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東京/自転車で東京ベイ・クルージング
中央区が2018年9月末まで実証実験を進める、
自転車のシェアサービス「コミュニティサイクル」。
私も利用して東京湾岸をめぐり、自転車移動の利点を体感してみました。
電動アシスト付自転車はブリヂストンかパナソニック製。
東京は公共交通機関が充実し、自動車なしで快適に移動できる都市です。
しかし、2020年東京オリンピックのいくつかの競技会場となる中央区や江東区のベイエリアは
最寄り駅から見どころスポットまで離れています。
そんなエリアでも機動力抜群な自転車ならば、
効率よくスムーズに複数のエリアをまわることが可能です。
3年後には、自転車のシェアリングサービスが間違いなく、
オリンピック観戦、関連施設周辺の重要な移動手段として整備されていくでしょう。
その動きを先取りし、自転車移動のメリットを体感してみようと、
中央区の「コミュニティサイクル」を利用してみました。
築地市場脇から選手村へと伸びる環状2号線。
その道路に架かる築地大橋。
コミュニティサイクルの利用法、貸し出し・返却の「ポート」の位置は、
公式HPで案内していますので詳しい説明を省きます。
今回は外国人観光客も利用可能な「一日パス」を選択。
当日の23時59分まで自転車をレンタルできるICカードを有人窓口にて購入しました。
自転車は電動アシスト付、重心が低いデザインで、段差でもパンクしにくいマウンテンバイク仕様のタイヤが備わります。
スピードはあまり出せませんが、安定感があり、歩道をメインにした都会地の移動に快適な性能。
何より感動したのは電動アシスト機能でした。
中央区、江東区、港区のベイサイドにはたくさんの橋が架かっているのですが、
そのほとんどが橋の中心に向かって坂になっています。
その坂に自転車がさしかかると、電動アシストが機能して、じつに楽々と上ることができたのでした。
この機能は初体験で、こんなにも自転車は進化していたのかと心底驚いてしまいました。
晴海ふ頭公園から眺める東京湾とレインボーブリッジ
中央区立図書館のポートから漕ぎ出し築地から勝鬨橋へ。
豊海、晴海、お台場へと進みました。
この界隈は東京オリンピックに向けて開発が進んでいる一帯。
現在は、倉庫や港湾関係の施設が並んでいて閑散ムード。
歩行者も少なく、ゴーストタウンのような佇まいです。
港区虎ノ門ヒルズあたりから晴海の選手村、
豊洲市場につながる環状2号線の橋も完成しつつ未開通。
選手村や江東区有明の競技会場もこれからの着手ですが、
3年後には劇的に風景が変わるベイエリア。
自転車でめぐると、その全体像を俯瞰するように観てまわることができます。
東京湾に面している環境なので、水際の公園でペダルを踏む足を休めれば、開放感たっぷりの景色を堪能できます。
自転車を押して歩けるレインボーブリッジの歩道
建物が完成している豊洲市場の外観を観て、お台場の海浜公園へ。
オリンピックのトライアスロンと10km水泳マラソンが実施される人工ビーチと海の脇には、
レインボーブリッジのお台場側の歩行者出入口があります。
ここから芝浦側へ自転車を押しながら渡ることができると知り、体験することにしました。
係員の指示に従い、後輪タイヤに台車を取り付け、約1.7kmを移動。水面から歩道までは眼がくらむ高さ。
この日は北風が強く、海からの強風と道路を走る大型トラックの風圧を全身で受け、とてもスリリングでした。
後輪タイヤに取り付ける台車。お台場側、芝浦側の出入口で無料貸し出ししています。
レインボーブリッジの歩道には、こんなところを移動してよいのかという非日常感満々。
橋上からの眺望も素晴らしく、豊洲市場、晴海ふ頭、芝浦ふ頭、
さらにはスカイツリーと東京タワーも鳥になったかのような空からの視点で見渡すことができます。
自動車での通行では許されない、特別な視覚体験。東京のマニアックな観光手段としてお勧めします。
最後にレインボーブリッジから晴海ふ頭周辺をパチリ!
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ヤスヒロ・ワールド
- 東京佃島生まれ育ちの江戸っ子。旅行ガイドの編集者。
フェイクは苦手ですが、ケイク(ケーキ)は大好物。