付けが恒例となっているのです。
こちらの写真のホット・クロス・バンは、6つ入りで1ポンド。レーズンなどのドライフルーツが入っていて、トーストしてバターをつけて食べると美味しくいただけます。カフェなどで温めて提供しているところもありますが、スーパーで買って、そのまま食べても全然オッケーです。
3月の最終日曜日には夏時間がスタート!
英国では毎年3月の最終日曜日の午前1時に、時計の針を1時間進め、夏時間が始まります。2018年の夏時間は3月25日の日曜日にスタート。10月の最終日曜日(2018年は10月28日)午前2時に、今度は時計の針を1時間戻して終了となるまで、英国の時間はBritish Summer Time(BST)となります。この間、日本との時差は8時間。標準時(グリニッジ標準時、GMT)の日本との時差は9時間です。夏時間の開始・終了前後に渡英する際には、注意してください。
夏時間が始まると、毎日どんどん日が長くなるのが感じられます。これから夏に向けて、いちばん長いときでは、ロンドンでも夜10時過ぎまで外の明るさが続きます。公園でも開園時間が伸び、夜でも人出が多くなりますが、いくら明るくても夜は夜ですので、油断は大敵です!
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。