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クリスタル・パレスでトライアスロン見学
ロンドンの秋空の下、とあるチャリティ団体主催のトライアスロン・イベントを見に行ってきました。
主催者は、「レオナルド・チェシャー・ディスアビリティ」という障害のある方たちを支援する団体。
会場となったのは、ロンドン南部のクリスタル・パレスで、
こちらの公園内にある国立スポーツ・センターの施設を利用しての開催となりました。
プライバシー保護の関係から、大会の模様自体はあまり写真に収められませんでしたが、
クリスタル・パレスの公園の様子を中心に、ご紹介したいと思います。
クリスタル・パレスの象徴ともいえる電波塔を眺めつつ、危うい空模様の下で大会はスタート。
応援スペースが取れないためだったのか、最初の種目、水泳(400m)は残念ながら、見学不可!
代わりに、オリンピック仕様のメインプールを見に行ってきました。
奥にはちゃんと飛込競技用の飛び込み台もありました。
プールが見下ろせるすぐ上の階では、体操競技の練習をする少女たちの姿が。
同じ建物内にはバスケット・ボールなどの競技が行える体育館はもちろんのこと、
スカッシュのコートやロック・クライミング・ジムなどもあり、
その施設の充実度はさすが、「国立」のスポーツ・センターならでは、です。
水泳が終わると、自転車競技(15km)へ。
ひとりで3種類すべてをこなす人や、3人でチームを組んで各1種目ずつ担当するグループ、
車いすでマラソンのパートを担当する人もいるなど、参加の形はいろいろ。
競技の切り替えの場となっている自転車置き場には、意外とリラックスした空気が流れていました。
自転車置き場の反対側には、サッカー場の向こうにゴールとなるスタジアムが。
サッカーのピッチが幅をきかせているあたり、さすがはイングランドの国立スポーツ・センターです。
最後のマラソン5kmは、公園内を走る素敵なコースとなりました。
雨もパラつき、観客(といっても、まだらでしたが・・・)には肌寒いくらいの陽気でした。
そして最後のフィニッシュ・ラインはスタジアムで。
参加者たちはここでメダルを受け取ると、記録を登録・確認するとともに、
取材班のカメラに応じていました。
解放された観客席の一部では、参加者の家族や友人たち、ボランティアのスタッフなどが、
日光浴を楽しみつつ、のんびりと声援を送っていました。
イギリスでは、この手のチャリティ・イベントは多く、
団体の認知度を上げるだけでなく、関連した募金活動などで効果を上げています。
実際、私の知り合いの中にも、自分の支援するチャリティ団体の活動に参加して、
たとえば、「○月×日のチャリティ・マラソンに出るからよかったら募金してねー!」なんて声をかけてくる人たちが結構たくさんいます。
余談ですが、こちらでは、テレビのクイズ番組に芸能人・有名人が出演する際、
獲得賞金は募金するのがお約束となっています。
自分が支持している団体を紹介し、なぜ支持するのか、
募金がどう使われるのか、などを公言した上で、クイズに挑戦するのです。
イギリスに初めて来たときには、立派だなあ、と思ったものでしたが、
こちらでは、当然でしょ?というスタンスです。
さて、日本のタレントさんたちは、どうなんでしょうね?
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。