昔も今も愛されるオランダの「ブラウンカフェ」

古き良き時代を偲ばせる木造の茶色いカフェ

オランダのカフェ文化は歴史が深く、オランダ人の生活にカフェは深く根ざしています。
アムステルダムだけでも1,000店舗以上のカフェがあり、歩けばどこにでもすぐにカフェが見つかり、昼には美味しいコーヒーやアップルパイ、夜にはビールやワインを楽しむことが出来ます。さて、一口にカフェと言っても色々な種類があり、トレンディーで若者向けの「グランカフェ」「コーヒーサロン」「デリカテッセン」、またはバーやパブのようなカフェもありますが、その中でも、オランダ人が最も愛着を持つ伝統的で地元感に溢れるカフェが「ブラウンカフェ」というカテゴリーに属するカフェ。オランダに来たら是非一度は「ブラウンカフェ」に入って、その気取らないローカルな雰囲気を楽しんでみてくださいね。
今回ピックアップした「ブラウンカフェ」は、筆者の地元にある創業125年の老舗カフェ「Cafe anno 1890」です。なんと「アムステルダムで一番素敵なカフェ」に選ばれたこともあるそう。場所はアムステルダムとその隣の郊外の町アムステルフェーンのちょうど境目に位置し、アムステルダムの大きな森「アムステルダムセ・ボス」の入り口付近です。
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週末にはブラウンカフェで1日を過ごすことも

このブラウンカフェのバーには、なぜか「ニッポンビール」の看板が(といっても日本のビールは置いてありません)。相当古い看板だそうで、どうしてここにあるのか、店員さんに聞いても知りませんでした。店内には、カウンターバー、スタンディングバー、テーブル、チェアーがあり、自由に座ることが出来ます。「ブラウンカフェ」と呼ばれるカフェは、この店のように店内のインテリアが全体に古い木造で統一されていて、昔は中でたばこが吸えたのでそのヤニで店内がさらに茶色く煤けたことからその名が付けられたと言われています。「Cafe anno 1890」のカウンターには「ママさん」また「パパさん」が常駐していて、お客さんとの話に花を咲かせています。奥の大きなテーブル席はカードゲームに夢中のおじさま達が陣取り、週末はこうやって一日中ゲームを楽しんでいます。ブラウンカフェは、オランダ人にとってみれば自宅のリビングルームの延長のようなもの。のんびりと新聞や雑誌を読みながら何時間でもくつろげる空間です。

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こちらはランチやディナーを食べたり、コーヒーやお茶を飲むカフェ席。ランチはもちろん、ディナーのお値段も通常のレストランと比べると安く、日替わりメニューのメインディッシュが11ユーロ。予約なしで普段着でぶらりと入れるのも魅力の一つです。
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さて、ブラウンカフェに入ったらやはりビール!ということで、友人とハイネケンとブラウンビール、オランダ名物のおつまみビタボレンをオーダーしました。このビタボレンは、小さいコロッケのようなもので、牛肉と小麦粉とスパイスを煮立てたペーストクリームが入っています。カフェやバーに必ずあるビールにとても良く合うおつまみです。

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そして、カフェ猫!毛が長くてふわふわで綺麗。。そう、オランダでは「猫カフェ」ではなく、カフェやレストランでくつろぐ「カフェ猫」が沢山居るのです♬ 猫も居るアットホームなブラウンカフェでゆったりとくつろげば気分はもう地元っ子!

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親松恵子

自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。

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